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良い学年団(チーム)とは

チームとグループの違い

同じ目標を持って行動し、それを達成するために努力するのがチーム。

気の許せる仲間が集って行動するのがグループ。

ビジョンとミッション

目標・夢・志など組織が目指す理想の形について掲げるのがビジョン。

その組織が果たすべき任務や使命がミッション。

同僚性と個業化

同僚が互いに支え合い、成長し、高めあっていく関係性が同僚性。

ひとりで仕事が完結でき、他人の関与なく仕事をする様子が個業化。

学年団(チーム)を考える

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日々教育活動を行っていく上で学年団という組織は必要なのか考えてみたいと思います。私は約10年教師として仕事をしていますが「同僚から丁寧に教えてもらった」という感覚はあまりありません。それはそれぞれに専門教科があり、独立性が強い教師という仕事の特性かもしれませんが「自分のクラスは自分で」という思いが強いと感じています。

また学校ごとの特徴もありますが本校では1年目から1人担任制(副担任は3クラスで2人程度)です。つまり1年目から「担任の先生」になることが求められます。私も1年目から担任を経験しました(実は28歳に初担任を経験しましたがそれまで営業マンや大学に入り直すなど紆余曲折)が今考えるとわからない中でがむしゃらにやって、気付けば1年があっという間に終わり、お世辞にも良いクラス運営ができたとは言えなかったと思います。そうして2学期の始めの頃は自分のクラスへ授業に行くことにストレスを感じていたと記憶しています。

そう考えると私が今まで所属した学年団の多くが「皆で支え、皆でクラス運営のノウハウを共有する」という【学年団の意義】を果たせていなかったのではないかと感じています。なにより目上の先輩教員に色々教えてもらおうとしても新卒だったとしたら敷居が高いですよね、、、

これからの学年団(チーム)のキーワード【共有】


近年アクティブラーニングの導入が急速に進められ、理想の教師像はティーチャーからファシリテーターへと変容しています。つまり教えるから生徒に気付きを持たせ、考えることを促すということです。ファシリテーションとは物事を活性化したり促進したりするサポートをするという意味です。

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2015年に発売された青山学院大学・陸上部の原晋監督が書かれた本の中にチームにおける4段階のステージについてのイラストを思い出しました。今までの学年団はステージ1(命令形)やステージ2(指示型)が多かったと思います。しかし今後の学年団、さらにはクラス自体もステージ4(サポーター型)を目指して行くことが大切だと思います。

チームとしてしっかりとしたビジョンを持ち、同僚性を高めていくことで今までの学年団よりも良い組織にしていきたいです。そのためには【ノウハウの共有】が大切です。今までは「〇〇先生の行っているLHRの内容、教えてもらえますか?」や「理想の教師像についてお聞きしたいのですが?」と個々人が聞きに行かなければ知ることができませんでした。それがChromebookなどのICT端末を活用することで簡単に知ることができます。実際に学年団の先生方で共有したシートです。

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そこで短縮された時間を使い、学年団の教師間でコミュニケーションを取ったり、実際に参考にした資料を元に自分なりの活用法を考え、実践したりすることが重要になってきます。

いずれにせよ良い学年団は他の誰かが作るのではなく、自分たちで作り上げて行くことが大切ですね。頑張っていきましょう!


学校ICT化のために有意義に使わせていただきます😁