雨どいの酒を飲んでは帰れない
シリーズ・現代川柳と短文 061
(写真でラジオポトフ川柳149)
お酒、という言葉はいまではアルコール飲料全般を指すものだが、ときに日本酒を指して言うこともあるからややこしい。「お酒ある?」「はい、ビールにワインに焼酎、なんになさいます?」「お酒と言ったら日本酒に決まってるだろ!」と怒鳴られてしまう。決まっているのか。いや、仮に決まっていたとしても、なぜ怒鳴られるのだ。理不尽だ。「ビール瓶で頭を殴るとどうなる?」「粉々に砕けますよね」「あれは砕けやすく作られたイミテーションの瓶に決まってるだろ!」と怒鳴られ、ビール瓶で頭を殴られてしまう。もし砕ければイミテーションの瓶で、砕けなければ本物の瓶である。
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