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企業の社員研修でよく使うフレーズがある。

【全ての道はつながっている】

以前はよく若手社員研修の時に使っていたフレーズだが、今は中堅社員(30~40代)研修でも使う頻度が増えてきた。

私は現在、福岡で人事にまつわる業務のコンサルを生業としている。働き手のルールである人事制度を作ったり、労務管理に関わる委託業務を請け負ったり、企業の採用担当者に変わって採用活動を代行をしたり、社員研修講師等おおむね企業の人事部がやりそうな仕事を外部委託者として、その会社における人事部の影武者のように動いている。


早いもので、私がサラリーマンからドロップアウトして今年で10年が過ぎ去ろうとしている。今でこそ事業は安定し、人並みの生活が送れるようになってきたが、ここまでの道のりは結構大変だった。

人事の仕事(特にコンサル業)をしているとよく周りの人から順調なキャリアを積んできたんですね。と言われるが、決してそんな平坦な道ではなかった。いや、むしろ一般の人よりも汚れた経歴になっていると言っても過言ではないだろう。

下図は私の生きてきた経歴をグラフにしたものだ。

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横軸が年代、縦軸がモチベーションの状態を表している。
よく研修でもこのグラフを受講者に書かせるのだが、これほど山あり谷ありの図を書く人はそう多くは見かけない。

ここからは、私のキャリアを紐解きながら、私という人間を紹介していきたいと思う。

※紹介文がかなり長いので、全5回に分けて紹介することにする。


■就活時代

私が大学を卒業したのが2000年3月だ。そう、経験した人なら決して忘れる事が出来ないであろう、超就職氷河期だ。あの時は本当に就活が大変で、私の友人達も面接にたどり着くだけでも一苦労していた。そんな友人をみながら、当時の私は「なんでやりたい事も入りたい会社もないのに、こんな苦労しなければいけないんだろう…」と思い、苦労してる友人を横目に就活を早々に辞めてしまった。(結局1社も受けることなく就活を終了)

さすがに何もしないまま大学を卒業するのは両親に申し訳ないので、何となくノリで大学院へ進もうと考え、いくつか大学院を受験してみる。
が、案の定そんな覚悟では受かるはずも無く、想像通りフリーターとして社会人の歩みを始める事になった。【上記ブラフ:エピソード①】


さすがにどこにも所属できないまま大学を卒業してしまった時は落ち込んだが、当時は人生への焦りよりも、まあ何とかなるさという楽観的な気持ちの方が強かった。今思えばとても甘い考えなのだが、フリーターなのは自分だけでなく、周りにも同じような人がある程度いたので、安心していたのかもしれない。晴れて?フリーターになった私はバイトをする気にもなれず、毎日家でゴロゴロと何の当てもなく時間だけを持て余す人生をスタートさせたのだった。

今思えば本当にもったいない時間を過ごしたなと思う。
もし今の私が当時の私にアドバイスを送るならきっとこんな言葉をかけていただろう。

◇就活時代の学び
✔ 就活は厳しいが経験しておくべき
✔ 適当な覚悟で動いても結果はでない


✔ 就活は厳しいが経験しておくべき

私は職業柄、就活生と接する機会が多いが、自分の事はさておき『就活はしておいた方が良いよ』と言っている。就活生の立場だと思いもしなかったが、いざ学生を選ぶ立場になると、就活で積める経験値の貴重さに改めて気づいたからだ。

就活の時は否応なく己と向き合う時間を作らなければならない。それは酷く億劫だし、嫌いな自分を発見して落ち込む事もある。だたし、この経験は社会に出てから大いに役に立つ。自分がどんな人間なのか、将来どのような人間になりたいのか、社会に出てからは向き合う時間さえ取れないので、この時期にしっかりと向き合う事で、これからの人生の充実度が変わってくるだろう。

きっと当時の私は自分と向き合う事が怖かったのだと思う。やりたい事が無いというのはただの言い訳で、本当は自分に自信がなかったために、就活を辞退したのだと今なら理解できる。


✔ 適当な覚悟で動いても結果はでない

当時の私は【覚悟を持って行動する】という事が分かっていなかった。どこかで自分は特別な人間、自分なら必ず上手くいくだろうと言った根拠のない自信だけがあって、行動が伴っていなかった。
確かに人生は選択の連続で、自分の選択が上手くいく時もあれば、いかない時もある。ただ上手くいかない時に【覚悟】をもって取組めたかどうかが後になって大きな違いとなって表れてくる。私も覚悟をもって就活や大学院を受験していれば、きっと今とは違った人生になっていただろう。
(ただし強がりではなく、今の人生に全く後悔はない)

▢まとめ

若い時は苦しい事や嫌な事から直ぐに逃げてしまいがちだ。でも冒頭でも言っている様に人生における【全ての道はつながっている】ので、その時は良くても必ず後でしっぺ返しにあう。結局苦しい事や嫌な事を先に経験するか、後で経験するかの違いなのだ。今の私なら絶対に先に経験したい。なぜなら、それを乗り越えた後には必ず成長した自分がいて、少しでも長く成長した自分自身を残りの人生で楽しみたいからだ。

今人生で苦しんでいる人、逃げ出しそうな人は諦めなければきっと次には明るい将来がくるので、自分を信じて(自信をもって)やり続けて欲しいと思う。

最後まで読んでいただき、ありがとうござました。心から感謝致します。
次回は、~第2章~ 最初の就職編となります。

🌏続きの記事!
🌟~第2章 最初の就職編~
🌟~第3章 2社目の就職編~
🌟~第4章 3社目の就職編~
🌟~第5章 最後の就職編~

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