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Day212 ワーホリ7ヶ月を終えて得たものとは

「カナダにどれくらい住んでるの?」

ワーホリ生活で出会った人たちと必ずと言っていいほど交わすこの会話。

英語での受け答えもままならなかった開始時から時は流れ、「●months!」と答えるようになって早7ヶ月が経った。

日数にすると212日が経った。日数にするともうすぐ365日だ!!と少し焦る。


カナダに来てから本当にいろんなことがあって、生きる世界がガラリと変わった数ヶ月だった。


でも、慣れというのは怖いもので、英語環境で多国籍なメンバーと働くことも、大自然の絶景に囲まれて過ごすことも、前みたいに刺激を感じなくなってきたのが今の現状。




ここ最近の悩みと言えば(結構前から悩んでいるけど)

ワーホリビザを延長してカナダ生活を延長するか否か、だ。


ビザの延長は職場や雇用情勢などタイミングによるから、流れに身を任せつつ、お互いの職場に掛け合ったり知人に情報を聞いたり、エージェントに連絡してみたりとやれることをやったけど、今の現状では難しそう。

それに、なにがなんでもカナダに残りたい!という理由もなくて。


これが一番のネックでもある。


なんたって、日本に帰らない理由が無い。


日本食のレパートリーの豊富さ、美味しさ、うま味は世界一。

ウォシュレットとバストイレ別が当たり前の生活水準。

いずれ子供を産むなら親にすぐ会いに行ける距離がいい。


海外に出てみて、日本に対していろいろ思うことはあれど、総合的に見て本当に素晴らしい国だと気づいた。


そんなこんなで夫婦で話し合いを重ねる日々だけど、「一流企業を辞めてまでワーホリする価値があったのか」なんてこともぼんやり考えてしまったりもする。


英語力が劇的に上がったわけでもなく、

人生で成し遂げたい何かを見つけたわけでもなく、

いたって普通のフリーターとして生きている環境がただカナダってだけの話。

(いざ文字に起こすと悲しいな…)


でも、コロナに巻き込まれながらカナダで生活をして変化したことと言えば、楽観的に考えられるようになったことだと思う。


もともとすごく心配性で後先のことを考えまくる性格だったけど、「自分の力じゃどうにもならないことがある」ということや、「年齢や学歴に捉われずに生きている人の方が楽しそうだ」ってことを学んだ。


いま住む町は観光地でシーズンワーカーが多く、人の出入りが本当に激しい。

この1週間で3人の友人を見送って、寂しい気持ちになってる。

でも、彼らの生き方を見てると、人生の選択肢は無限大だ!と心の底から思う。


同僚だったフランス人のJulieは、彼氏と購入した巨大なキャンパーバンを一人で運転してバンクーバーアイランドまで行って短期滞在して、フランスに帰国して働いてお金を貯めたら次はコロンビアに旅行に行きたいと言っていた。

ちなみにカナダ生活はずっとキャンパーバンで生活しているツワモノ。舌にピアス開いてるし、煙草も吸うけど、動物のためを思ってベジタリアンを続けているというギャップもまた面白い。


WWOOFで出会ったチリ人のJoseは、コロナを機にトロントからアルバータに移り、夏を満喫したのちビザの残りの期限でバンクーバーで語学学校に通う。その後チリに戻って、いずれはカナダに戻ってきて永住するつもりらしい。

キャンモアでご近所さんになったけど、サッカーチームに入って週2で活動したり、クロスフィットに毎週通ったりと、自己研鑽に励む姿に刺激をもらった。


同僚でストアマネジャーを務めるイギリス人のKellyは、約5年間彼氏とニュージーランドやオーストラリア、カナダでワーホリをしていて、カナダの最後の冬(イギリス人はワーホリ期限が2年!)は2人で雪上ドッグランツアーのガイド業をするという。毎週のようにトレーニングを担当していて、一度話し出すとおしゃべりが泊まらない、愉快で楽しくて頼れるお姉さん。


まだまだ書ききれないけど、出会った人たちはみんな目の前の楽しそうなことを選択して生きてるって感じがする。

聞いててワクワクするし、20代後半でそんな生活をしていても、誰一人「今後の人生どうするの?」なんてシリアスな話題を振ることもない。

日本だったら「何歳で結婚するの?」「子供はいつ?」とか聞かれるお年頃だもんな。


こうやって書いてて改めて気づいたけど、こういう生き方をしている人たちに出会えたことがワーホリの財産だ!間違いない。


時には気持ちも沈むし、「この先どうなるんだろう」という不安に駆られる夜も少なくないけど、アラサー既婚の夫婦がこんなにも先のことが見えない毎日を過ごすなんて、なかなかファンキーだよな!!!!という気持ちで、その悩みすら楽しんで過ごしていこう。


***まとめ***

ワーホリの財産は、枠にとらわれずに今を楽しむ人生を送っている人たちに出会えたこと。
ワーホリ7ヶ月目を終えて(コロナの荒波に揉まれて)、前よりも楽観的な性格になった。

人生いろいろありますが、今しかできないことに挑戦していきます♩