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言語化の暗黙知(3/3)

物語の作者は、次の図の中央にいて、物語全体を俯瞰していますが、物語の読者は、図の外側を時計回りに巡っています。

作者と読者 5&10 note beat 遺伝子レベルの相互作用

図の中央では、一文の長さの意識が反時計回りに巡ります。
英語の場合は、図の「個人」から「習慣」「責任」「生態」「社会」へと巡り、主体から状況へ意識する傾向がありますが、
日本語の場合は、図の「集団」から「世間」「宿命」「役割」「儀式」へと巡り、状況から主体へ意識する傾向があります。

ところが、物語全体の長さの意識は、時計回りに巡ります。

一文と物語 5&10 note beat 遺伝子レベルの相互作用

たとえば、昔話研究家のウラジーミル・プロップさんの見解で説明すると、物語の主人公は、決勝戦で、一生残る怪我を負うのだが、その出来事は、図の「集団」で起こります。そこで、傷が共同創造されるのです。

琥珀色の五角形で象徴する集団の意識は、進化するために、個人に対して、伏線を張ったり試練を与えたり、救助したり証拠を求めたりします。

物語の構造 5&10 note beat 遺伝子レベルの相互作用

覚醒すると、ワンネスの自覚を生きることになりますが、今こうして文章を書く私は覚醒し切れていません。個人と集団のつながりを、全ては一つであることを、ワンネスであることを、認知し切れないし、知覚し切れないし、直感し切れない。だから、ワンネスを頭で信じるしかない。

それでも、ここまで気づけました。

物語の創作に明け暮れる人たちはワンネスを思い出すべく日々格闘しているのであって、無駄に暇を持て余しているのではありません。また、覚醒しつつある科学者はジャンクDNAがジャンクではないことに気づき、うかつに遺伝子操作をするわけにはいかなくなるだろう・・・。

覚醒すれば、この辺の気づきが明確になると思います。

・・・スピリチュアルな探究はつづく。