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Surfer King/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。

第49弾は

Surfer King

2007年6月6日発売のシングル。

後に2008年1月23日に発売のアルバム
TEENAGERにも収録されました。

更に2010年6月30日に発売の
ベストアルバム
SINGLES 2004-2009に収録されています。

アップテンポなロックサウンドもあり、
妖しさを持ち合わせた曲調もあり、
さらにホーンズの演奏の
華やかさが加わる独特な曲。

ライブで演奏されれば間違いなく盛り上がる
フジファブリックの数ある夏ソングの1曲。

東京スカパラダイスオーケストラの
スカパラホーンズが楽曲に参加している。

MVではこれまた独特な…
デコトラをキラキラ光らせた前で
フジファブリックの演奏や、
志村さんの歌ってる顔のドアップ、
様々な格好をした人達のダンスに
目が離せなくなる映像です。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

自分としては、(一昨年リリースの)2ndはすごくいいアルバムをつくれたと思って、だからこそそれを超えるものをつくらなあかんなと思いつつも、なかなかその糸口をみつけられなかったんです。それが、みんなそれぞれに曲をつくってきて、みんなで聴いたりする中でちょっとずつ方向性が合ってきて、やりたいことが明確に見えてきて、今回のシングルにつながっていったんですけど…。 やっぱり曲づくりの期間に、出して吸収して、また出して吸収して、つていう繰り返しがよかったんじゃないかなあと思うんです(山内総一郎)

ベースはたぶん、変なアメリカ人が弾いてるようなベースだなって思って。 最初にそういうふうに直感で弾いたのが、そのまま決まりになっていきましたね。(加藤慎一)

オルガンの音は最初にこれだなって思って。(金澤ダイスケ)

こういう無意味な気持ちよさというか、サビが♪フフフ♪だけの曲をシングルで出すバンドもあんまりないと思うんですけど、そういう無意味に人が喜ぶ、血が躍る、そういうものをやりたかったんですよね。そういう日ってあるじゃないですか。 今日はパーツと、みたいな(笑)。で、今までだったら、そういうふうになんとなしでやると普通な作品になったんですけど、今回はみんなでフジファブリックがやるとしたらどういう面白さを出せるかということをすごい考えてて、普通な曲にならない確信があったし、実際そうならなかったし。ほんとにジャンルが何だかわからないような曲だと思うんですよ。(志村正彦)

CDでーた 2007年6月号より


ーー今回のシングル「Surfer King」の話がようやく出来るわけですが笑)。まずはこの曲が出来上がるまでの経緯を聞きたいんだけども。【インタビュア】

んーと、この曲は、実は1年くらい前からあって、しばらく温存していた感じなんです。だから曲が出来た時期としては「蒼い鳥」よりも古いのかな?(志村正彦)

うん、古い古い。(山内総一郎)

“次の方向性”が、まだまだ定まらない状況の時期だったので、この曲もリリースはせずに、もう一回煮詰めて、構築し直していく中で、この曲なら、次のリスタートというんですかね?その1曲目として、いいんじゃないかなと思えたんですよね。(志村正彦)

ーーそうなんだ。その決め手は、なんだったの?そう思えた理由というのは。【インタビュア】

それはね、いろんな面があって、歌詞の部分もそうなんですけど、こう、一般的な見られ方としては、これはちょっと不思議な曲というか、ひねくれていると見られるタイプの曲だと思うので、 なかなかシングルには、しにくい曲だと思うんです。例えばサビが“フフフフフ… ”だけとか(笑)。(志村正彦)

ーーそうだよね(笑)。【インタビュア】

いわゆる、自分の心情吐露 というか“オレはこう思っているんだー”みたいな曲でもなく、ちょっとひねくれた情景描写って感じの曲なので、いわゆる邦楽シーンの中に出すことには、おもしろいかもだけど、不安も出てくると思うんですよ。でも、結果としてこれを出せた理由というのが…ここからが重要なんですけど(笑)。(志村正彦)

ーーはいはい(笑)。【インタビュア】

そういう面を出しつつも、 やる時はやれるという確信があるというか。つまり、今まさに作っている曲、あるいは、もうレコーディングを終えている曲、さらに、これから先に生まれる新曲たちに対して、強い自信というか、確信があるわけですよ。だから、次のフジファブリックの一発目として、この「Surfer King」 のような曲から勝負してもいいかなと。こういう切り口からでもやっていけますよ、みたいな自信が、 他の曲からも見い出せたので。この曲だけが今のオレたちのすべてではなく、他の曲でも、こういう 「Surfer King」みたいな歌詞も書けるし、逆に、ヤル時はヤル!という感じの歌詞も書けるという。言いたい時に、言いたいことをちゃんと言える姿勢もある。そこが自信に繋がっていますね。だから、この「Surfer King」が出せるという。まあ、感覚的な話なんですけど。(志村正彦)

ーーてことは、さっき“リスタート”という言葉があったんだけども、これはあくまで次のフジファブリックの片鱗というか、いろんな新しい表情がまだまだあって、 そのうちの1つが「Surfer King」ですよ、みたいな感じなわけだ。【インタビュア】

