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小さなガラス板にデータを保存! Project Silicaとは

 一辺が7.5cmの正方形。その厚さはわずか2mm
 こんな小さなガラス片に、75.6GBものデータを保存できるとは驚きです。

 Microsoft社が開発中の大容量のガラスストレージについて、今回は共有していきたいと思います。
 何卒、最後までお付き合いください。

1.ガラスで出来ている

 Project Silicaと呼ばれるこのストレージデバイスの第一の特徴は、ガラス製であるということ。

 仕組みとしては、ガラス片の内部にレーザーで情報を焼き付けて保存します。
 しかも、この薄っぺらいガラスの中で三次元構造を作り、立体的に情報を焼き付けることができます。
 ミクロの世界を追求した人間の英知の結晶、という感じがしますね。

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2.耐久性がすごい

 このガラス片、見た目以上にタフなのです。

 ガラスなので、もちろんハンマーで叩き割ったりすれば粉砕されてしまいます。
 しかし、打撃以外の様々な特殊ダメージに耐久することができます。ゲーム風に言えば、属性攻撃です。

 実験では、お湯で茹でるオーブンで焼く電子レンジでチンする水に沈めるスチールウールで擦る磁気を消し去るなど、従来のストレージであれば確実に壊れてしまうような様々な行為に耐久しています。

3.大量のデータを保存

 冒頭に述べたように、このガラス一枚で75.6GBのデータを保存することができます。

  75.6GBと言えば、めちゃくちゃ高画質(フルHD(1920x1080)1.3Mbps)の動画約10時間保存できる容量です。
 めちゃくちゃ高画質(1800万画素)の画像なら、約1万枚を保存できる計算になります。

 しかし、ガラスにレーザーで焼き付けるという特性上情報を書き込めるのは一度のみで、書き換えはできません。

 映画など、不変的なデータを大量に保存しなければならない場面で役に立ちそうですね。

4.寿命1000年

 1000年間は記録を保持できると想定されています。
 これは非常に優れています。

 例えばCDは、適切に保管されていてもだいたい100~200年でプラスチックの物理層が崩壊し、データの整合性が失われます。
 SDカードなどに至っては、寿命は長くても5~10年ほどと言われています。

 普段目にするこれらの記憶媒体と比較してみると、1000年という寿命の凄さが伝わると思います。

 Microsoft社はさらに、ゆくゆくは10000年データを保存する計画で研究を進めているようです。
 詳しくはこちらの動画を見てください。↓ ↓ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=fzWbnXHEydU

まとめ

 Microsoft社が開発中のProject Silicaについて、分かっていただけたでしょうか。
 大量のデータを保存し、管理していかなければならない情報社会。ストレージの開発は大切な課題となっています。

 Project Silicaについてこちらで詳細を閲覧できますので、興味のある方は是非覗いてみてください。↓ ↓ ↓
https://www.microsoft.com/en-us/research/project/project-silica/

 透明のデバイスって近未来的でかっこいいなあと思ったあなたからのハート、コメント、フォローお待ちしてます!
 以上ラケットでした!

参考文献

・Microsoft Project SIlica https://www.microsoft.com/en-us/research/project/project-silica/
・TECHPOWERUP https://www.techpowerup.com/260823/microsoft-unveils-project-silica-a-durable-silica-glass-based-optical-storage-media
・YouTube https://www.youtube.com/watch?v=6CzHsibqpIs
・GIZMODO https://www.gizmodo.jp/2019/11/microsoft-project-silica.html
・All About デジタル https://allabout.co.jp/gm/gc/51079/
・動画サイト運営 ノウハウブログ https://blog.socialcast.jp/05/post-108/


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