一妻多夫を選択した私達

一妻多夫の日常


 私達はいわゆる一妻多夫のようなかたちで暮らしています。妻ひとり、夫ふたり、子どもふたりの5人家族です。

 妻と婚外パートナーさんと間で妊娠して、今年の6月に無事女の子を出産しました。

 事例がかなり少ないのです。

 私達が3人で共に暮らして、一妻多夫のような家庭を考えたときに。同じような境遇の方の少なく定法がないので、妻はこの決断にかなり不安を覚えていました。

一夫多妻の家庭の話題は外国の制度で認められていたり、日本の家庭でもそこそこメディアで取り上げられています。ただ、ひとりの女性に対してふたりの夫がいる一妻多夫についてはチベット・ネパール地域においては制度としてあるみたいですがとてもレアなケースです。

 妻と私、婚外パートナーさんとともに暮らすという決断は、精子提供や托卵とも違います。

 一妻多夫に興味を持っている方や、私達のような選択を考えている方に向けて、東京に住む私達夫婦の事情をお話できればなと思っています。

 とはいえ、私達も昨年末からゆるゆるとはじまった共同生活ですのであしからず🙇

妊娠発覚から同棲まで

 まずは簡単な家族構成から。

  • 私(夫) 35歳自営業

  • 彩花(妻) 27歳会社員、元看護師

  • 健二(夫) 25歳会社員、デザイナー

  • 息子 小1

  • 娘 妻と健二さんとの子供、今年の6月出産

※名前は仮名
※身バレ防止のため事実から少しアレンジしている点はあります

 去年の10月、妻から婚外パートナーの男性との間に子供ができたことを告げられました。妊娠後はじめて健二さんに会いました。

 産むという選択は、かなり長くなりそうなので別記事でかかせていただきます。

 健二さんは度々ウチに顔を見せるようになり、彼用の衣類スペースができるほど泊まる頻度も高くなりました。

 健二さんと一緒に住んで、産まれる子供を育てたいと私達は思うようになりました。

 一緒に住むにはマンションは手狭なので、賃貸の一軒屋に移り健二さんとともに暮らしはじめました。

 住んでいたマンションが購入時からかなり高騰していたので、いまの時期がピークに思えて手放したかったのもありますw

ひとりの女性を愛すること


 関係性はかなり手探りでしたが、夫婦と婚外パートナーではなく。妻と私は夫婦で、健二さんも同時に夫である一妻多夫でいこうということになりました。

 ただ、そういう事例があまりなかったので一妻多夫のような家庭を築こうと気持ちを固めるまではかなり悩みました。妊娠中ということもあり妻もナイーブでしたので。

 健二さんにとっても単なる不倫みたいなことではなくほんとうに彩花を愛していました。交際期間自体は1年ほどですが、健二さんと彩花との関係はとても固いものになっていたと思います。健二さんの子供が欲しいと望んでセックスをした訳ですから。

 単なる浮気や火遊びではなく、ほんとうに愛し合っているです。最初に健二さんとお会いしたときにふたりの関係についての本気度のは感じとれました。

 婚外のパートナーを産む、妻がそのパートナーを愛しているならば私と離婚するのが社会的にも法律的にも筋でしょう。そういったご家庭の例は多々あるかと思います。しかし、妻が婚外パートナーを作ることのきっかけは私でしたし、妻は健二さんとの関係が深まっていたとしても私を愛し続けてくれました。20歳で私と結婚してから、お互いにいろいろありました。

 妻が健二さんに夢中だとしても、妻への愛は変わりませんし、ずっとかわいいです。むしろ、健二さんとなかよくしている妻をみていて幸せです。(NTRな性癖もあるかもしれませんが、愛するひとが楽しそうにしているのはとても満たされます。)

 健二さんと何度会い、妻がほんとうに彼に惚れきっているはわかりました。ふたりの幸せを考えるならば私が身を引いて離婚するのがいちばんキレイなかたちだと思い、何度か私から離婚は切り出しました。でも、彼女は私と夫婦であり続けたいと言ってくれました。

 健二さんがウチに来て、息子とも打ち解けてくれたことがかなり大きかったと思います。

 彼がウチに泊まって、このまま一緒に住むという選択もアリだなと思いはじめていまに至ります。

 


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