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実現する力 = 行動力 x タスク見積もり力

マルチタスクとシングルタスク

結局どっちがいいのか?よくある論争です。マルチタスクの方が生産性高いとか、シングルタスクで一つづつ潰したほうが結果的に早いとか。

結論から言うと、シングルタスクで仕事したほうが圧倒的に生産性高い。

今日はそれを簡単な実験で証明してみます。

用意するものはエクセルまたはGoogle Sheetなどの表計算アプリだけ。もしくはこちらに準備してあるので、それをコピーして使って下さい。

で、一番上の行で左から A-M, 1-13, N-Zと打ちます。こんな感じ。

そしたらこれから簡単なテストをします。やることは簡単でこの表下のように埋めるだけです。

ただ、2通りのやり方でやります。

テスト1: 縦に埋める (a,b,c,d,e,f...m → 1,2,3,4,5...13 → n....z という感じで)

テスト2: 横に埋める (a,1,n,b,2,o,c,3,p....という感じで)


それぞれのテストで何秒で終わるか時間を図ってみましょう。
(シートはこちらから)

おそらくその差に驚くと思います。

自分の場合テスト1で30秒、テスト2で90秒くらいかかりました。
その差3倍!

マルチタスクって実は生産性を上げるどころか著しく阻害してるのを体感してもらえたと思います。

現実には?

では普段の生活でどう気をつければ良いか?大事なのは3つ。

1. タスクを始めたら、時間内で終わらせる。
もちろん状況によっては途中になってしまうこともありえる。その場合、最初のタスクの量や切り方と、時間見積もりの精度を除々にあげていけばいい。

2. 一つのタスクの最中には、別のものに極力手を出さない。
これは例えば、
- タスクをこなしてる最中にチャットやSMSの全てに反応しない。Notificationはオフにしておく。本当に集中したいなら機内モードにしてしまう。

- 会議中は議事録を取る以外は極力PCを開かない。PCに意識を取られると、ふいに質問されたときに「え、もう一度お願いします」ということになり、再度説明しなければならないので参加者全員の時間の無駄。

3. 自分にとって最適なタスクの切り方を知る
この3つのうち特に重要なのはこれ。達成しようとしていることをどうタスクに分解するか、この切り方が自分に合っていなかったり無理があると、1も2も成立しなくなってしまう。

このシンプルな原則を守るだけで生産性が結構あがります。

「夢の実現」はタスク見積もりの精度で大きく変わる

この3であげたタスク見積もりスキル、実はかなり人生のなかで重要。このスキルが上がってくると、自分の達成したいことからすべきことを客観的に抽出し、日々シングルタスクとしてこなせる量に分解できる。その結果、平たく言うと夢を実現するのにどのくらいの時間と労力で行けそうか、ということが可視化できてしまうのだ。

通常「将来〜したい」、「〜という夢がある」という話をする場合、えてして「では今日・明日とるべき最初の1歩目は何ですか?」と聞くと答えにつまってしまったりする。これは自分の実現しようとしていることをシングルタスクに分解できてない、もしくはそもそもどう分解していいかわかっていないということ。一方で、どんな人でも最初からどう分解していいかわからないのも事実。そういうときは”Feedback Loop"を使う。

1. 学ぶ・調べる (現時点でわかる全体像把握)
2. タスク分けと実行 (一旦それで行動開始)
3. レビュー (うまくいくとこ、いかないとこ、次に学ぶべきことを明らかに)
4. 1.に戻る

ということで、表題の「実現力 = 行動力 x タスク見積もり力」の式を見て分かる通り、要素が掛け算の関係。つまり何かを実現したいなら、やみくもに行動しても効果は薄く、ToDoリストを作るだけでは何も起こらない。実現のために必要なタスクには何があり、どのくらいかかりそうか、そして抽出できたシングルタスクをきっちりこなしていくこと、そして途中やり方に修正があれば即座に直す。このサイクルが回るとググっと実現可能性を高めます。

自分の今していることが適切にシングルタスクに分解できているか、GWの残りの時間で見直してみて下さい。きっと休み明けから良いスタートが切れるようになります!








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