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いい人かどうか?と商売うまい人か?は違うのか?

Voicy No.0239  2022年11月16日放送 
本文を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ

日本人はお金ブロックがあって利益を取れない人が多いです。商品の品質を上げるためにも利益を出してブランドになって、質の高いサービスを提供していきましょう。


どんな解釈で生きている?


商売をやっている人、もっとのし上がりたい人、
成功を目指している人って、
ハウツーがめっちゃ好きですよね。

商売がうまくいっていないとか
自分がブランドにならないというのは、
その人のアクションとか手法の問題ではありません。

今のステージを超えられないのは、
その人の考え方と設定の問題がいちばん大きいというのが、
現時点でのオレの見解です。

その中でもメンタルブロックは、
現状を打破できない原因として本当に根強いです。

ビジネスでいい商品があって、
いい仲間に恵まれていて、
お金があったとしても、
その人のメンタルがいい方向に解釈しきれないと、
やっぱりいい結果が出ないのです。

メンタルブロックの前提に、
その人が解釈しているさまざまなものの状況があります。

物事の解釈、その人の持っている世界観と設定が、
うまくいかないようになっているのです。

「日本はオワコンだ」とか
「日本はどんどん衰退する」とか
「日本はなくなっちゃう」というのが
みんな今すごく好きだけれど、
そんなことばかり考えている間に、
やることがあるんじゃないかと思います。


日本人のお金ブロック。


世の中の解釈の話は
今日のテーマではないので置いておくとして。

メンタルブロックをぶっ壊さないと
何をやっても結果が出ないというか、
一歩が出ていないよと思うことがあります。

一緒に仕事をする人や周りの人に対しても
「いい人かどうか」と「商売がうまいかどうか」を
一体化させている「思い込み」があるのです。

最近使わないかもしれないけれど、
清貧という言葉があって。

「清らかで貧しく、つつましく生きる=いい人、美しい」
みたいな考え方ですが、それはそれで全然構わないし、
それはそうですよねという気持ちです。

ただ、そういう考え方が根付いているがあまり、
「いい人=お金なんて求めない」謙虚な人、
「商売がうまい人=ずるいこと・悪いことをやっている傲慢な人」
みたいに、ステレオタイプなイメージに日本人は縛られがちです。

まず
「いい人かどうか」と「商売のうまい下手」を
一致させるなよ。

人をどう見るかのもう一個手前の
ご自身のセルフイメージのところで、
現状を打破できない人ほど「いい人アピール」します。

オレは接していてすごく思うんだけど、
真面目をアピールしちゃうというか。

商売をしたり、プロとして何かに取り組んでいるのであれば、
お客様が喜んで増えてファンになっていただくと、
その分、お金を払うという投票行為が行われるから、
「真面目にやっているけど認められない」ことに
甘えるなと思っていたりします。

誤解のないように言うと、
お金にならないことを真面目にやっていることが
バカだというのではありません。

ビジネスでクオリティーを上げるために
「利益は絶対に必要だ」というのが、
商売をやる上での前提です。

こうしてコテツラジオで皆さまにお話を伝えられるのは、
今この瞬間に営業に出なくて済むし、
のんびりする時間が取れているからです。


いい人でいるより「試合」で活躍しよう。


収録はメモをまとめてしゃべっていて、
自分の中で週に2~3本撮れるように企画を10個ぐらい出して、
ポイントをまとめるのに数時間取っています。

無料で聴いていただいているものですが、
ここのクオリティーは保ちたい。

歩きながら録音する方もいるだろうし、
テーマなんか収録し始めてから考える人もいると思いますが、
オレは聴いている方に
今何を伝えたらいいのか考える時間が欲しいので、
結構な時間を準備に取っているわけ。

だから「ビジネスで利益は要らない」みたいな顔をしてやるのは、
「クオリティーを上げる気がないです」と
イコールだと思っています。

利益は絶対に上げたほうがいい。

そのときに「商売がうまくならないといけない」と決める。
セルフイメージの中でいい人かどうかは、いったん切り離す。

まずお客様に届ける商品とサービスのクオリティーを
しっかり上げて、
完全に世の中の需要にぴたっとハマるものをつくるのです。

世の中の需要は100万人とか1000万人ではないです。

いつも言っているけれど、
スーパーニッチで
自分のお客様が本当に喜んでくれるものを出すつもりで、
なりふり構わずやらないといけないし、
「商売をうまくやることばかり考えている人は、
いい人じゃない」みたいな、
訳の分からない日本人的な考えに
一致させるのをやめたほうがいい。

オレは世直ししたいのではなくて、
商売をやっていて自分をブランドにしたいと思っている人が、
セルフイメージで
訳の分からないブレーキを掛けるのをやめてほしいんです。

サッカーや野球の試合を見ていると、
日本人は選手交代させられたり試合が終わったりすると
グランドに一礼します。
これについては別にいいと思っています。

例えば高校野球とか高校サッカーとか
教育的な場なら素晴らしいと思いますが、
ヨーロッパのチームに移籍した日本人選手が交代したときも
頭を下げています。

でも、フィールドにいる3万とか5万人の観客は、
フィールドに頭を下げたから
「こいつ、いい奴だから応援しよう」とはなっていないわけ。

サッカーのプロの世界でいえば、
ヨーロッパでやっている人たちからすると、
「そんなところに感動ポイントはない。まず試合で活躍しろ」
となる。

いい人のほうがいいというのはあるけれど、
日本人はどこかしら、プロとしての本分を磨いたり
勝負したりしていなくても「いい人だったらいい」
みたいなところがある。

だから自分の現状を打破して
もっとビジネスを成長させたいとか、
自分をブランドにしたいと思っている人は、
いい人かどうかに逃げ込んだりしないほうがいいです。

以上、久々野智小哲津でした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を
文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして『コテツ』で検索、無料で聴けます。
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久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
Instagram https://instagram.com/q.kotetsu/?hl=ja
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