見出し画像

黒鍵をひくと白鍵あした鳴る

本日はこれです

 散歩をすると、いい意味で自分のちっぽけさを感じる。知らない土地ならむろんのこと、自宅から数分の距離でさえ、たくさんの住居、車、自転車などに自分以外の無数の生活が実感でき、「この宇宙にひとりしかいない特別な自分」というどうでもいい自意識があっというまに遠ざかるのが心地良い。自分はあまりにも小さく、どうでもいい存在だ。そんな自分にやれること、やりたいこととは。ピアノの音が聴こえ、目線を上げる。散歩中、住宅街ではピアノ教室の看板をよく見かける。多いのはグランドピアノを上から見たような形のもので、たいてい下端には白黒で鍵盤があしらわれている。デザインの都合なのか、そのデザインで鍵盤部分は白一色というパターンを見たことがある。あっ、でかい鍵盤ひとつのおもしろピアノだ!と、どうでもいいことを思った記憶がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?