まさにそうなんです!今の説明のほうが僕の話よりも、圧倒的にわかりやすいですよね(笑)。(志村正彦)

Talking Rock! 002 2007年6月号より 


ーーそれにしても。聴けば聴くほど妙な曲というか、いろんなものをミキサーでかき混ぜすぎて何のジュースがわからなくなったみたいな、独特の味わいをやはり「フジファブリックらしい」と言わせてほしい。変カッコいい曲ですね。 ひとことで言うならば。【インタビュア】

ジャンル的にはよくわかんないですよね。 一応“ Surfer King”というタイトルなんで、サーフ・ロックなのかな?と 思いつつ、ちょっとサイケが入ったり、メロディ的には歌謡曲というか和風なものが入りつつ、途中でハワイアンになる。スカパラ・ホーンズもいいスパイスになってますね。 妙に輪郭の整ったものではなくて、何かを壊して、その壊れたバランスが好きなんです。 それが自分たちなりの “ポップ”になることが多いですね(志村正彦)

NEWSMAKER  No.220 2007年7月号より


ーー曲作りの発端って、どんな感じだったんですか?【インタビュア】

それはもう、メロディですね。メロディと、一緒に弾いてるコード。ギターなり、ピアノで弾いていて、それでとりあえずやってみて、僕の場合は色んなメロディをストックしておくんです。 スケッチの段階でレコーダーに録音して、何回かそれを繰り返し聴くたびに“こういうアレンジが合うんじゃないか”みたいなふとしたきっかけで曲にまとまってくこ とが多いんです。だからこれもAメロとかは2年前くらいからあって、何となく忘れてたものを引っ張り出して、メロディとコードを弾いてたらBメロも浮かんでいい感じになりそうだから......じゃあ、 サビはバカみたいな感じにしてみよう! っつって、こういうアホくさいメロディに(笑)(志村正彦)

ーーバカみたい、アホくさいっていう褒め言葉、非常に素晴らしい!(笑)【インタビュア】

ありがとうございます(笑)。だから例えば、後半のメロディとか。あそこの部分がなくても、曲としては成り立つんですよ。ロックナンバーとして、パッとやってパッと終わるっていう曲にはなったと思うんですけど。“Surfer King”の最後のメロディは、 はじめは別の曲のものだったんですよ。 そこの部分だけギターで弾き語りで歌ったりすると、すげぇ感動するんです。 本当はバラードにするはずの部分が、こう いうズッコケ前のタイミングとして使われているという(笑)。メロディアスな曲をそのまんまメロディアスにやってしまうとあんまり面白くないんですけど、そういうちょっとした滑稽さがね、好きなんですよ。(志村正彦) 

BACKSTAGE PASS 2007年7月号より

きっかけは断片的なメロディから。
そして最後はバカっぽくをコンセプトに
出来上がった曲。

実は蒼い鳥よりも先に出来上がっていたけど、
フジファブリックの“次の方向性”が
まだ決まっておらず、タイミングを見送り、
温存していた曲。

後に、パッション・フルーツ若者のすべて
TEENAGERの曲の発売が控えていたのだが、
この変幻自在な曲達に自信があったため、
今回のSurfer Kingはフジファブリックの
次の新たな一面のスタートとして、
出された曲だった。


歌詞について

今回は歌詞に関する
過去インタビューがあったので
曲の経緯とは分けて、
下記に紹介させていただきます。

ーー歌詞もおかしい。 一応サマー・チューンなので舞台はビーチだが、おそらく志村自身と思われる主人公は、“パツキン” のアメリカン・ボーイのサーファーと戯れるジャパニーズ・ガールたちの楽しそうな姿に、きわめて複雑な視線を投げかけつつ歌う。 ある意味パンクで、ある意味文学な、志村らしい世界観だ。【インタビュア】

「具体的には言ってないですけど、途中の〈メメメメメリケン!〉 っていうチョイ叫びのところで、何かしらのメッセ ージを発してるんじゃないかなと。 パツキンのアメリカの彼に対して不満も言ってますけど、 あこがれてもいるという、それが何のメッセージか?と言われると難しいんですけど(笑) まぁ自分らしい、僕がこういう人間だということがわかる曲になったんじゃないかと思います。 人が思った心情を歌詞にするとみんなわかりやすいんですけどたとえば、僕は今こんな感じでせつなくなってるんです、という歌詞はわかりやすいと思うんですけど、この曲はそうじゃない。 ちょっとした情景描写で、 いろんな雰囲気がわかってくるような曲だから、 “フフフフフ...” や "メメメメメリケン!” という言葉で、僕の人間性が見えてきてるのかなと思うんですけどね。 ちょっと嫌らしいというか、斜にかまえてるというか」 (志村正彦)

