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陽炎/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。


第52弾は

陽炎

2004年7月14日に発売されたシングル。

後に同年の11月10日に発売されたアルバム
フジファブリックに収録。

更に2010年6月30日発売のベストアルバム
SINGLES 2004-2009にも収録。

更に更には2019年8月28日発売の
プレイリストアルバム
FAB LIST1に収録されている。

志村さんの歌声と同時に始まる
ピアノの伴奏、寄り添うベースに
引き込まれ、ギターリフと
ドラムのリズムも加わり、
曲の物語が始まっていく。

サビに行くにつれての疾走感と
歌詞に不思議と胸が締め付けられ、
ノスタルジックさを感じる曲。

MVではメンバーの演奏シーンと
路地裏で迷い込んだ女優さんの演技が
見どころになっています。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

ーー「陽炎」は、いつ頃作った曲でしょう?【インタビュア】

去年の春頃だったと思います。 この曲は作った時から、夏のイメージだった。珍しく曲を作ったすぐ後に歌詞を書いたんですよ。っていうのは、その時はデモテープのレコーディングをすることが決まってて。 その前日に、曲がないことに気づいたんです(笑)。 それで、ぽろぽろギターを弾いていたらイメージが浮かんできて、2時間くらいでできた(笑)。 それを弾き語りの形で録って、メロディーを聴きながら詞を書いたんです。 それを、次の日の朝にみんなで練習して、昼にレコーディング…みたいな(笑)。(志村正彦)

この曲を最初に聴いた時は、 今までになかったタイプの曲だな…と思った。(加藤慎一)

疾走系ギター・ロックみたいでね。(志村正彦)

そう(笑)。 だから、 新鮮でした。(加藤慎一)


ーー夏の曲ですけど、独特の夏っぽさが出ていていいなと思いました。【インタビュア】

その辺りは、 私生活が出たというか。 俺は、避暑地に行ったりするような夏を経験したことがなくて。 夏でも相変わらず家にいて、近所で遊んでいたんです。 だから、夏をイメージしても、 こういう曲になるんだと思う。(志村正彦)

夏の曲っていうと、お決まりのスタイルがあるじゃないですか。 そういう中で、自分達独自の夏らしさが出せて良かったです。(加藤慎一)
ーーレコーディングはスムーズでしたか?

録りに入るまでがちょっと大変だった。 この曲は、リズムが難しいから。 普通よりもちょっとタメもあって。で、ちょっとだけハネているところもある。 そこを統一する作業を、レコーディング前にみんなでしたんです。(志村正彦)

録りは速かったですけどね。オケはいつも通り1発録りだったし。 ベースに関しては、ギターに合わせる感じでラインを作りました。その結果、ルート弾きを主体にしつつ、 所々でメロディーを入れるっていうパターンになった。(加藤慎一)

ギターはかなりシンプルですね。 今までは、ファンキーなフレーズを重視していたんですよ。 それで、カッティングをやったりしてて。 この曲はシンプルなバッキングを“ドカン!”と弾いた印象が強い(笑)。 でも、歌録りには時間を掛けました。 いろんなパターンを試してみたんです。 凄く気合いを入れたバージョンとか、力を抜いたバージョンとか。 それで、一番感触の良かったナチュラルな感じの歌い方にしました。(志村正彦)

GiGS 2004年8月号より

このバンド入る前に「とりあえずある曲を全部聞いてくれ」って言われてCD-Rをもらったんですよ。で、僕個人的にはその中に入ってた、この「陽炎」って曲がいちばん好きで。(足立房文)

ーーどこが良かったんですか?【インタビュア】

夏の”ケ"と"ハレ”みたいな。日常とお祭りってあるじゃないですか。 お祭りって楽しいんだけど、楽しいだけじゃな い部分もあって。その幼少期に思う、楽しいだけではない時間帯というか、その空間を作ってるような歌詞や曲がいいな〜って。 ノスタルジックですよね、すごく。(足立房文)

あのですね、この曲は、初めてピアノで作った曲なんですよ。(志村正彦)

ーー突然きましたね。そういえば、ライヴよりも、ピアノの金澤くんが大々的にフィーチャーされたアレンジで。【インタビュア】

細かいところは変わってるんですけど、大まかなところは最初から変わってなくて曲を作って、仮のレコーディングの前日くらいにパッと浮かんで、レコーディングの当日の朝に金澤くんに「こんな感じのこんなピアノなんだけど」って教えて。構成を1時間で組み立てて、すぐにレコーディングが始まったっていう。(志村正彦)

フレッシュなね。(足立房文)

