<Vol.49>セラピストが目指すべき”目標”とは?
「目標がないんです…」
そんな相談をされる瞬間があります。
セラピストとして働くうえで、目指すべき”目標”とは何でしょうか。
セラピストとして長く活躍するためには、きっと知っておいたほうがいいことなので、今回は目標設定について考えてみたいと思います。
<間違った目標設定>
もし今このnoteを読んでいるあなたがセラピストであれば、あなたの目標は何でしょうか。
・指名件数を○件獲ること
・売上を○万円達成すること
・(企業で働いているのであれば)セラピストとしてのランクを上げること
・資格をとること
パッと思いつくところでいうと、こういったところでしょうか。
「自分がコレを達成したい!」と強く思うのであれば、その目標設定は間違っていません。
ただし上記のような目標設定を掲げているうちは、長く活躍するセラピストにはなかなかなれない…と思っています。
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僕が知っているセラピストの中にも、こういった目標設定をしている人がたくさんいます(特に新人セラピストに多いように感じます)。
セラピストをスタートした当初は、初体験のことばかりなので毎日が新鮮で楽しいものです。
できなかったことができるようになる、数字が伸びる、ランクが上がる。。
それによって、
お客様に認められる、店長に褒められる、同僚との差がつく。。
セラピストは自分自身が商品そのものなので、成長の実感を感じやすく、伸びている時はモチベーションも維持しやすいです。
…しかしながら、こういった人は衰退も早い傾向にあります。
2〜3年くらいセラピストを経験し、一通りのことができるようになると、なんとなくセラピストの仕事に”飽き”が出始めてしまうんです。
目に見える数字やランクばかりを追いかけて、それをいつくかクリアしようものなら、もう目指すべき目標を見失ってしまいます。
そして。。
「目標がないんです…」
その言葉とともに、停滞スパイラルへと陥り。。
半年後にはもうセラピストを辞めています。。
皆さんにはこんなちっぽけなセラピストになってほしくないなぁと思っています。
<目標とは何か>
この動画を見てみてください↓
かっこいいです。
いわずと知れた世界のイチロー。
「目標とすることが、すごい野球選手ではない」
「野球選手としての成熟だけではない。人としてそうありたい」
この言葉こそがまさに目標設定の真意であると思います。
追うべきものは「人としてどうありたいか」。
これはそっくりそのままセラピストにもあてはまります。
要するに、真に目標とすべきことは「すごいセラピストになること」ではありません。
技術がうまいとか、知識が豊富とか、ランクが高いとか、数字を持っているとか…そんなレベルの話ではないということです。
大切なのは、
・優しくあること
・寄り添えること
・(自分のことも他人のことも)愛する気持ちを持てること
そんな人間になるために、セラピストという手段で毎日成長することが大切です。
どんなに高い数字を誇っていたとしても、家に帰って荒れた生活をしていたら何の意味もありません。
どんなに高いスキルや知識を持っていたとしても、街中で困っている人を助けられなくては本末転倒です。
長い人生に幕を閉じる時、
「あの人はセラピストになってから本当に優しくなったよね、いいやつだった」
そう言われることが一番大切なことだと僕は心から思います。
そして一人でも多くのセラピストにそのことに気づいて欲しい(気づかせてあげたい)、それが今の僕の"目標"です。
さて今日も1日がんばります。
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