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「最初の印象と違う」ゲインロス効果

年末の面談も残りわずか。様々なご意見を保護者の方からいただき、担任の先生は生徒の将来をより良くするために頭を悩まされていることも多いようです。生徒の保護者から入学式の時は「なんだか大学卒業したばかりで頼りなさそう」と心配されていた新卒教員も「しっかりしていて頼もしい」という評価に変わってきたという声も聞きます。誰しも新人の時があり、初めから頼もしいと思われることは稀だと思います。このような人の印象が変わることも心理学の効果で説明できます。それは


ゲインロス効果


です。印象が薄い人が少し活躍をすると「期待以上に有望な人だった」と過剰に高く評価される(ゲイン効果)と、美人やイケメンのように最初から目立つ人が失敗をすると「見掛け倒しだ。 すごくガッカリした」と過剰に落胆される(ロス効果)という心理効果が働きます。それらを合わせてゲインロス効果と言います。特にゲイン効果はいわゆるギャップ萌えという言葉でも知られています。例で挙げたように新卒教員や新人社員の多くは仕事に慣れていないため「頼りなく」感じることは当然です。中には既に仕事出来ますよオーラに満ち溢れている新人も稀にいますが笑。そこから真面目に、そして生徒や保護者に対して真摯に向き合っていれば必ずゲイン効果が働き、評価が上がってくるはずです。もし今この記事を読まれて生徒や保護者からの関係で悩まれている若手教員の方はきっと大丈夫ですよ。


生徒の印象も日に日に変わる


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2学期も終わりになると4、5月で感じたクラスの生徒の印象も大きく変わってきました。とてもしっかりするために頑張っていた生徒も実は忘れ物やうっかりが多かったり、逆に服装の乱れが目立っていて学校の雰囲気に合いそうにない印象だった生徒がホームルーム委員を引き受け、号令を掛けてくれたりしています。「もっとしっかりして欲しいな」というプラスからマイナスの印象に変わったり、「実は真面目で頼もしいんだな」とマイナスからプラスの印象に変わったり様々です。ここで大切なことはゲイン効果よりもロス効果、つまりプラスからマイナスへ印象が変化するとより人の頭には継続して残りやすく、そのイメージの回復をすることが難しいということです。目立たないことでもコツコツと真面目に取り組み、信頼を得た状態を続けていくことが重要ですね。


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