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読書録

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#ベルクソン

【読書録】ベルクソン『物質と記憶』4

『物質と記憶』の終盤に差し掛かって、終盤というのは、「要約と結論」という章に入ったからなのだが、今までわからなかったことが、ここへきて全体的視点を得ることができる、あるいは、そこまでいかなくとも、今まで読んできて全く分からなかった点を、何かしら読み換えるヒントのようなものがある、ということに期待をしていたのだが、それは完全に裏切られた。この「要約と結論」においてまとめられていることは、今まで辿って

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【読書録】ベルクソン『物質と記憶』3

 今回は、別に内容と関わらない、くだらない話である。

 ベルクソンの『物質と記憶』という哲学書を、半分まで読み進めたところであるが、こういう、記憶を題材にとった哲学書、またはノンフィクション科学読み物やなんぞというのが定期的に発刊されたりするが、そういうものを読んでいると、おのずと、自分はどういう風に、何かを記憶しているのか、振り返り、たとえば今どれだけのことを思い出すことができるか、記憶力を上

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【読書録】ベルクソン『物質と記憶』2

 もったいぶらずに、前回の続きの、このベルクソンの『物質と記憶』がさも忘れたかのように振る舞いつつ、そこを乗り越えるために、目指しているといっても過言ではないある一つの哲学とは、ヒュームの観念連合論である。
 ヒュームの名前は出さずに、観念連合という彼の概念を名指しし、「観念連合論の間違っている点は……」などと、その理論を新しい枠組みから説明しなおそうという所もあった。
 ヒュームの観念連合論は、

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【読書録】アンリ・ベルクソン『物質と記憶』1

 実は、半月か、一か月前辺りから、この本を読んでいる。しかし、普段ならほんの少し読み進めたそばから、直感的な感想をガンガン書きつけていくスタイルの僕が、この本については、感想を書きあぐねていた。
 前に、同じくベルクソンの『時間と自由』を読んだ。偉そうにいろいろ言っているが、数少ない読み切った哲学書のうちの一冊である。そもそもが本人の持続と意識というテーマを文体にしたかのような、一息が長い文体と、

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