野生動物との共生へ向けた提案
月光です。
今回は、前から書こうと思っていたことを記事にしました。
突然ですが、野生動物の頭数を人が管理することが人間と動物の共生なのでしょうか。
頭数管理とは、狩猟をして殺して数が増えないようにすることです。
野生動物を害獣に指定して殺すことで頭数管理するという政策が今、日本で行われています。
でも、そうして頭数管理をしていて野生動物と人間の共生の未来が本当に訪れるでしょうか。
今の世界をよく見てください。
昔とは自然の状態は変わっています。
生きものは年々減少の一途を辿っています。
狩猟は伝統だからと云って、それを続けていていいのでしょうか。
今、地球はすみからすみまで、生態系・生物多様性の危機に瀕しています。
この状況で、頭数管理をして共生などと言っていて本当に大丈夫なのでしょうか。
野生動物と共生するために、私たちに出来ることは頭数管理を行うことだけなのでしょうか。
いえ、そんなことはありません。
私の未熟な考えですが、二つほど提案をさせて下さい。
どの提案もすぐに出来るものではありません。
ですが、決して不可能ではありません。
提案その1
お互いのニーズを満たすこと
例えば、熊や猪が山から人里へ降りてくるのは、食糧難の問題があることが大きい。
山は、かつて命で溢れていました。
原生林の写真を見たことがあるでしょうか。
人の手を入れた山とは全く違います。そこは豊かな自然が溢れる生きものの理想郷です。
自然には、元々人の手を借りなくとも生態系を繁栄させ維持していく力が備わっているのです。
ですが、今では、人が山を管理しないと荒廃すると信じられています。
そんなことはないのに。
人の手が入らなければ、生態系は自ずと回復していくのです。
逆に、人が手を入れると、複雑な生態系の共生システムが崩れてしまいます。その崩れが食糧難を招いているのです。
野生動物に食糧というニーズがあるならば、森を増やしたり、山に人の手を入れるのをやめたり、自然の回復を図ることが大切なのではないでしょうか。
自然が回復すれば動物の食糧問題も解決に向かいます。
食糧ニーズが満たされれば野生動物が人里へ降りてくることは減るでしょう。
そうすれば、人間の側のニーズも満たされるのではないでしょうか。
提案その2
共生へ向けた人の意識と行動の変容
人新世と言われるほど、人が世界へ及ぼす影響が拡大した現在、人間の行動が地球に多くの問題を生み出しています。
ならば、人間の行動変容が世界を変える力になると思いませんか。
人間の意識変容、そして意識変容に伴う行動変容、そして行動変容によって起こる多様なアクション。この流れが、世界を変えると思うのです。
例えば、
○自然は管理するものでなく、共生するもの
○私たちの体も自然なのだから、共生出来る
○共感し合う練習をすることで、お互いの気持ちに寄り添って生きる
etc...
このような意識変容が積み重なることで、人の心も行動も変わっていき、社会のシステムも変わっていきます。
資本主義は生態系の破壊に密接に関わるシステムだから、資本主義を変えていこうとか、人間を中心に据えて作られた教育や法律を変えていこうとか。
変わるべきは野生動物ではなく、私たち人間の側です。
管理して、相手に変容を強制するのではなく、
私たちが変わって、本当の共生を目指しましょう。
私たちが変われば、状況は変わるのですから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?