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EP.13 仲良し倶楽部化から気が付くこと!

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いつもお読みいただきありがとうございます。今回は、EP.12 結束力を高める全社イベント開催へ! 一人ひとりが主役へ!!から続くエピソードです。こちらもご確認ください。

離職率7割から1割台へ、覚悟を決めた組織風土改革と地道な取組の末、大幅な改善を果たした私たち。人が辞めなくなり、風通しのよい良好なコミュニケーションで順調に進むかと思いきや・・・、仲良し倶楽部化がどんな影響を起こしたか、今回はそんなお話です。



◆良好なコミュニケーション⁉

 ラウンドテーブルミーティング(RTM)による横のつながりを重視した社風改善ミーティング、そこから生まれた全社イベント、「会社はみんなで創るもの」、こんな認識を全員が持ち始めていきました。社長や役員から現場スタッフまで、全社アンケートからつくりだした行動指針をそれぞれが意識し、声を掛け合うようになりました。

 オフィスや各事業所の雰囲気も明るくなり、みんな笑顔で仕事しています。業務後の飲みにケーションや忘年会、花見、歓送迎会など、事あるごとに集まりワイワイがやがや、離職率が高かった時の重たい空気と敵視コミュニケーションが嘘のような目に見える大きな変化です。
 うまくお伝え出来ませんが、やさしさと思いやりのある良好なコミュニケーションが取れていたと思います。

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「本当に、いい会社になった!!」

そう思っていました。


◆理念の実現の為に、再起動!

 約3年間、企業成長を止め足踏みしていましたので、再起動として新規計画を立てていきました。この時、私たちには、現在の主力事業である「入浴特化型短時間デイサービス」の種を発見。お客様の声を形にするにはベストタイミングだったのです。

 当時の企業理念は「自分が受けたい、家族にうけてもらいたい介護の実現」、これを合言葉に活動。この理念にふさわしい新規事業計画が業界初として動き出したのです。新規事業をやるには、しっかりとした資金計画が必要になります。わずか8事業所程度の零細企業。新しいことを行うには既存事業も売上目標や利益計画が必須でした。

「みんな、次の展開に向けて今期もがんばっていこう!!」

社長の号令に、「はい!!」の返事。各事業所の個別目標も定まって、本格的なマネージャー会議が設置されました。毎月の進捗確認と問題解決会議です。

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◆絵に描いた餅、追わなくなった計画目標

計画進捗を毎月の会議で確認。はじめは目標との乖離は大きくなく、ギャップを埋めるアクションプランをつくっていきましたので、実行・・・、しているものと信じ込んでいました。

 しかし、売上は横ばい・・・、何カ月も時間だけが過ぎていき、一向に目標に近づいて行かなかったのです。目標差を埋めるためのアクションプランがなぜ、効果をもたらさないのか、策が的外れなのか、管理者たちに聞いても、「実行しているけど、うまくいかない・・・」良好なコミュニケーションを重視するがあまり、厳しく追及することもなく話を鵜呑みにしていたのです。さすがに新規事業が動かせないことに痺れをきらし、

「どうなってるんだ、本気でやってるのか!!!😡」

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会議で一喝、沈黙の時間が流れます。しばらくして、古株の管理者から出た言葉は⁉

「もう、いいじゃないですか、僕たち十分楽しく仕事させてもらっています。今の給料で満足していますし、ボーナスも出ているし・・・😅」

これが本音・・・でした。

 目標を追う努力は、そもそもしていなかったのです。今のペースで負荷なく仕事ができれば、それで幸せ。横のつながりは強くなったが、誰も責めない、辞めることはないが、人が成長することをあきらめ、人を育てない表面的な傷の舐め合いの仲良し倶楽部になっていたのです。

 このままでは、何のための起業だったのか、理念である「自分が受けたい、家族にうけてもらいたい介護の実現」は、夢のまた夢。新規事業の展開と介護業界の変革の為に、大きな決断のもと新たな取り組みにコマを進めることになるのです。

・見かけの良好コミュニケーションは、罠がある
・中途半端な協調性は必要ない
・本音を知ることが大事
・理念浸透には、TOPの決断と仕組みが必要

 

 さぁ、今回のエピソードからどんなことに気が付きますか?企業の使命とは?会社とは?少し、思考を巡らせて頂けたら幸いです。


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