フレッシュな。あんま変わってない、ストレートな感じですね。(志村正彦)

GbM 2004年8月号より

ーーこの曲を書いたときのことって覚えてる?【インタビュア】

書いたのは去年の夏なんですけど、 すごい覚えてますね。デモレコーディングの前日に曲がなくて、“ヤバい!ヤバい!”って言ってたんです。で、夜中の2時くらいに“もうダメかも”って思いながらピアノを弾いてたんですよ。 そうしたら、みるみるうちにメロディから、曲の構成から何からできてきて。 弾いたピアノの上にギターをオーバーダビングして、1時間後には完成してたっていう。で、翌朝10時から1時間だけバンド練習をして、その1時間のうちにバンドアレンジを仕上げて、12時からはデモレコーディングをしてましたね。(志村正彦)

BREaTH 2004年8月号より

これはシングルとしても録った曲なんですけど…。 疾走感ある感じっていうのを一番心がけましたね。ギターとしても、全体としても。フジファブリックっていうのは元々、ギターをコードでガーっとやるようなバンドじゃないので、いわゆるギターポップ的なものってあんまり思い浮かばなかったりしたんですけど。でも、そういう事を2人で話して、こういう疾走感あるのもポップだなと。自分達の中ではこういうのはあんまりなかったけど、 ガツッとした感じで面白いなと思って。(山内総一郎)

R&R NEWSMAKER ロックンロールニューズメーカー No.189
2004年12月号より


今回も内容盛り沢山なインタビューを
紹介させていただきました。
雑誌によって言ってることが
多少ズレているものもありますが…

曲ができたのは2003年の春〜夏頃、
レコーディングを行う前の日に
曲がないことに気づき、
諦めかけたときにピアノを弾いたら
メロディが浮かんできて、
ピアノの上にギターを
オーバーダビングをして
完成させた曲とのこと。

インタビューでは大半、
ピアノを弾いたおかげで
出来たという曲ということで、
ピアノが際立っている曲だというのも、
頷けますね✨


歌詞について

今回は歌詞に関する
過去インタビューがあったので
曲の経緯とは分けて、
下記に紹介させていただきます。

僕の中で夢なのか現実なのかわかんないんですけど、田舎の家の風景の中に少年期の僕がいて、その自分を見ている今の自分がいる、みたいな。そういう絵がなんかよく頭に浮かんだんですよね。それを参考にして書いたというか、そういう曲を書きたいなと思ってて、書いたのがこの曲なんです(志村正彦)

CDでーた 2004年8月号より


この曲は僕が東京に出て来た頃に、夢の中のことなのか、単に普通にいろいろ考えているときの想像だったのかわからないんですけど、 昔の自分が今の自分を見ているっていう不思議な感覚に出くわしちゃったことがあって、その感覚をもとに書いていった曲なんです。(志村正彦)

ーー記憶の中にいる自分が今の自分を見ている?【インタビュア】

うん、そういう絵が頭の中にあって、「あれは 一体何だったんだろうな」と思いながらも、それを題材にしていつか曲にしたいなと思ってたんですよ。 で、そういう風景とセンチメンタルな感じのメロディーを合わせたらどうなるんだろうなっていうのがあって、やってみました。(志村正彦)

J*GM ジェイグルーブマガジン 2004年9月号より


この曲は演奏とメロディだけ作って、 歌詞はあとで書いたんです。演奏を聴きながら歌詞を書いてるときに、それが夏かどうかはわからないけど、“暑いときに自転車に乗ってどっかに急ぐ”っていう曲調だなと思って。でも、それをそのまま書いたんでは普通になってしまうから、さわやかなんだけど、ちょっと変な部分を出したくなって。たしかに夏なんだけど、海に行って遊んでるってところを書くんじゃなく、 海に行くまでとか、暑いんだけどどこにも行かず過ごしてるっていうのが自分たちっぽいなっていう。なんとなくそういうイメージで作りましたね。(志村正彦)

GbM 2004年8月号より

ーー歌詞は、疾走感っていうよりは、どっちかというとゆるやかな時間の流れを感じるというか。この情緒感は、ある意味サウンドの世界観とギャップがあるような気も。【インタビュア】

あぁ〜っ。 そうですね。歌詞はたいてい、演奏とメロディからまず考えるんですけど……。これはそこで、チャリンコに乗ってどっかに行く、みたいな歌詞が付きそうだったんですよね。でも、そうすると本当に普通になっちゃうなと思って。そういうのは他の人にもありそうだし、じゃあウチらだったらそこで何ができるかなって考えて。その時に、前々から歌詞でこういう事を書きたいなっていうのがあったなって思い出したんです。何て言うんですかね......。大人になった今の自分が、昔の実家の地方の風景に戻って。家の近くの路地裏とかで小さい頃の自分の対面する、みたいな事を。(志村正彦)

