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名門イギリス大学生が教えるIELTS 初心者のための勉強法

IELTS って何?

最近では海外思考の学生さんが増えてきているのでIELTS と言う名前は聞いたことがあるかもしれないですが、簡単に説明しますと、IELTS は 「International English Language Testing System 」の略で主にイギリスやオーストラリア、カナダなどの英語圏で留学する際に求められる資格試験です。TOEICや英検よりも実践的で世界的に最も評価されている英語試験のうちの一つです。

IELTSには2種類ある

IELTS には以下の2種類あります。

1. Academic Module

これは主に海外の大学・大学院に進学する際に求められる試験です。実際に内容も学問的なものが多いです。

2. General Training Module 

これは基本的に英語圏に移住する際に求められる試験です。したがって試験の内容は一般的な生活に合わせたものになっています。

IELTS の採点方法

リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングそれぞれのセクションで0〜9.0(0.5刻み)で採点されます。

四セクションの平均点(四捨五入あり。例:平均6.25であればOA6.5になり、6.125であればOA6.0になります。)がオーバーオールのテスト結果になり、合格・不合格などはないです。
リーディング・リスニングは40問のうち、正解不正解の数でバンドスコアが決まります。


リスニングの正当数とバンドスコア


リーディングの正当数とバンドスコア

出典: 

ライティングに関しては、「質問に答えている」「一貫性」「語彙力」「文法力」という4つの基準で、それぞれ0−9で評価され、その平均点がライティングのスコアになります。

スピーキングの採点もライティングと同じように、「流暢性・一貫性」「語彙力」「文法力」「発音」という四つの基準に基づいて採点されます。

初心者のための具体的なIELTS勉強法

前提として初めてIELTSの勉強を開始する時の英語力は最低でも英検準2級には余裕で合格できる、中学英単語・文法は完璧に説明できるレベルはあったほうがいいと思います。

まず最初に目標にするバンドは5.0-5.5です。
これは下の表の通りTOEICでは550-740点 英検では2級を余裕をもって合格できる英語力を目指すということです。

IELTS、TOEIC、英検の換算表

勉強法を全て詳しく説明しようと思ったらとても長くなってしまうので、今回は何から始めたらいいの?という方に向けて全体像をお話しします。

勉強法は4つのステップから構成されています。

Step 1. ゴールを把握する

公式問題集が書店に売っているのでまずは最新のものを手にとってみてください。問題構成、問題数、単語の難易度、スピーキングやライティングではどのような質問が聞かれるのかを把握することでより効率的に勉強することができます。
こちらが公式の過去問です。

Step 2. 英語の基礎である英単語・英文法を覚える

英単語

単語を覚えるとどんなセクションでも効果が表れます。例えば、リーディングやリスニングであれば知っている単語が増える分理解度が上がり、正答率が上がりますし、ライティングやスピーキングに関しても、多くの単語、表現を覚えれば覚えるほど「言い換え」や「表現」に当然幅がでるので、点数も上がってきます。

僕が使っていた英単語帳はこちらです。1冊目は最も王道の単語帳です。レベル別に分かれているので、オーバーワークにならない所がいいです。
2冊目は日本の英語学習者の方々ならご存知なはずAstueigoのAtuさんが書かれたDistinction 2000です。一言でこの本は素晴らしいです。単語のレベルは1冊目と比べてそれほど難しくはないですが、絵を見て英語を作る訓練ができるかつ音声もとても自然なので、スピーピング・ライティングにも効果的です。どちらか一冊自分の好みに合わせて勉強してみるといいです。

英文法

英文法は英語を理解するためのルールのようなものです。
IETLS ではまず少なくとも高校卒業程度のレベルが求められます。特に英文法はリーディングとライティングで必須となります。
英文法はある程度範囲が決まってますので、できるだけ短期間で終わらせたいですね。
こちらがおすすめの参考書です。

中学からやり直したい人はこちらから勉強することがおすすめです。


Step3. 実際に問題を解いて苦手なセクションを探し出す

IELTS用の単語を覚えて、IELTSを受験するために必要の最低限のベースが出来たら、一度だけ公式問題集の問題を本番と同じ状態で解いてみましょう。これでIELTSの試験はどんな流れで進んで、どれくらいの時間でどんな問題を解かなければならないのか、という試験の全体像を知ることができます。

そして、どのセクションが一番苦手かを知ることによって、今後の勉強でどこに時間を集中して投下すべきかについても分かります。また、自分が今受けたらどれくらいIELTSの点数が取れるのか、という現状を知る上でも役立ちます。

もしリーディングのTRUE/FALSE/NOT GIVEN問題が苦手ならその問題を一気にすることが効果的です。問題の解説はまたのNoteで詳しくしますね。

Step 4. 苦手対策と公式問題集を繰り返す。

過去問を解いたら何時間でもかかっていいのでどの問題で間違えたのか、なぜ間違えたのかを分析し、克服するために何をすればいいのかを考えてみてください。苦手な部分が明確になれば対策する。対策をしたらまた公式問題集を解いてみる。そしてまた分析をしてみる。この繰り返しです。

ここでリスニング・ライティング・スピーキングの対策をするときにどんな参考書やサイトを使えばいいのか知りたいと思った人もいるかと思います。

軽く紹介しておきます。

おすすめサイト

IELTS daily 

こちらは全て4技能の解説を行なっているサイトです。
自分が勉強しているときに最も参考になったサイトです。YouTube では実際にスピーキングテストが行われているので生の英語に触れることができます。ライティングに関しても素晴らしい解説がされているので参考にしてみてださい。

おすすめのライティング・スピーキング対策に使ったのは以下のものです。

この本は今まで使ってきた英語系参考書で最も優れていると思っています。問題の質も高く、モデルアンサーも丁寧に解説されています。モデルアンサーを暗記するほど読み返しました。

スピーキングはオンライン英会話を使ったり、Podcast やYouTube で聞いたものを自分の中で要約して口に出していました。また模擬インタビューしている動画もあったのでそれらを何百回もみて真似をしてました。

参考動画

彼の動画は主にスピーキング対策用です。彼の動画での大切なキーワードを全てメモし、積極的に使うことで最終的に7.0を達成することができました。


まとめ

今回は初心者の方がまずどのようなことをするべきかの全体像をお話ししました。そもそもIELTS とは何か、勉強の4Steps、おすすめの参考書やサイトを紹介しました。

とても難易度は高いテストですが、最も大切なのはまず行動を起こすこと。

これからのNoteではもっと具体的な勉強法を紹介していくのでフォローして楽しみに待っていてください!

応援しています!


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