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散文詩

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#散文詩

ショットガン

ショットガン

彼らは通りでとある有名人を見かけた
未成年のはずなのに
酒を飲みながら煙草を吸っていた
これは"いいネタ"になるぞと
銃口を向けて、撃ち抜いた
あれよあれよと火が上がり
インフルエンサーがガソリンを持ってきた
しばらくしてテレビのコメンテーターが薪をくべた
とある有名人はInstagramで"お気持ち表明"
それでも縄で縛り付けられ
何も知らない人たちが
槍で刺していく
眼(ガン)が銃(gun)に

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スカーレットブルーの夜空

スカーレットブルーの夜空

紫の煙が頭蓋骨を駆け抜けていく
それはときとして短絡的な結論に過ぎないのかもしれないと
羽の折れた白い馬が言った
オイルサーディンの入っていた缶に
煙草を捨てる
そのときすべてを感じた気がした
つまり

マグカップにインスタントコーヒーをたっぷりと入れて
この世の終わりを憂いながら湯を注ぐ
多少ダマのできたコーヒーは生活の味がした
それでもいい
あれはもう20年前のことだった
つまり

黒い旗を振

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たびだちのうた

たびだちのうた

そんなに急いでどこへ行くっていうんだい?
誰も彼も「あいつよりはマシになろう」と精一杯
嫌だねぇ、窮屈な社会
誰かが言ってた「ホワイト革命」
コンプライアンスは漂白剤
でも美のイデアはどこにもない
虚しいねぇ、憂鬱な未来
先が見えなきゃ足元を見てればいい

オレは降りるよ、こんな出来レース
やればできるなんて嘘っぱち
射幸心を捨てて旅に出よう

どこか遠く……遠くへ
いつか強く……強くなるために

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I love you just like this rain

I love you just like this rain

U子ちゃんはときどきわからないことを言う
それは彼女がかわいそうな子だから
無垢な気持ちを踏みにじられた
かわいそうな子だったから

いろんなものを見すぎて
世界全部が毒だと言って
闇の帳に閉じこもる
かわいそうな子なんだから

手を差し伸べても光は届かず
重なり合うことはなく
我に光を!と思うのも惨めったらしくて
もしこの気持ちが愛ならば
そんなもの、犬に食わせろ

U子ちゃんは常々慈しむ心を持

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さくら

さくら

 ふりつもる

 み雪にたへて

 色かへぬ

 松ぞををしき

 人もかくあれ

(ふりつもる深雪(みゆき)に耐えて色を変えない松はなんと雄々しいことだろうか。人もこのようにありたいものだ)

――昭和天皇『松上雪』

ジョニーボーイは笑ってたよ

ガムを噛みながら 煙草を吸って

季節外れの桜吹雪が

真夏の東京に降り注ぐ

おれは

あいつをぶん殴った

煙草が落ちる ガムが飛ぶ

それでも

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飲んだくれ情歌

飲んだくれ情歌

頭痛で目が醒めた

トイレでゲロを吐いた

いくぶん気分が楽になると 床の埃が目についた

掃除をしなくちゃな

掃除をしなくちゃな

足の裏についた乾いた米粒を

指でとってその辺に捨てて

おれは錠数も数えずアスピリンを飲んだ

ショートピースに火をつけて 適当に寝転んだ

オナニーのあとの陰毛があちこちに落ちている

掃除をしなくちゃな

掃除をしなくちゃな

掃除をしなくちゃな

咥え煙草

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