NEWSMAKER  No.220 2007年7月号より


ーー歌詞も、そういう感覚でツッコんでいったらキリがないですよね。詞の受け取られ方に対しては、本人的にはどういう考え方を持ってます?【インタビュア】

もちろん言いたいことはいつも歌詞にもありますけど。言いたいことっていうか、メッセージ的なことは。でも、とらえ方はある意味、何でもいいっちゃいいんですよね(笑)。だからこの曲も“歌詞はなんか変なこと言ってる人たちだし、 なんか変な曲なんだけど、なんか夏前にいいよね”みたいな(笑)。夏前じゃなくても、なんか始める前にいいぜ!みたいな、そういうとらえ方をしてもらえるのもいいですし、逆に深読みしていただいても。 例えば、僕が実際こういうような経験をしたのか、とか。あるいは、とらえ方によってはアメリカに対するアンチテーゼなのか、とか(笑)。そういうようにとらえていただいても、僕は全然いいですし。(志村正彦)

ーー実は、ものすごい社会的なメッセージ・ソング(笑)。 深読みはもう、しようと思えばいくらでもできそうです。 志村さんもサーフィンをやるからタイトルが “Surfer”なのかとか、変な話、 そういう想像もできたり......。【インタビュア】

あぁ〜、僕、しないんですよ!(笑) でもサーフィンしたいってことは、もうずっと言ってるんですけど。似合わないですよね(笑)。サーフィンはしたいと思っているけど、なかなかできないことのひとつで。そういう意味では、なんか……思い焦がれた曲、というか(笑)(志村正彦) 

ーー志村さん自身の憧れを、曲にしたためて…!?【インタビュア】

憧れ、ありますよ!!僕、出身が山梨なんで。海に面してない県なんですよ、山梨って。なんで、海に対する憧れもありますし。“パツキン”のジンガイにし ても、憧れが……(志村正彦)

ーー人間性、歌詞のあちこちからうかがえますねぇ〜(笑)。【インタビュア】

BACKSTAGE PASS 2007年7月号より

上記2つの雑誌のインタビューでは、
インタビュアが歌詞について
かなり掘り下げて聞いていましたね。

この上記インタビューで分かることは
歌詞はどんな捉え方をしても良いけど、
実際、志村さんはサーフィンはしなくて、
サーフィンや海、金髪の人に憧れがあり、
歌詞に反映されてるとのこと(笑)


でも、最終的にはSurfer Kingの歌詞について、
TEENAGERのアルバムのインタビューで
こう話されています。↓↓

歌詞はホント、意味ないんですよ。 曲を聴いて感じる気持ちよさとか面白さとか、そういうものをそのまま表現しただけで。だから、みんなにも直感的に聴いてもらいたいんです。(志村正彦)

CDでーた 2008年 2月号より

歌詞に意味はないけど、直感的に聴いて、
色んな解釈をしてほしい…
ということになりますね。

こんなに潔く曲のことをさらっと言う
インタビューもなかなかなかったような。
そんな気がしますね✨


個人的な話

何回かnoteで書いてることですが、
私は2008年のCOUNT DOWN JAPAN 0809で
初めてフジファブリックの
ライブを見たのですが、

実はその時にSurfer King
演奏されていました。

また2009年のRADIO CRAZYに行って、
映像だけ流れた時もSurfer King
セットリストに含まれていました。

当時の日記を見る限り、
残念ながらSurfer Kingのことは
書かれておらず、
あまり印象なかったのかな…
なんて思ってましたが、

この2つの日記を残した後の
自分のmixiの日記漁ってたら、
こんなこと書き残してました(笑)

最近、フジファブリックと
ユニコーンを行き来しながら聴いてます。

会社到着前にユニコーンの
「服部」と「オッサンマーチ」、
フジファブリックの
「銀河」と「Surferking」 を聴かないと
気がすまないんだよな(笑)

マユシムのmixi日記2010年4月13日より。


ユニコーンも聴いていますが、
フジファブリックのSurfer King銀河
ヘビロテしていました(笑)

ライブで何回か聴いてハマっていて、尚且、
当時、社会人3年目になりたてで、
仕事行きたくない病を患う
私の背中を押していたのが、
過去の日記に書かれていた4曲でした。

ユニコーンの服部オッサンマーチ
なだめられながらの、
フジファブリックの銀河Surfer King
無理やり気持ちを盛り上げて仕事に挑む(笑)
そんな20代…懐かしい(笑)

今思えば、
Surfer Kingの“メメメメリケーン”の叫びに
当時の私は元気を貰っていたというか、
理不尽に言う上司達に言い返せないから、
志村さんに叫んでもらって、
勝手にスッキリしてたような気がします。

そして、王様気取りになり、
また仕事で叱られる(笑)
それを繰り返してました。(あかんやろw)

当時の私の音楽の聴き方は
あまり歌詞を重視しておらず、
勢いに引っ張られてた部分もあったので、
Surfer Kingのインタビューの
“直感的に聴いてほしい”というのは、
間違いじゃなかったのは救いです…(笑)

色々、話が逸れてすいませんm(_ _)m💦



いかがだったでしょうか✨
Surfer Kingを
紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨



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