R&R NEWSMAKER ロックンロールニューズメーカー No.189
2004年12月号より

インタビューを見る限り、
記憶と想像が入り混じった
“不思議な感覚”が浮かび、
それをいつか歌詞にしたいと思っていた。

そしてたまたまレコーディング前日に
ピアノで弾いた
センチメンタルな感じの曲ができ、
それに“不思議な感覚だった風景”の
歌詞を乗せ、陽炎ができた。

志村さんは山梨県富士吉田市出身。
実家近くの路地裏で遊んだり、
駄菓子屋でお菓子を買ったり、
公園で野球をしていた記憶が
根付いていたのでしょう。

「夏だから海へ行く」という想像は
自分達らしさがないと考えを捨て、
自分の夏の幼少期の記憶を
陽炎という曲に詰め込んで、
独特な夏の曲になった。

でも不思議と誰でも当てはまるような
ノスタルジックさもある。


最終的に歌詞について、
インタビューでこう話されています。↓↓

「陽炎」は曲を聴いて、自分なりの解釈でいろいろ考えて欲しいと思っています。(志村正彦)

志村も言ったけど、「陽炎」は自分の中の思い出と照らし合わせて、いろいろイメージしてくれると嬉しい。(加藤慎一)

GiGS 2004年8月号より

夏に遠出せずに
近所や地元で遊んでいた幼少期の記憶。
少なからず
あるのではないでしょうか?


個人的な話

2015年7月12日撮影。
当時あった隣のノッポのたくみうどんにて
上映会ポスター。
上映会には行けなかったが、
うどん食べれてよかった。


それぞれの解釈で聴ける陽炎だが、
やはり個人的には志村さんの故郷、
山梨県富士吉田市を思い出してしまう曲。

富士吉田市を訪れたことのあるファンや
リスナーは分かると思いますが、
曲を聴きながら歩いたり、
行った後に曲を聴いてみると、
曲と景色がマッチしてしまうのです。

私は特に夏に富士吉田市に
訪れることが多いので、
陽炎が余計にマッチしてしまいます。

また、富士吉田市では
志村さんの同級生を中心とした
グループがある。
その名も“路地裏の僕たち”だ。

──ちなみにグループ名の「路地裏の僕たち」の名前はどこから?

マサト隊長:当初はその展示会の名前でした。「志村正彦展~路地裏の僕たち~」というタイトルで。フジファブリックの歌で「陽炎」って曲があって。そこからいただきました。その歌には富士吉田の小学校時代の志村が歌われている感があって。この曲に「路地裏の僕」というフレーズが出てくるんです。それをいただき、自分たちも含ませてもらい、「僕たち」にさせてもらいました。市役所の先輩でアドバイザーでもあるカズフミさんが提案してくれました。

上記Rooftopインタビューより


簡単に言うと志村さんを応援するグループ。
グループ名はフジファブリックの
陽炎の歌詞から拝借されたそう。

同級生からも
フジファブリック愛を感じますね✨

是非、志村正彦さんの故郷、
山梨県富士吉田市を訪れる際は、
陽炎を聴きながらか、
曲を思い出して歩いてみては
どうでしょうか✨


最後に…

四季盤

フジファブリックは実は過去に、
桜の季節陽炎赤黄色の金木犀銀河
シングル4枚購入し、
帯に付いてる応募券を集めて送ると
抽選2222名に四季盤という、
4曲のライブ音源を収録した
アルバム(上記写真の物)の
プレゼントをやっていました。

そのうちの四季盤の陽炎
アコースティックバージョンの
ライブ音源になっていて、
FABBOXに入ってる
RARE TRACKS&COVERS
アコースティックバージョンの陽炎とは
違うバージョンになり、レアなのですが…

youtubeにあげてくださっている方がいたので、
リンクさせていただきます。
消えていたらすいません😅↓

個人的にめちゃくちゃ好きな陽炎
アコースティックバージョンで、
上記youtubeで音源は上がってるけど、
本物(CD)が欲しくて後で
某オークションで落札しました(笑)

だからリアルタイムで
手に入れたわけじゃないです😥
でも、手に入れれて満足してます(笑)

是非、下記のRARE TRACKS&COVERS陽炎
音源の違いを楽しんでいただけたらと思います。



いかがだったでしょうか✨
陽炎を紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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