野生動物が老衰で死ぬことはほとんどない

「野生動物が老衰で死ぬことはほとんどない」ってことをご存知だろうか。

ほとんどは寿命を全うする前に病気や他の動物に襲われたりして死んじゃうのだ。

老衰で死ねるのなんて人間くらいだ。

こういう話を聞くと、いかに人間である我々が恵まれているかがわかるだろう。

寿命を全う出来ることなんて珍しいことなのに、現代人の我々はそれを当たり前のような顔をして生きている。

人生プランまで考えたりする。

どんな結婚をするか、どんな老後を送るかなんて考える。

欲しいものを手に入れて、やりたいことをやって、さらに老衰で死にたいと考えている。

なんて贅沢なのだ。

我々は幸せのハードルをどこまで上げれば気が済むのだろうか。

野生動物であったら、ここまで生きているだけでも歓喜だろう。死は日常であり、いつもすぐそばにあるものなのだ。

欲望のネジがバカになってしまっている人間。

全てをコントロールしようとする。

「こんなパートナーを手に入れないと幸せになれない」とか思い込んでいる。

いやいやいや、

今婚活をできるような選択肢があるだけで十分幸せなのだ。

その健康状態だけでも、感謝に値するのだ。

もうちょっと落ち着いて生きよう。

欲望のための婚活はきっとうまくいかない。