【日記】チーズ

 チーズが好きな食べ物の一つで、詳しい人ほどではないけれどもいろんな種類のチーズを食べてきた。
 最初にハマったのは、ブルーチーズ系で、ゴルゴンゾーラとかそういったもの。僕は他の食べ物でも飲み物でも、クセの強いものを好んで頂くんだけれどもブルーチーズはその最たるもので、もう青カビがこちらに見えているっていうのが評価ポイント。蜂蜜を掛けて食べるとそのマリアージュに感激するのだが、だんだん受け付けなくなった。
 そんな中で最近の流行りなのは、パルミジャーノ・レッジャーノ、ペコリーノ・ロマーノといった、かなり堅い系のチーズ。これをカットしたりクラッシュしたものを食べる。何だろう、カマンベールやブルーチーズなんかは中がとろっとしたもので、ナチュラルチーズとかゴーダはそれよりは堅いもののゴムくらいの感触でチーズとしては中間で標準なのかもしれないが、それよりさらに熟成したのか? 製法についてはよく知らないがとにかく堅く仕上がっている。金属や宝石の硬さの指標になっている、硬度が高いものと同様で、堅いのだが衝撃にもろくてホロホロ崩れる。その食感をまず楽しむことができる。それから、ブルーチーズなどだと悲惨なことになるけど手で食べるのに問題なくサラサラしているので食べやすいところ。そして一番の魅力は、すこし熟成しすぎた納豆などと似ているが、旨み成分であるグルタミン酸だかイノシン酸だか成分はまた知らないけれども、それが結晶となったシャリシャリした部分が味わえる、これは納豆の場合もそうだが他の食べ物にはないえもいわれぬ旨みの凝集した塊で、これが砕けて数千年間発掘を待っていた巻物が開かれ解読されていくかのように、旨みが広がっていく味というのが、何ともいえず美味い。
 しばらく雨が続いているが、もうそろそろ止むだろうか。寒気が近づいているらしい。

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