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経理専任のひとり目社員が考える、Mintoだからできること・実現したいこと

Mintoは、2022年1月にクオンとwwwaapという2つの会社が統合してできたアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。
統合をしてからというもの、ユニークな才能を持つ社員が続々と入社しているMinto。今回は、入社者へ自身のキャリアやMintoへの入社理由についてインタビューをしてみました。今回は、コーポレート部の浅野 総一郎さんです。

まずはご自身の自己紹介をお願いします。

建設業界の経理からキャリアをスタートし、その後メディア企業や飲食業界を経て、ついには自身の夢であったIPに関わる事業を営むMintoへと足を踏み入れました。

浅野とストロングゼロ

高校まではなんとなく芸大に行きたかったけど、将来は稼ぎづらい職業に就くことになると周囲から言われ(当時は今に比べると稼ぐ選択肢がそんなになかったように思います)、気持ちの整理もつかず志望校も受からず浪人しました。ぼんやりと将来が定まらないままふらふらフリーターっぽいことをやったのちに私立文系大学に入学し、そこで言語学と出会って魅了され研究者を志し、役割語:ボクっ娘の研究をしたいと大学院に進学しました。しかし父親が亡くなり8人兄弟でお金もないし、長男なのでとりあえず家族のためにできることをしようと院を中退して祖母の実家の近くの建設業に入社し、そこではじめて経理に触れました。とはいえ地方の経理なので、駐車場つくったりホームページ作ったりしました。また当時Oculus Goが発売され、VRを利用して工事現場の風景をVR体験できるようにUnityやらC#やらを触りだしました(コードはコピペですが)。

ラウンドアバウトをVRで見られるようにしていた。
浅野が育てていたスイカ。地方で畑仕事をするのもそれはそれで楽しい。

地方の建設業はよくも悪くも安定していてそこで生きていくのも悪くないかと思っていましたが、妹弟が経済的に自立し始めたり転職したりするのを見て、「もう一度東京に出たいなとか」「また絵でも描くか」みたいな気持ちが徐々に復活してきて、東京のメディア/飲食の会社に転職しました。その会社にはCS(カスタマーサポート/サクセス)で入社しました。CSにした理由は、地方の建設業から遠いイメージで転職をしました(建設業経理の行く先に不安を感じての転職というのが正確な表現なんだと思います)。はいった会社では、経理の人が急に辞めてしまい急遽入社20日くらいで部門を異動し経理になりました。その時は急な異動で業務負荷が異常に高かったり、経済的な理由もあり再度転職をすることになりましたが、この異動の際の経理経験によってベンチャー会社で経理に携わるキャリアを積むことを決意します。わずかな期間でしたが、貢献できた想いがあったと思います。

浅野が折った折り紙。

その後は飲食事業を営む会社に転職して、上場準備プロジェクトに関わったり内部監査に携わったりします。飲食は飲食で学ぶところも多く楽しかったのですが、コロナなどもあり事業はやや停滞気味になったためまた少し絵を描いてSkebやらで稼ぎ始めます。
やがて、どうせデジタルで絵を描くんなら補助ツールとかも自分でつくれたらいいよなと思って、写真を重ねたりするアプリをつくってみたり(こちらはちゃんと会社に役に立つように)受付アプリをつくってみたりとわずかですが開発(Swift)をはじめました。その後自身の今までを振り返った時に、「もう35歳だし、今までのことを全部使って本気でやりたい領域で挑戦したい」と考えるようになりました。
もちろん今までが不真面目だったわけではなく、興味の方向性やその軸はおおむね「クリエイター」や「コンテンツ」にまつわることで、これに後天的に身に着けた「会計知識」や「経理実務経験」、「アプリ開発経験」をつぎ込んで私なりに本気でやりたいと考えていました。

入社をした理由、きっかけを教えてください。

そんなキャリアを歩みながら、絵を描くのが好きで、そこからIPに関わる事業を営む会社に行きたいという夢をずっと抱いていました。それがMintoで叶うことになり、まさに夢が現実になった瞬間でした。

きっかけはキーワードで検索でしたが、当社のコーポレート部長で公認会計士の早川のように自分の市場価値を高めるため、未知の領域(web3など、監査しづらい上に上場実績のない事業領域)での経験を積みたくてMinto入ったという言葉を採用中に聞いたのも大きかったです。

浅野さんからみて、Mintoはどんな会社だと思いますか?

