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将棋と漫画

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#将棋

「宗歩の角行」読書記録

「宗歩の角行」読書記録

谷津矢車「宗歩の角行」を読んだ。
まさに、「天才の栄光と挫折」だろう。天才は、普通の人とは違う世界に住んでいて、すごい実績を残しても、結局孤独のうちに死んでいく。そういう話だ。

谷津さんはずっと歴史小説を書いている。全てを読んだわけではないが、その多くの作品で、才能ある人と、そうでない人の対比が鮮やかに描かれている。

「宗歩の角行」の主人公、天野宗歩は幕末の将棋指しだ。後に「棋聖」「実力十三段

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異世界将棋道場いざよい あらすじ

異世界将棋道場いざよい あらすじ

異世界カーヌーンガルドと現実世界を行き来する不思議な将棋道場「いざよい」
面白いボードゲームがあると聞きつけた異世界の庶民、芸術家、王侯貴族までが道場を訪れるようになる。
日本の天才少女やよいと、かつてプロ棋士だった井鍋は彼らを相手に道場を切り盛りし、異世界の政治地図を変えるような対局も行われるようになる。
 「将棋の面白さを、伝えたい」という純粋な二人の思いは、カーヌーンガルドをどう変えていくの

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駅前の広場でやっていた将棋イベントについて

駅前の広場でやっていた将棋イベントについて

今日は、偶然、広場でやっていた将棋イベントにちょっとだけ参加した。
広場に机が並べてあって、そこで将棋を指す、というもの。

お爺さんばかりかと思ったが、若い人もいた。

俺の相手をしてくれたのは、だいぶ若い今風イケメンのお兄さんだった。

一回目は、振り駒の結果俺の先手。
俺は四間飛車にした。俺は四間飛車しか定跡を知らない。居飛車の定跡は、すっかり忘れてしまった。
相手は対四間飛車の定跡を知らな

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映画「聖の青春」について

少し前に、ある将棋イベントにいった。

ある有名なプロの棋士のトークイベントの後に、指導対局があった。

私自身は、抽選から漏れてしまって指すことができなかったのだけれど、何人かの小学生から高校生の将棋マニアがプロの先生と対局していた。

プロというのは凄いもので、一度に6人ぐらいを相手にしている。

皆、かなりプロの棋士を追い詰めるのだが、やはり、終盤で逆転負けが多かった。

将棋において終盤は

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