kagshun(著)|幸せになる超ライフハック
どうも、読書家のヒデです。
今回はKADOKAWAさんから2022年7月7日に出版された、kagshunさんの『幸せになる超ライフハック』をご紹介したいと思います。
本書は、精神科医でVoicyパーソナリティーのkagshunさんが、ネガティブな感情をうまく処理できなかったり、コントロールしたりすることができずに苦しんで、自己否定してしまう人や、生きづらさを感じている人に向けて書かれた書籍になっています。
「幸せになる超ライフハック」というタイトルや、精神科の先生が書かれている書籍なので、自己啓発本だと思うかもしれませんが、本書は、一度身に付けてしまえば、一生役に立つノウハウが詰まった、実用書になっています。
よくある自己啓発本のように、「逃げてもいいんだよ…」「生きてるだけでいいんだよ…」といった言葉を言ってくれるわけではなく、しっかりと自分の足で立って、自分の足で歩けるようになるためのヒントが詰まった1冊です。
持続的な幸福
誰だって、幸せになりたいと思う事は、当たり前のことですし、1つ幸せが手に入っても、もっと幸せになりたいと、欲が出てくるのも当たり前のことだと思います。
では、その幸せとは何なんでしょうか。
どういう状態になっていたら、幸せと言えるんでしょうか。
どうすれば幸せが手に入るんでしょうか。
お金持ちになる、いい家に住む、仕事で昇進する、好きな人と結婚する…
何に幸せを感じるかは人それぞれです。
そして、その答えに正解も不正解もありません。
ですが、「あなたにとっての幸せとは何ですか?」と聞かれて、多くの人が出す答えには、持続性がないのも事実です。
例えば、お金持ちになりたいと答えて、宝くじが当たったとします。
その瞬間は、嬉しくて、すごく幸せな気分になると思います。
ですが、宝くじで当たったお金を、全部使い切ってしまった後も、「ずっと幸せです」と言える人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
ずっと憧れていた車を手に入れたとしても、その時はすごく幸せな気分になりますが、時間が経てば、その幸せな感情も薄れていくのではないでしょうか。
要するに、幸せな人生を送ろうと思って、持続時間が短い、”幸せ”ばかりを求めていては、常に新しい”幸せ”と思える経験をしなければいけないんです。
ですが、そんな事はどう考えても無理じゃないですか。
では、どうすれば良いのか。
それは、「持続的な幸せ」を手に入れることだと著者のkagshunカグシュン先生は言います。
そのためには、自分の身に起きる、良いことも、悪いことも、全て受け止める必要があるんです。
とは言え、良いことを受け入れることはできても、悪いことを受け入れるのには、抵抗を感じる人も多いと思います。
悪いことというのは、その出来事が引き金になって起こる、自分自身のネガティブな感情のことです。
ネガティブな感情から、なるべく自分を遠ざけてしまう人もいると思いますが、ネガティブな感情というのは、私たち人間にとっては必要なものなんです。
なぜなら、失敗を恐れて挑戦しなかったり、できるだけストレスを受けないように、人との付き合いを避けて距離を置いたりと、リスクばかりを考えて、ネガティブな感情を避けた行動ばかりしていると、いざというときの対処法が学べずに、身に付かないままになってしまうんです。
そんな精神的な免疫がない状態で、深刻な場面に直面したら、ネガティブな感情にすぐに飲み込まれてしまうんです。
そんな時に、いつも誰かが助けてくれるわけでもないし、そのことから目を背けて、見ないようにすることもできないんです。
なので、重要なのは、ちゃんと転んでみることです。
その上で、ストレスや失敗を受け入れて、自分で気持ちを立て直す方法や、答えを探すという”経験”が必要なんです。
何よりも、ネガティブな感情というのは、私たち自身に危険を知らせてくれる、生きていくうえで欠かせないものなんです。
ネガティブな感情を避けるのではなく、受け入れることが、持続的な幸せを手に入れるための、第一歩になるんです。
ネガティブ感情の対処法
その上で、受け入れたネガティブな感情に、飲み込まれないために必要なのが、「運動」と「睡眠」と「自己肯定感を高める」ことです。
運動を生活に取り入れる
運動を取り入れることのメリットは、脳が活性化して集中力が増したり、健康的な体づくりに効果的だったりと、たくさんありますが、運動を生活の中に取り入れるのは、心の健康にも効果があるんです。
運動をすることで、快楽物質であるドーパミンや、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されます。
特に、セロトニンには、ストレスを和らげる効果だったり、リラックス効果などがあるんです。
セロトニンの分泌量を増やすためにも、朝に運動を取り入れるのがおすすめです。
セロトニンは、太陽の光を浴びると分泌量が多くなるんです。
質のよい睡眠をとる
さらに、セロトニンは、質のよい睡眠にも深く関わってくるんです。
質のよい睡眠を取るには、メラトニンという、眠気を誘う脳内ホルモンの分泌量を、増やす必要があるんです。
なぜ、メラトニンの分泌量に、セロトニンが関係しているのか。
それは、メラトニンは、セロトニンから作られているからです。
セロトニンの分泌が盛んになる昼間は、メラトニンの量が減少します。
そして夕方以降、セロトニンの分泌が抑制されて、反対にメラトニンの分泌が活性化していくんです。
このとき、昼間のセロトニンの分泌量が多いほど、メラトニンの分泌量が多くなるんです。
要するに、朝日を浴びながら運動することで、セロトニンの分泌量を増やして、そこから作られるメラトニンの分泌量も増やすことで、睡眠の質を高めることができるんです。
睡眠不足が、うつ病の引き金になったりするというのは、よく聞く話ですが、睡眠というのは、いろんな精神活動や身体的健康に、大きな影響を与えているんです。
だからといって、ただ長く眠れば良いと言うわけではないんです。
睡眠は時間ではなく、「質」の方が大事なんです。
自己肯定感を高める
そして、自己肯定感を高めることも、ネガティブな感情に飲み込まれないためには、必要なことなんです。
自己肯定感とは、自分の嫌な部分も含めて、ありのままの自分を受け入れることです。
自己肯定感を高めるために、kagshunカグシュン先生がおすすめしているのが、寝る前に、その日にあった「よいこと」を、3つ紙に書き出すというものです。
自分が「よいことだ」と、思えたのなら、どんな小さな事でもいいです。
例えば、「普段、何を食べても感想を言わない旦那さんが、おいしい」と言ってくれた。「人のことを絶対に褒めない上司に、プレゼン資料がよくできている」と言われた。
そういった、日常の些細なことで構わないんです。
そうやって書き出すことで、
「旦那さんがおいしいと言ってくれたのは、私の料理の腕が上がったからだ」
「上司がプレゼン資料を褒めてくれたのは、相手目線に立って何度も改善したからだ」
と、”やればできる自分”に気づくことができるんです。
そうすることで、自分で自分を認めるようになり、自己肯定感が高まっていくんです。
紙に3つ書き出すという方法は、とてもシンプルで、誰でもできると思うので、みなさんもぜひ試してみてはいかがでしょうか。
本書には、他にも「いい感じに生きるための5つの指標」や「持続的な幸福を高めるための6つの行動原則」など、幸せになるためのノウハウが詰まっているので、ぜひみなさんも本書を手に取って、持続的な幸せを手に入れるためのヒントを、見つけてみてはどうでしょうか。
今回は以上です
最後まで読んでいただき、ありがとうございます
それでは素敵な1日を
読書家のヒデでした
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