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ブランディングで、なんでその写真使うかなあの話|ブランディングと商売

Voicy No.0281 2023年2月27日放送 
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フリー素材でブランディング?


今日は「ブランディングで、なんでその写真使うかなあ」という話をします。

ネット全盛、スマホ当たり前、スマホネーティブ、SNS全盛のこの時代に、ビジュアライズで
ブランディングの表現を一部行っていくのは
当然のやり方です。

ブランドのファンにしたければ、なんでその写真
使うかなあというのがいくつかあって。

1つは、フリー素材の写真をすごく使うこと。

ブランディングしようと思っている企業が、
ホームページでベタな写真を使うじゃないですか。

ナレッジワークとかオフィスワークの会社が、
会議室で外人と日本人が握手している写真のことを
オレは指しているんだけど。

ブランドの大元は、その人やその企業、
その商品に対する愛着を持ってもらうことなので、
借りてきた写真を使っちゃダメなんです。

別にブランドのファンづくりじゃないなら
全然いいですよ。
きれいなホームページをつくりたいのであれば。

でもホームページ制作会社とかに任せると、
大体そういうのでつくってしまうんだよね。

ただきれいに見せたいのとブランディングは別の話。

ただきれいに見せたいなら、買ったり借りてきたりした写真でやればいいと思うけれど、それでは愛着を持てないでしょう?

そういうものがいくらでも世の中にあるのは
周知の事実。

全部買ってきたか、無料の素材でつくっている
ホームページがあるけれど、
あれは「ブランドになりたくない」と
言っているのと同義語だよね。

なんで使うかな?というのは、そういうことです。

愛着を持ってもらうには、
その人とか企業の空気感が漂ってなければダメ。

カタログ写真のようなパキッとした写真を
載せようとするのは、真逆なのです。

さまざまな世代の方が聴いていらっしゃるのであれですが、デジタル化前のフィルム写真が子ども時代だった頃の写真って、ちょっとボケているじゃん。

フィルム写真の古いやつは
画質画素が高くないからさ。

でも味がある。

きれいな写真がダメなわけじゃないです。
画素数は、高いほうがもちろんいい。
ただ「つくりもの」に飽きているわけ。


愛着が持てる一枚を使う


ネットやスマホに出てくるものって、
ほぼつくれます。

最近、ニュースでも目にするけれど、
5分、10分その人が喋っている動画を撮れば、
その人のデジタルアバターが生成されて、
その人があたかもしゃべっているような動画だって
つくれる時代です。

そのときにシミやほくろを取ってみたりして、YouTubeみたいに動画でしゃべるのでさえ、
もはや本人がしゃべらなくても
きれいな状態にできるわけ。

だから、二重あごを修正してみたり、
目を大きくしたり。

だから、生なものじゃないと、逆にダメなのです。
ファンをつくる観点においては、ですよ?

ただきれいに見せたいのか、
それとも愛着を持っていただきたいのかで
全くやり方は違う。

たとえぶれていても、
多少ピントが合ってなかったとしても、
そのブランドらしかったら使うのですが、
なんで借りてきた写真でやってしまうのでしょうか。


ヨーロッパの写真さえ使えばかっこいい?


別にナショナリスト的な発言を
したいのではありません。

日本人が日本でつくっているブランドで、
外人モデルを使って外国っぽく撮る。
これって何でしょうね。

戦争に負けてから、
われわれは憧れているんですかね、ヨーロッパに。

アジア全般にそうですが、
「かっこよくする=ヨーロッパっぽい写真を撮る」
みたいな。
コンプレックス丸出しだよね。

では全部隙がある写真がいいかというと、
それはブランドコンセプトにもよります。

借りてきた写真とか、
全く自分の主義主張やブランドのスタイルから
かけ離れたヨーロッパ調の写真は、
使わないほうがいい。


潮目が変わるとき


あと、インスタとかYouTube、TikTokはまだその傾向は見られませんが、潮目が変わったなと感じることがあって。

YouTubeでいうと、
サムネイルで釣ったり暴力コンテンツにしたり、
アクシデント系で再生回数を回すのは
今がピークと思っています。
(注:2023年2月の放送です)

これはほかの放送でも言っているので深くは触れないですが、媒体(昔でいえば新聞、テレビ)に対する風向きが、変わるときがあるんです。

潮目というか扱いというか、消費者の感覚が変わるときです。

インスタとかでいうと、
生活丸出しパターンというか。

やっぱりテーマを絞ってインスタは出していかないとダメかなと最近では思っています。


借りてきた写真


これは写真を見せながらご説明したいですね。

一昔前にはやったおすし屋さんに行って
握りを撮って、それをサイトにあげていく。

生活全般をただあげていくのでは、
個人のブランディングは成立しないと思っていて、
テーマ性で切り口を決めてやっていったほうが
いいです。

インスタでやれることは、個人の生活全般を出して、個人のスタイル全般のファンになってもらう感じが多かったと思う。

なんだか全然わかりやすくないので、今度また掘り下げてお話します。

インスタをやるにしても、
企業として、自分のブランドとして
アピールするにしても、
ホームページでビジュアライズして
出していくにしても、
大事なのは個性です。

個性やコンセプトをきちっと絞って、
「借りてきた猫」みたいに、
ほかの人がやっているのと同じような写真が
並ばないようにやっていきましょう。

以上、久々野智小哲津でした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を文章化し加筆したものです。
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久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
Instagram https://instagram.com/q.kotetsu/?hl=ja
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