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社会の不都合や不条理が生み出した"ラベル"”被害”生きづらさ

これまでキュカでは、基本の必須タグとして「ハラスメント」「人権」「差別」(+注力テーマとして「就活ハラスメント」)をテーマにしておりましたが、このたび「いじめ」「嫌がらせ」「不登校」「引きこもり」「孤育」「1人親」「毒親」「外国籍」「障害」「LGBT+」を新たに棚出しを行い、注力してまいります。

私たちが目指す”誰もが生きやすい社会”というビジョンのもと、日々サービスに投稿される悩みを拝見し、オンライン、オフラインでの悩んでいる方、サポートされたい方の声を伺いながら、現代社会における不都合や不条理が生み出した生き辛いラベルを抱えた方、被害を受けた方がどういった状況にあるかを見つめ、今回の注力テーマに行き着きました。

いじめ・嫌がらせ

小中学校、高校、特別支援学校におけるいじめの認知(発生)件数は、前年度比9万1,235件増の41万4,378件。昭和60年度の調査開始以来、過去最多です。(特に小学校低学年が多い傾向にある。)心身に大きな被害を受ける「重大事態」は474件で78件増。小・中の不登校児童生徒数は14万4031人で前年度より約1万人増え、過去最多だった。暴力行為は小学校で5千件以上増える。

不登校

小・中学校における不登校児童生徒数は14万4031人(前年度比1万348人増)と、統計開始以降、初めて14万人に達し、過去最多を更新しました。2001年度の全児童生徒数は1128万8831人でした。かたや2017年度は982万851人と、146万人以上減少しており、もっとも少ないのです。つまり、統計史上、子どもの数が過去最低となるなかで、不登校は過去最多を更新した、ということになります。不登校は2013年度より、5年連続で増加しています。

引きこもり

中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査 。15~39歳も合わせた引きこもりの総数は100万人を超え。
内閣府は29日、自宅に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」の40~64歳が、全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表した。7割以上が男性で、ひきこもりの期間は7年以上が半数を占めた。15~39歳の推計54万1千人を上回り、ひきこもりの高齢化、長期化が鮮明になった。中高年層を対象にしたひきこもりの調査は初めて。
きっかけは「退職」が最多で「人間関係」「病気」と続く。
悩み事に関して「誰にも相談しない」という回答が4割を超えた。

孤育

核家族化と地域コミュニティの希薄化により、孤独な子育ての中で追い詰められる親御さんの悩みは深刻です。眠れない、自分の時間がない、相談出来る大人が周りにいない、パートナーが子育てに関われる時間が少ない。一生懸命に取り組んでも評価されない。周りがハーフバースデーや手作り離乳食を頑張っていればやらなければならないのかと思ってしまう。子育てという重責の中で1人で立ち向かわなければいけない24時間365日はは非常に過酷です。

1人親

母子123.2万世帯  父子18.7万世帯。母子世帯の母の平均年間就労収入は増えているものの、200 万円という厳しい現実。共働き世帯にも共通するところはあるかと思いますがより厳しい、ワークライフバランス、就職、保育園問題、等が現れています。また、同性の親がいない場合の悩みは親御さんの視点でも子供の視点でも悩みや困っているなど1人親ならではの悩みや、父の日、母の日といった学校でのイベントや宿題といった悩ましい状況もあるようです。

毒親

1989年にスーザン・フォワードが作った言葉です。「毒親が原因で大人になっても生きづらい」という声がネットにあふれている。最近になって生まれた言葉ですが、状況としては昔から存在していた問題です。「虐待サバイバー」「過干渉や支配」「暴言・暴力」「親優先・ネグレクト」「教育虐待」。このせいで大人になっても、トラウマや自己肯定感が低く、生きづらさを抱えたまま生きておられる方に苦しくなります。

外国籍

外国人労働者の受け入れを拡大する制度がこの春から導入。経済界の要請に応えて、受け入れは拡大するものの、できるだけ定住、永住はさせない。
重視すべき労働者としての権利の保護や生活面の支援は後回し、学齢期になっても学校に通っていない外国籍の子どもは大勢いる。
在留期間の超過などで入管当局に摘発され、収容が長期に及ぶ外国人が増えたことも見過ごせない。先が見えない不安から自殺する人が後を絶たず、職員からの暴力や暴言の訴えも相次ぐ。

障害

省庁による障害者雇用の水増し問題、公共の場における人やシステムの配慮不足や暴言、暴行。排除する風潮がある中で、今回の選挙では当事者の方が国会に入る兆しもあります。子供の頃から分けられた環境で生きて来なければ現状はもっと変わっていたでしょうか?過剰にではなく当たり前に多様な人が生きることに思いを馳せれば、ルールや仕組み、コミュニケーション、変えていかなければいけないこと、出来ることはたくさんあるはずです。

LGBT+

レインボーイメージに代表されますが、性自認や志向はグラデーションです。日本の性教育は遅れており、自認や志向の多様性に戸惑ったり、またそこを想像する機会がなく理解に欠けている現状があります。そうした中で、国の仕組み(パートナーシップ制度)や、根拠の分からない性別記入欄、気兼ねなく利用したいトイレや温泉の配慮、就活、カミングアウト、SOGIハラ、服装規定など様々な生きづらさがあります。

それぞれのテーマには、現代の日本社会を反映した生きづらさを抱えた方が多くいらっしゃることと思います。そうした方々にキュカが共生コミュニティとして支え合える暖かな場を提供出来ればと考えています。
こうした不都合や不条理が皆様の声により水面上に出てくることで世の中が変わっていくキッカケとなります。

キュカでの注力テーマに関するご意見やご要望、またキュカチーフとして悩める方をサポートされたという方は、ぜひsupport@qccca.comまでお問い合わせください。


「経験共有コミュニティ キュカ」は2020年5月10日をもちまして、サービスの提供を終了させていただきました。
https://note.com/qccca/n/ne8040961e5a0?magazine_key=m09ccfaacb293