EP.48 太陽の陽を浴びて長距離歩行トレーニング「サニーガーデン」!

いつもお読み頂きありがとうございます！EP.42 隠れニーズの本格解決！中重度対応型モデル「リズム・リゾート」誕生　から続く取組になります。こちらも合わせてお読みください。

　リズム・リゾートでの要介護高齢者の重度からの回復事例を目の当たりにした私たちは、より自立支援トレーニングに力をいれた施設の開設に動き出しました。新たな顧客ニーズへのアプローチについては、実践型かつエビデンスに基づくものとしたいという構想として動き出した目下取組真っ最中のお話です。

◆中重度・入浴・短時間＋機能訓練の組合せ

「お客様の声を形に」をテーマに中重度要介護者を対象とし、マーケティングによって導き出された業態モデル「サニーガーデン」が名古屋市に誕生します。東海エリアの拠点の位置づけとしてスタートしているこの施設では、広々とした屋内環境にて状態改善に向けた機能訓練に本格的に取り組むことができるように設計しました。

もちろん、入浴特化型デイサービスがベースですので、
①中重度者向け　ミスト機械浴槽
②入浴の自立支援トレーニング　個浴槽
③自宅環境整備　個室浴槽
この3パターンを整備し、段階的に自立入浴に進んでもらうようにしています。

この設備により、状態が改善していったお客様の事例が存在しそのベースが現在の新店舗に活かされています。

【改善ストーリー（事例）】はこちら

なかなか東京都内では、適正賃料の中で物件として広さを得ることが出来ず、器具を用意したトレーニングを本格的に行うことが出来ずにいました。

エリアを移してこれまでの店舗と比べてかなり贅沢な造りと設備の施設に巡り合うことが出来た為、入浴の自立の基礎動作でもある立ち上がり、立位保持、歩行を中心とした機能訓練を行うことにしました。

◆太陽の下で長距離歩行トレーニング

兼ねてよりこの施設の庭の活用方法を社内で検討していました。庭でのトレーニングについても案として準備していた折、2020年に新型コロナウィルス感染症の拡大が社会問題となります。フラッシーの時もご紹介しましたがここでもメンバーの動きははやいものでした。

「高齢者の運動の機会が奪われてしまう、悪化が心配です」

「密がダメで、換気が大事なんですよね。もういっその事、庭でのトレーニング今始めませんか？」

といった流れで、一気にスタート！
閉じこもりがちにならないように、太陽光の下で安全にトレーニング。

建物の外ですので、歩行距離も稼げます。以下、プレスリリースです。

太陽光を浴びながら、オリジナル歩行プログラム「ガーデンウォーク」開始 ～新型コロナウイルス感染拡大の影響による高齢者の閉じこもりをなくすために～

【プレスリリース】太陽光を浴びながら、学術的根拠を用いた オリジナル歩行プログラム「ガーデンウォーク」開始 ～新型コロナウイルス感染拡大の影響による高齢者の閉じこもりをなくすために～

　今回の新型コロナウイルスの感染拡大の影響から外出自粛要請のため、高齢者の自宅への閉じこもりによる運動機能や認知機能の低下などフレイルが問題になっています。そこで、高齢者の自宅での生活を継続する為に「サニーガーデン土原」では、陽の光と自然の風を感じながら、安全に屋外で歩行訓練が出来る様、ガーデンスペースを活用しウォーキング施設を設けました。
　屋外歩行でストレッサーの軽減による運動効果の向上を目的とし、全長40ｍのウォーキングコースを設営。歩行訓練だけではなく、日常生活動作全般を想定し、段差等の適度な障害物を設置。足元はクッション性のある人工芝で身体への負担を考慮し、裸足での歩行も可能にしました。

◆大学との共同検証

　さて、サニーガーデンの機能回復の取組は2021年に新しいステージを迎えます。

　2021年4月の介護保険改正にて科学的介護推進加算としてLIFEが始まりますが、私たちは実際の要介護高齢者に日々向き合う中で、この加算取得に取り組むだけでは不十分だと考えていました。

　理由は単純で、ビックデータ解析では細かいニーズ対応は難しいと考えていた為です。もちろんビックデータ解析は、一定の傾向から方向性は導き出せると思っておりますが、私たちは目の前にいる一個人の想いに応える仕事です。その暮らし方や生活背景、生きてきた歴史においては唯一無二で画一的なマニュアル対応の求められる仕事ではないからです。

ただ、介護現場において定性面の定量化は取り組まなければならない大事な課題です。そこでリハビリ専門職・大学連携チームによる機能訓練プログラムの検証と開発を行うことにしました。

新たにリハビリ専門職である理学療法士の管理者を加え、大学の先生を含めたプロジェクトチームを結成しました。

　内容については、目下取組真っ最中ですので詳細は記載できないのですが、アカデミックな知見は、私達だけでは難しい多角的検証作業には必要不可欠なものです。

　コロナ対応に加え、新たな視点と視野が必要になるので、現場メンバーの負荷は大きいものになります。それでも、これからのデイサービスモデルとなりうる指標を社内の全店舗・施設に還元していくとても大きな使命を担ってもらっています。

　この「サニーガーデン」ブランドはイメージカラー等のマイナーチェンジを果たし2022年2月に大阪市福島区、そして3月（今月）東京都北区にて新規店舗が開設致しました。

さすがにガーデンウォークの設置はできませんでしたが、検証された入浴の自立支援トレーニングをブラッシュアップして運営していきます！！

お近くのお住いの高齢者の皆さん、在宅介護で困っているご家族様のニーズに応えるべくメンバー一同、喜愛いれていきます(笑)。

RARECREWでは、RAREなメンバーがぞくぞくと新しい取組を企画していますので引き続きご注目ください。

さて、今回の話での気づきはどんなことでしたでしょか？
過去の積重ねで今があり、今の積重ねで未来が創られる。私たちは様々な体験を通して常に進化しているのではないでしょうか？