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【麦酒芸術研究所22】 ビール片手に、中国SNSサイトの分析をする

 本日は、『 中国の SNSサイトで自身の絵を公開したら、どんな反応になるか? 』の続編です。

1. 御挨拶

 こんにちは。

 日系企業(化学メーカー)で研究開発を8年、いまは上海で技術営業をしている36歳の会社員です。『 ビールで実験を、ビールに貢献を 』を合言葉に、ビールへの貢献活動をしております。

 今回でvol.22。飛行機での出張出張の毎日で、降りたった地で常に揺れてる今日この頃です。


2. 中国SNSサイトでのアートワーク投稿惨敗原因を分析

 さて、前回は、2回目の自己紹介を行い、過去のトピックスに焦点を当て、自身の幼少期から大学時代までを、人となりが分かるようお話させていただきました。今後も、定期的に自己紹介はアップデートしようかなと思っています。

 今回は、挑戦活動に戻り、『 ビール × アート 』のお話です。いま現在は、2年後の個展開催に向け、作品をせっせせっせと描いている毎日です。なお、参考までに、最近はこのような絵を描いております。

 今回ご報告するのは、この描いた絵を中国のSNSに投稿したらどうなるのか?、といったお話の続編です。前回記事はこちらです。

 で、今回の内容は、『 中国SNSサイトでのアートワークの投稿を見直す 』というものです(中国内で自身の認知度・影響度を上げられないか、無謀な挑戦をしてます)。早速結論ですが、今後、利用するSNSサイト自体の見直しと、投稿内容の見直しを進めようと思います。

 簡単に背景ですが、前々回の上記報告で、『 绿洲 』というSNSサイトに、自身の絵を投稿したお話をしました。

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 結果は惨敗でした。これを受け、見直しを決意した訳です。ではどう見直すか。

 原因を探るため、地下鉄、街中、飲食店、中国語の先生、ひたすら周りにいる中国人を観察しまくりました。恐らく原因となるポイントは以下①〜③。ここに対して理解しきれていなかったのだと考えます。この点への仮説と対策を行おうと思います。

 ① 中国人は結局どんなSNSを良く使うのか?

 ② 中国人はSNSをどんな風に使うのか?

 ③ 中国人はSNSの情報をどう思っているのか?

 ではこれら3点は一体どうなっていて、それに対し、どう仮説を立てたのか。ここを後半で記載させていただきます。今回の報告はここまで。次回は、仮説を踏まえ、実際にどう投稿したかをお話します。


3. アートワーク投稿惨敗の原因分析に対する仮説

 前半は、中国SNSサイトに投稿したアートワークに関し、惨敗した原因がどこにあるのか、そのポイントの洗い出しを行った結果をご報告しました。後半は、それに対してどう仮説を立てたのか、ご報告いたします。

 では早速、原因のポイント①〜③に対する仮説です。

① 中国人は結局どんなSNSを良く使うのか?
 ちまたのランキングは、微博、抖音、小红书の順。で、実際の状況は、抖音、微博を圧倒的に利用している。そこに次いで小红书、绿洲、といった感じ。地下鉄ではほぼ抖音。

相性の良さと、ユーザー層は、
 抖音 = 面白ショート動画 … 全世代
 微博 = ニュース … 全世代、企業
 小红书 = ライブ動画、写真 … 女性
 绿洲 = 写真 … 小红书から流れるユーザー

仮説:
 よって、写真、イラストをメインとする場合、サイトの相性から、小红书、绿洲を選択するのは妥当。
 問題は、ユーザー(小红书、绿洲の場合は中国の女性)に価値ある投稿となっているのか、という点。

② 中国人はSNSをどんな風に使うのか?
 ポイントにしているのは、以下3点。
・面白いか … SNSの見方はスクロール流し見 … 抖音ユーザーは特にこれ
・参考になるか … SNSの見方はスクロール流し見 … 微博ユーザーは特にこれ
・欲しいか … じっくり見る、他社サイトと比較する … じっくりとは言えSNSの一投稿に30秒以上かける人はあまりいない

仮説:
 中国人はほぼ微博、抖音を使っており、どのSNSも見方は流し見。恐らくイイねなどはよっぽどのことがないと押さない。
 このよっぽどのこととは、"自分にとってのメリットがあるか"の一点で、Instagramで見られるような"共有"、"集団化"の考えはほぼない印象。"自分の“フォロワー、イイねを増やすために押す、という人のは多い。

 とはいえ、"単に面白い"でも、自身の気分が上がるメリットがあるため、受け入れられる傾向にある(抖音が正にこれ)。

③ 中国人はSNSの情報をどう思っているのか?

 中国人は、かつてコピー品が出回っていた背景もあり、情報の精度に対し、"もともと情報は精度が低いもの"と捉える傾向が強い。

 よって、以下のような行動様式となる傾向。

 (1) 情報を見た際、それが他でも沢山取り扱われていたり、話題になっているか、確認する。

 (2) 情報の信頼性を確保する。

 (3) 行動する(購入する、他の人に伝えるなど)。

仮説:

 つまり、情報自体の"信頼"を高めないと受け入れられず、その信頼性はそのアートワークだけでなく、そのアートワークが世間でどう評価されているか、どういうメリットが他で得られているか、本物か、こういったことが重要になると想定される。

仮説からの改良ポイント

 以上3点に対する仮説を考えた場合、今回の投稿の改良ポイントは以下と立てました。

 ① 対象ユーザーに有益な内容にする

 ただ絵を自分本位に投稿しているため。

 ② イイね = 真の閲覧数ではないため、真の閲覧数を取れるサイトにする

 絵を見た場合、スクロールだけでも見れてしまうため。

 ③ 投稿内容の信頼性を高める

 投稿者の信頼性が低いため。

 今回はここまでです。ただ、ここまでくると、どう改良していけばいいか、見えてきた気がします。次回は、この仮説を踏まえた具体的な取り組みをご報告いたします。


4. 自由研究

1. Background

 大変雑で申し訳ございませんが、やはりネットの情報力には敵いません。そのため、以下の通り、外部情報を参照させていただきます。

 RUINSBREWの基本情報は、以下HPを参照。

2. Sample

【試料】 RUINSBREW traditional craft beer 廃墟

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【購入場所】 久光 龍安寺店

【原材料】 ①水 ②大麦 ③ポップ ④酵母

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3. Results and discussion

【試験環境】 温度:25℃ 湿度:60%RH

【麦酒環境】 温度:9.1℃(MITIR製 水温計)

 以下レーダーチャートに、試飲の官能試験結果を示す(n=1)。なおBlankは、2019年日本国内で最も購入されたビール銘柄である、Asahi superdryを用いた。

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 苦味少なめで、すっきりした感覚。ポップ感も良好。

【ペアリング】

本命:麻婆豆腐

対抗:ジャガイモ炒め

大穴:ザーサイ

4. Conclusion

『 見た目の重々しさとは対照的なスッキリした味わいの一品 』

Reference

・RUINS BREW 公式HP

Data

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頂戴いたしましたサポートは、インドネシアやタイの子供たちに塗り絵本を送るための活動資金に活用させていただきたいと思っております。 何卒よろしくお願い申し上げます。