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「あっこの匂いはあの時の」プルースト効果

昨日スーパーで買物をしていると大学時代にアルバイトをしていたお店の芳香剤と同じ匂いがしました。約20年前、鳥取大学に通っていた私は授業の空きコマには、近くの海岸に友だちと原付バイクで出かけ魚釣りをしたり、大学祭の実行委員長として2万人の地域の方に向けてイベントを行ったり充実していたことを思い出しました。このように匂いによって過去の出来事を思い出すことを心理学や脳神経科学では

プルースト効果


と言います。これはフランスの作家のマルセル・プルースト氏に由来し、その半生をかけて執筆した大作『失われた時を求めて』の中で、語り手が口にしたマドレーヌの味をきっかけに、幼少期の家族の思い出が蘇る事から香りによって記憶等が蘇る事をこのように呼ぶようになりました。以前大ヒットした瑛人さんの『香水』の歌詞でもあったように「君のドルチェ&ガッバーナの香水が思い出させる」というのも同様の効果だと思います。香りで記憶がフラッシュバックする事は私たちの日常においてもよくある出来事ですよね、


視覚は大脳新皮質へ、香りは大脳辺縁系へ

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私たちが得た視覚情報や味覚、音などの情報は大脳新皮質へ届けられてから処理されます。ところが、香りから得た情報に限っては、大脳新皮質を経由せず、大脳辺縁系に直接届けられるという特徴があるそうです。この大脳辺縁系は人間の記憶を保管する部位があるのですが、香りから得た情報はこちらの箇所にダイレクトに伝わるため、思い出や感情とより密接な関係があります。


過去を振り返り、今を生きる


「何もなくても楽しかった頃に、戻りたいと思わないけど…」これも『香水』の一節ですが過去を振り返り、そのそれに固執するのではなく思い出として心に留め、今から何ができるのか、また楽しい思い出を作ることができるように頑張っていきたいです。いよいよ明日は中村文昭さんが来校され2年間待った講演をしていただき、さらに月末には体育祭や文化祭が3年ぶりに規制無しで行われます。視覚、匂い、空気感を感じ生徒たちが「何を記憶に留めてくれるのか」今から楽しみで仕方ありません。


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