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#散文詩
スカーレットブルーの夜空
紫の煙が頭蓋骨を駆け抜けていく
それはときとして短絡的な結論に過ぎないのかもしれないと
羽の折れた白い馬が言った
オイルサーディンの入っていた缶に
煙草を捨てる
そのときすべてを感じた気がした
つまり
マグカップにインスタントコーヒーをたっぷりと入れて
この世の終わりを憂いながら湯を注ぐ
多少ダマのできたコーヒーは生活の味がした
それでもいい
あれはもう20年前のことだった
つまり
黒い旗を振
I love you just like this rain
U子ちゃんはときどきわからないことを言う
それは彼女がかわいそうな子だから
無垢な気持ちを踏みにじられた
かわいそうな子だったから
いろんなものを見すぎて
世界全部が毒だと言って
闇の帳に閉じこもる
かわいそうな子なんだから
手を差し伸べても光は届かず
重なり合うことはなく
我に光を!と思うのも惨めったらしくて
もしこの気持ちが愛ならば
そんなもの、犬に食わせろ
U子ちゃんは常々慈しむ心を持