一言で言えば「ポテンシャルに溢れた会社」という感想です。その理由としては、IPにおけるバリューチェーンを網羅的に持っているからです。

Mintoが持つ強さは、IPの生産から流通、消費まで、そのすべてをカバーしていることにあります。これは非常に希有な能力であり、クリエイターから消費者まで、一連の流れ全体を理解し、効率的に動かすことができます。これは他の企業が簡単に模倣できない独自の力だと考えています。

それだけではなく、Mintoにはこの独自のバリューチェーンを再現し、さらに拡大する能力があります。これはビジネスモデルとしての再現性という点で非常に大切です。新たなIPが生まれた際、それを最大限に活かすプロセスを一度築いたら、それを再度、同様の成功をもたらす新たなプロジェクトに適用することが可能です。これは我々が持つ最大の強みであり、将来的にもこの力を維持し、さらに高めていく必要があると感じています。

今はどのような仕事をしているのでしょうか。

主な業務は経理ですが、それに留まらず、経営企画、データの分析(SQLやGASを用いて)や経理、内部統制面からのIPO準備までを手掛けています。将来的には、連結決算、ワークフローの作成やシステム管理なども担当していきたいと考えています。

Mintoにおける経理専属一人目の正社員です。Mintoは合併が終わったばかり、かつ上場を目指し始めたばかりの会社です。客観的にはかなり幼い状態の会社であり、経験上このフェーズの会社はバックオフィスが混乱した状態にあることが多い印象で、そのように想定していました。しかし、Mintoの経理はかなりしっかりした状態でした。一方で、新しいこと、目指すべきところである連結決算や内部統制、監査対応、開示などはやはりまだこれからという状態であり、その領域に貢献できるように実務経験を活かし貢献したいと考えています。
また、Mintoはポテンシャルにあふれている一方で、その事業の形を伝えたり、組織コンディションの数値化及び可視化などは、事業の数や複雑さ、海外展開などもあり非常に難易度が高いと考えています。会社としての強みが伝わりづらいという、今後IR的なことを考えていくと不利な状況であることは認識しておいたほうがよいと思っています(Mintoは新規事業で多く構成されており、その事業は利益率が抜群に高くもなく、トラックレコードもありません。市場に対して、なにをやっているかわからないが営業利益が高くていい会社、みたいなコミュニケーションはとりづらいと考えています。一方、伝統的な事業を営んでいるわけでもないので、数値のみのコミュニケージョンだけですますこともできなさそうです。投資家たちに対して、ある程度は理解を求めなくてはいけないポジションなのかな、と理解しています)。
IPやクリエイターに関わる領域はどうしても形式的な表現と相性が悪いと思いますが、だからこそ、Mintoがなすべきことをビジネス的に表現し、伝達難易度の高い事業内容や業績インパクトを丁寧に計画し実行、そして説明できるだけの会社としてのビジネススキルが備われば、高いポテンシャルがあますところなく市場に伝わり「上場するべくして上場する」ことができるのかなと思っています。このような事業基盤やそれを支えるコーポレート体制の構築に関われたらと考えています。

最後に、これからMintoでやりたいことを教えてください

Mintoが関わっているクリエイターの方やIPを世界中に広めていくためには、まずMinto自体をビジネスとデータに強い会社にする必要があると考えています。そのために、私は自分の持つ経理や経営企画のスキルを最大限に活用し、また自身も成長し続けることが大切だと考えています。クリエイターのことを第一に考え、私たちの持つIPを世界に届けることを目指しています。


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