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「お腹が冷えるからシャツを入れよう」カチッサー効果

徐々に秋めいてきて肌寒いこともありますが、まだまだ10月とは思えない残暑が続いています。学校の中では様々な校則があり、それに伴って服装指導が行われることが一般的です。靴下の長さやピアスなどのアクセサリーの着用、中にはアンダーシャツの色などを注意する学校もあるようです。よく「服装の乱れは心の乱れ」といいますがシャツを出しっぱなしで歩いている生徒を見掛けると注意せずにはいられません。そんな時に役立つ心理学の効果があります。それは


カチッサー効果


これは人に何かを頼む時には理由をつける事で、動いてくれるようになる心理効果のことです。カチッサーは聞き慣れませんがテープレコーダーの再生ボタンを押したときの「カチッ」という音と、その後に流れる砂嵐の「サー」という音が由来だと言われており、「人間の心もスイッチが入ったように切り替わる瞬間がある」ということを例えた言葉です。例えば頼みごとをする際、「ペンを貸して」だけではなく「聞いたことをメモに取りたいのでペンを貸してください」と伝えることで、相手が快く動いてくれます。これは上で挙げた注意をする時も同じで「シャツをズボンに入れなさい」だけではなく「お腹が冷えるよ、シャツを入れるよう気を付けようね」と優しく伝えると素直に聞いてくれます。実際、注意をした生徒は他学年で顔も名前もわからなかったため最初は「なんで直さないといけないんすか?」と言い返されました。しかし先程のように優しく理由を付けて伝えると「優しい〜先生のファンになりました。直します」と言ってお互い良い気分で終えることができました。


伝え方の工夫


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今回の事例は心理学を活用して上手くいったのですが上手くいかず生徒に反発されてしまうことも多々あると思います。日頃から生徒とコミュニケーションをしっかりとり、関係を良好にしておくことやどのように伝えれば相手に上手く伝わり、そして行動に移してくれるかをよく考えておくことはとても大切です。ローマは1日にしてならず、服装指導も1回だけ、1日だけでは上手くいきません。生徒の将来を考えて、時に嫌われ役になってでも頑張って声を掛け続けていきましょう!

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