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自分のスタイルがあるか?#服選びのルール

Voicy No.0208 2022年9月3日放送 
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服はその人のライフスタイルを表現するもの。流行に流されず自分の個性や哲学にあったものを選び、着る服に相手への気持ちを込めたいと考えています。


たかが服。されど服。

インスタを見ていただくとオレが何を着ているかわかりますが、オレは別に服マニアでもないし、ファッションの専門家という感覚もありません。

もちろん、そういう系の仕事もやっていますが「アパレル領域の専門家」というセルフイメージは全然ありません。

洋服に関しては好きで着ている程度ではありますが、服選びには、オレなりのルールを持っています。

これはブランディングの話の本質的なところでもありますが、何の服を着るか、どう着るかでは捉えていません。

服は、そもそも表面的な見せ方の問題ではないからです。

表面的にどう見せるかというイメージ戦略とブランディングがごっちゃになっている人がかなりいて、そういう人は大体うまくいってない。

着ているものは、その人のライフスタイルを表現することになります。

服選びの考え方

ライフスタイルとは、その人の哲学や生き方から来るものです。その人の哲学、生き方が、着ているものに表されているという時代の流れになってきているのです。

服選びのルールで日本人は「何を着たら正解か」「どういうコーディネートが似合うか」と言いがちです。

オレの本音で言えば、そんなことはどうでもいい。

服選びのルールは、突き詰めると1個しかなくて、「その人にスタイルがあるかないか」です。

スタイルがいい悪い、肉付きがいい、腰の位置が高いという骨格の話ではありません。

その人自身が自分なりに「こういう服を着て、こういうふうに生きていく」というスタイルを持っているかどうかにかかっていると思うわけ。

ユニクロコラボがはやっていても、自分が着る感覚は全くありません。

世の中的に「今、ユニクロがこういう形で、足を運んでもらう集客商品としての戦略を採っているな」とか、「時代のトレンドをこうやって取り入れようとしているな」という研究として見ています。

だから、みんながユニクロの「なんとかコラボを着ている」と言っても、オレ自身が着ないのはスタイルの問題です。

できるだけみんなが着ていないものを着ようと思っているからね。

個性やオリジナリティーをつくり出す仕事をしているのに、没個性で「みんなが買っているので買います」では、オレの哲学とかメッセージを表現できません。だから、みんなができるだけ着ていないようなものを着ているのです。

そうなると人によっては「派手だ」「変わっている」と思うかもしれません。そこに関しては、オレがみんなの持っているものを避けていることから来る結果だと思っています。

自分なりのスタイルを持つことは、服だけに限らず、日本人の感覚的に一番ない感覚でしょう。

なぜ日本人にスタイルがないのかというと、中学高校での厳しい制服とか髪に対する、意味不明の統一ルールがある段階で刷り込まれてしまっているから。

この年齢、この収入、こういった仕事だと「こういう格好が普通ですかね」みたいなものが刷り込まれているわけ。

日本人は服に限らず、全てにおいて「自分のスタイルを早くつかんだほうがいい」というよりも、「周りと同化したほうがいい」と思いがち。

そうなるとスタイルも、何を着ていいかも全くわからなくなります。

食器にしても家具にしても、インテリアとか髪型とか家とか持っているモノに関しても、スタイルがあるかないか。

インテリアだったらミッドセンチュリーとかレトロシックな感じとか、インテリアにもスタイルがあります。

どんなインテリアが正解かというよりは、その人の生き方から来る哲学とメッセージ、センスの表明に合っているのがいいから、万人にとっていいものはないのです。


スタイルをどうつかむか。

しかし、自分に合ったスタイルは、いくつか試さないとわかりません。

ライフスタイルも同様です。

六本木で夜飲んでワーワー騒ぐようなパリピみたいな生き方と、そういうところに行かない生き方は絶対に交わらなくなっていますが、いろいろ試したらいいのです。

ライフスタイルに関しても洋服のスタイルに関しても、正解なんてどうせないのですから。

その中で自分の哲学、メッセージ、生き様に合っているスタイルが見えてくるから、まずそれがスタイルを得るための第一歩ではないかと考えています。

もう一点、すごく重視しているのが、服は会う方に対する気持ちの表明だということです。

これはいいとか悪いとかではないので、ラフな格好の人に会ったからといって、イヤだな、変だなと思ったことはありません。
それはその人のスタイルだなと捉えるだけです。

これはあくまでもコテツのスタイルの話だと捉えてください。オレが勝手にやっていることです。

オレ自身は、クロックスとか簡易なサンダルで人に会ったりはしません。それはオレの考え方です。コンビニに行くときの格好とどなたかに会うときの格好は、オレの中では絶対に分けています。

正解ではないので、そうやらなくても全然いいと思う。

もちろんクロックスで短パンを履いて、コンビニに行く格好のまま人に会う人もいます。それはその人のスタイルだな、そういうリラックスした感じが好きなんだなという捉え方がオレはできるから、他人の格好に関して「クロックスを履いてくるなよ」ではなくて、「オレはやらない」というだけです。

一張羅という古い言い方もありますよね。
別に高い服でなくていいのです。

オレにとって服は、相手に対する気持ちの表明です。
大切なシーンの服選びのルールとしては、そういう点も重視しています。

以上、久々野智小哲津でした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を
文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして『コテツ』で検索、無料で聴けます。
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久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
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