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EP.44 活躍のチャンス、やる気人事SV総選挙の行方⁉

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いつもお読み頂きありがとうございます。EP.39 保てなくなったNo.2ポジション 大喧嘩の末の代表就任!の後のエピソードになります。関連記事がここで確認できますので、こちらもお読みください。

 すったもんだの末、組織の代表に就任した私は一時的な対応で経営体制を整えたものの、長期的に安定させていく為に混乱した組織を機能させるために新しい組織体制に向け構造改革を実行することにしました。

現在は、様々なトライ&エラーによりSV体制も固まりつつありますがその道のりには苦難の連続・・・。今回はそんなお話です。



◆統括グループ制度の導入へ

 2013年秋~、続いた経営危機をメンバー一丸となって乗り越え2014年10月に代表に就任。この後の課題は、お客様へのサービス継続やメンバー、そしてその家族の生活を守っていくためには組織力を高め、安定させていく必要がありました。
 しかし、企業成長と拡大戦略の為に集まった幹部メンバーは、経営危機対応への疲弊と新たな成長を求め一人、また一人といきいきらいふを離れて行きました。

そこで私は残った幹部と話し合い、これまで発生した問題への再発防止およびリーダー職の全面見直しを行い、直営18事業所を5ブロックに分けてフランチャイズ(FC)支援メンバーとは別にそれぞれのブロックに統括長を配置する統括グループ体制を敷くことにしました。

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 この統括長メンバーは、現場の管理者・店長としての数値実績と行動実績の大きいメンバーを選出、統括長には、一定の権限と責任を明確化して渡しす体制となりました。
 統括長には人事配置の素案作成権限も渡したため、裁量権としてはとても大きい立場となったのは間違いありません。

各ブロックには、管轄店舗の振り分けとしてそれぞれに戦略的位置づけと目的を与えました。それは、来るべく介護保険制度の改正に備え取組を強化する意味合いがとても大きいものでした。


◆統括長メンバー暴走⁉

 統括長メンバーは、店舗や事業所の運営において一定の成果を出していましたので、あまり横の繋がりがありませんでした。私もブロックごとのカラーが作られ、切磋琢磨していくものと信じていました。

しかし・・・、ここで大きな問題が発生

 組織全体の連携強化による底上げはおろか、担当ブロックの最適化すら行われななかったのです。統括長直下の事業所・店舗が最優先され、そのほかの店舗においては管理・指導というより放置状態

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 さらに人事権の濫用により、成果をつくれないメンバーの押し付け合いが始まる始末・・・。結局、私と取締役にて全体統制をとり続けることになりました。

各統括長メンバーからヒアリングしていくと、見えてきたものは!

 過去所属した組織の経験がベースとなっていました。どういうことかと言うと、選出された統括長メンバーは全員中途採用メンバーでした。実績と1店舗運営の実力はあっても複数店舗のマネジメントスキルは持ち合わせておらず、前職で関わってもらった別組織のスーパーバイザーやエリアマネージャーの関わり方を真似ていたのです。

 しかも、自分たちが非難していた関わり方そのものを・・・。

こうなれば、上手く行くはずがありません。特に人事権の濫用は認められるわけでもなく、教育指導体制も崩壊していきます。会議での報告内容と実態指示に乖離が出て、店長・管理者以下のメンバーの混乱は必須でした。

 統括長メンバーは、マネジメントスキルの不足により、徐々にメンバーの支持率が落ちていく中で離脱していくことになります。この複数店舗管理を含めマネジメントスキルについては、2015年に発生したこの問題解決として、私の方で店長・リーダー研修のカリキュラムを見直し、プログラム強化することにしました。

そして、上司・部下の指導状況の確認と関係性を明らかにするために「上司行動評価」の試験運用を行うことにしました。これは、上司が実態として部下をどのように指導教育しているのかを、部下が申告できる制度です。

一般的な360°評価ほど複雑なものにはしていませんが、知りたい情報はある程度明確に出てきます。これについては、また別の機会にご紹介します。


◆スーパーバイザー(SV)総選挙!

 こうしてブロックごとの統括長制度を大幅に見直すことになりました。大きな権限を与えた統括長ではなく、権限と責任の範囲を狭め、エリアの店舗管理に特化させたスーパーバイザー(SV)の配置に置き換え、候補者の中から統括長を育てていく方針に動きます。

 検討していく中、新卒メンバーの成長や活躍を期待し若手も含めたSV総選挙を実施することにしました。

「どうせなら、やる気のあるメンバーに任せたい!」

「新卒だけでなく、管理者・店長以下すべてのメンバーに立候補チャンス」

若干、悪のり気味な気もしましたが統括長体制の疲弊もあり、誰にでもチャンスがあるというメッセージは、現場の雰囲気を一変させる力を持ちました。

自薦・他薦もあり複数名が名乗りを上げました。当選枠は2、この2枠をかけて当選したら、どんな組織やチームをつくるか立候補者のスピーチが始まります。

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投票については、管理者・店長以下の社員が一人1票を投じる形です。投票はグループウェアを利用して、集計。

この選挙活動がどのように展開されていたのかは、私にはわかりません。基本的に活動は立候補者の自由としていた為です。

 水面下で、個別に立候補者のPRもあったようでこの取組自体は、社内で盛り上がりを見せていきます。何より、このチャンスをものにしようと若手メンバーがやる気を見せてくれたことは、とても嬉しく思いました。

 そして投票当日を迎えます。

取締役の集計のもと、開票発表がなされました。
結果、入社6年目と4年目の若手メンバーが選出!!

しかも1名は、店長補佐だったので飛び級の2段昇格です!

もちろん約束ですので、結果に従い両名をSVに抜擢。

 やる気に満ちた若手メンバーの活躍を期待し、全体会議で所信表明。実力は未知数でありながら、周囲の支持を自分に集めることができるアウトプット力は本物と言うことです。

こんな感じで、第一回SV総選挙が開催され、久しぶりに若手の活躍を起爆剤に組織に大きな変化が起こることを楽しみにしていた2016年。
現在(2022年)のSV体制に落ち着くまでメンバーは更に入れ替わっていきます。その辺はまた別のエピソードでご紹介します。

さて、今回の話ではどんな気づきがあったでしょうか?人材の育成は、組織活動で外せない課題でありながら、なかなかうまくいかないのも事実。時間軸を未来に向けていくと組織課題はとても多いことに気が付きます。

気づきを行動に!行動こそ真実です!!

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