見出し画像

Qエッション 活用法⑤(オンライングループセッション版)

今日はQエッションをオンライン(グループセッション)で活用した事例を紹介したいと思います。

先日と言っても2週間前の事ですが、ある企業様から、2021年新卒社員向けに3時間程度のワークショップをして欲しいとのご依頼がありました。

近年どこの企業も同じなのですが、コロナの影響で一同に集める事が出来ないので、オンラインとリアルを混ぜたハイブリット型で、40名程度の受講生を4拠点に分けて実施したいとのことでした。

お客様のニーズとしては、
・チームワークをテーマにしたい
・同期間の連帯感を醸成したい
・社会人としてのマインドセットをおこないたい
・更に研修の裏で各人に対して面談を実施したい
  (研修中に受講者を1人ずつ呼び出し、人事が面談を実施する)

など、書き出すとキリがないのですが、かなり高いハードルです(笑)
(まあこの様なニーズはよくあるので、何とかしますが…)

そこで色々と知恵を絞って考えたのが、前回ご紹介した”Qエッション”のオンラインバージョンをグループセッション用にアレンジすることです。
本来“Qエッション”は対面での使用を想定していますが、工夫次第ではグループでも使えるのではないかと思い考えてみました。

以下、実際に使用した内容です。

【所要時間】
・30~60分程度

【ルール】
・1グループの人数は5~6名とする
・Qエッションカードのみを使用する(Answerカード、コインは使用しない)
・ゲームを始める前に互いに簡単な自己紹介をする
・進行役(ファシリテーター)がQエッションカードに書かれた質問を各グループに投げかける
・めくられたQエッションカードの質問には、参加者全ての人が本音で答える


【流れ】全部で2回戦行います。
<1回戦>
① QエッションカードをLv.1もしくはLv.2を使用する
② 進行役が1名指名し、上から何枚目のカードをめくるのか選択してもらう
③ 進行役がLv1のカードをめくり、全員に質問を投げて、グループ全員がせ~ので紙に書いた回答を見せ合う(回答する時間は、30秒)
④チーム全員で同時に見せ合った回答のうち、同じ答えがでた分だけ、下記の得点をチームがゲットできる。
・2人⇒2点、3人⇒3点、4人⇒4点、全員⇒5点
⑤次の質問の前に、グループ内で回答の振返りを行う(質問ごとに実施)

(留意点)
〇 まずはLv.1のカードで数枚実施し、その後にLv.2を実施する
〇 質問ごとの振返りが同期間の連帯感を強めるので、きちんと時間をとる
〇 チーム戦にすると盛り上がるので、毎回チーム得点は全員に伝える

<2回戦>
① QエッションカードをLv.3もしくはLv.4を使用する
②質問を投げる前に、グループ内で毎回【キーマン】を決定する
  (キーマンは質問ごとに交代する)
③ 進行役が1名指名し、上から何枚目のカードをめくるのか選択してもらう
④ 進行役がLv3のカードをめくり、全員に質問を投げて、グループ全員がせ~ので紙に書いた回答を見せ合う(回答する時間は、30秒)
⑤チーム全員で同時に見せ合った回答のうち、【キーマン】と同じ答えがでた分だけ、下記の得点をゲットできる。
・1人⇒2点、2人⇒5点、3人⇒8点、全員⇒10点
⑥次の質問の前に、グループ内で回答の振返りを行う(質問ごとに実施)

(留意点)
〇 まずはLv.3のカードで数枚実施し、その後にLv.4を実施する
〇 答え難い質問があっても、必ずキーマンには回答してもらう
〇 質問ごとの振返りが同期間の連帯感を強めるので、きちんと時間をとる
〇 チーム戦にすると盛り上がるので、毎回チーム得点は全員に伝える
〇 誹謗中傷は絶対にさせない(発覚したグループはその時点で棄権とする)


【効果】
・オンラインのグループセッションでも無理なく自己開示し合う事ができ、
質問の枚数を調整する事で、時間調整も問題なくやれた
・短時間で互いに興味が湧き、同期の事をより知りたいと思う人が増えた
・グループ間で競争した事で、チームワークが生まれ一体感が醸成された
・安全で安心な場づくりが出来ているため、建前でなく本音での意見が多く出た
・とにかく盛り上がり、その後の講義も高い熱量で進める事ができた


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?