<Vol.46>プロセスへの共感がファンを作る〜応援されるお店づくり〜
こんな野菜コーナーがありました↓
ここから学ぶ事はとても大きいので、ちょっと立ち止まって考えてみようと思います。
<見せ方で差別化する>
モノが溢れている現代は、すべてのサービスレベルが一様に高まってきています。
ある程度のお金を払えば何を食べてもおいしいし、どこに行っても楽しめます。
しかしながら、サービス全体が高い水準で均衡しているということは、サービスそのもので差別化することがどんどん難しくなっている…ということでもあります。
ではどこで差別化し、何を好きになってもらうか?
そのヒントがまさに「生産者の顔が見える取り組み」にあると思います。
①「ほうれん草」=238円
②「地元の農家;石川さん家のほうれん草」=258円
この2つの商品が横に並んでいるときに、皆さんならどちらを手に取るでしょうか。
おそらく僕なら…
②「石川さん家のほうれん草」を取ると思います。
生産者の顔が見えるというのは、責任をもって出荷しているという証でもあるので”安心感”があります。
それだけはなく、どうせお金を払うのであれば「石川さんを”応援したい”」という気持ちも芽生えてきます。
少々単価が高くても、美味しい野菜を作ってくれたことに感謝してお金を払いたい!
そう思う人は少なくないでしょう。
これは要するに、商品がもつ"ストーリー"にファンをつけるということです。
出荷されるまでのプロセスを説明することで、その部分に共感してくれる人がファンになってくれます。
この見せ方は、いろいろな分野で応用できるんです。
<プロセスにファンをつける>
ではセラピストの世界ではどうでしょうか。
悲しいかな、あまりこういった取り組みをしているお店には出会ったことがありません。
だからこそ、もっと商品そのもののストーリーを発信したほうがいいと思っています。
ここで言う商品とは、"セラピストそのもの"のことです。
例えば
・セラピストになるまでにどんな仕事をしていたのか(どんな人生を歩んでいたのか)
・セラピストになったきっかけは何か
・セラピストの仕事にどんなやりがいを抱いているか
それだけではなく、
・セラピストになるために、どんな努力をしてきたのか
・今取り組んでいるものは何か(勉強会やMTGなど)
などがあります。
「努力は見せない」「頑張っていることは隠しておくべきだ」そんな清貧マインドにとらわれてしまってはいけません。
自ら発信しなかったら、知ってもらう手立てはありません(現実にはドラマのような回想シーンはないんです)。
だからもっとセラピストの”内側”を見せる取り組みを積極的にやってみましょう(店内に掲示するスタッフ紹介POPとか、配布するお店新聞などで)。
お客様からしてみれば、、
同じレベルの品質・同じレベルの価格であれば、応援したいと思うスタッフがいるお店を選ぶのは必然です。
『プロセスにファンをつける』
これは愛されるお店づくりをする上で重要なポイントなので、ぜひやってみてくださいね。
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