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四半世紀のビーズが繋ぎあわさる

ドラゴンボールが集まるように

ここ最近で、

LiSAさんの楽曲『Another Great Day!!』がB'zの松本孝弘さんの作曲であることを知ったり、

ほぼ時を同じくて、ステイホームということで親友よりB'zの「HOME」をギターで演奏した動画が届き、懐かく思っていました。

そこへ届いたのはB'z楽曲のサブスク解禁!

突如として再びB'zに触れたい衝動に駆られました。


前世紀に閉ざされた世界

デビュー作からB'zの全ての楽曲を入手して繰り返し聴いていた私でしたが、きっかけも何もかも忘れたのですが、今世紀にならぬうちにパタリと聴くことをやめてしまっておりました。

それから過去の楽曲からなるベスト盤や、既に持っていたアルバムを聴くことは何度かありましたが、新たな曲に触れることはありませんでした。

なかなかCDを聴くことはなくなりました。やはりパソコンに取り込んでではないと段ボールに入ったアルバムを引っ張り出して、というまでは至らず、聴くならYouTubeなどで手取り早く。

となってしまっていました。


四半世紀の扉が開く

そこへ届いた『B'zのサブスク解禁』は、私の知らぬ存ぜぬ約四半世紀に及ぶB'zの軌跡を辿る愉しみと、まっさらな気持ちで私の心を鮮やかに彩りを与えてくれる鬱屈した日々へのカンフル剤とエナジーになっています。

以前に、ハマった相手を飽きたくないから距離を置くのであり、その間は言うなれば一種の寝かしている状態なのであり、自らのなかでブームは繰り返す。

という記事を書きました。

今まさに、最高潮の愉しさを享受できており、本当にブランクがあったことこそが自らに潤いを与えてくれているのだと思います。


時代の変遷を感じる

今更ながらYouTubeというものは便利ですね。私のように長らくB'zを聴いていない人のための動画「昔のB'z曲しか知らなかったアナタへ」みたいなものだってありますし、もはや過去を思い出せないほど便利なツールに囲まれた時代になったとあらためて思います。


胸がそして目頭が熱くなる曲

Spotifyはたまりませんね。

前述のように、この私の知らなかった四半世紀の間に対しては全く予備知識も無いので、楽曲がランダムに流れても時系列も思い入れもまだ無いので全てが新鮮。だから愉しくて仕方がない。

時折、以前に聴いていたナンバーが流れると、ビビッドなまでにその頃の記憶や思い出も蘇り、それはそれでテンションが上がる。

例えば私は知らなかったナンバーの1つである「You&I」のダンサブルでポップな曲調なんかは往年の曲を彷彿ともさせる気になりイイですね!

もとより歌詞はあまり頭に入ってくる方ではないですし、ギターはもちろん楽器など含め全体的に曲を聴いている方なのですが、今の私に染み渡るように歌詞がまるでハッキリとしたフォントを維持した、その活字が脳内に突き刺さってくる。そしていつの間にか心が揺さぶられ、涙している曲に出逢いました。


光芒との出逢い

光芒


歌詞を見ていると、今こそまさに聴く歌だと思いました。

私はこの曲に出逢うために今回、B'zに四半世紀振りに出逢ったのではないかと思わされるぐらいに。

【光芒】尾を引くように見える光のすじ。ひとすじの光。

という意味ですが、

哲人・中村天風は、

暗かったら窓を開けろ。光がさしてくる。

暗く感じたのは、あなたの心。こころがマイナスになるから暗くなる。

「心がマイナスになったら、一層の積極精神を心がけよ。すると大宇宙の生命力が注ぎ込まれ、生きる力が湧き上がる」

と言っています。

まさにB'zの楽曲の歌詞の世界観とピッタリだと思いました。


『光芒』の詩

歌い出しから響いてきました。

何でもなれる気がしていた蒼く光る時代
月日を重ねるほどに知る足りないことだらけの現実

そうですね、まさに夢はなんでも叶うと思っていたのに、現実はそうは甘くなかった。

どこかで狂う夢の時計の歯車 おしよせる日々の流れ 生きるのは苦痛?そういうものだろうか ひたすらにがんばるほど 行きづまる感情が破裂しそう くずれおちそう

よぉ〜くわかりますよ。昨年からの日々はまさに当てはまる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

さらに孤独感についての歌詞が続きます。

大切な人と別れること ひとりぼっちになること 誰かに笑われてしまうこと 欲しいものが買えないこと 何を嘆いているのか もう一度確かめて

ここもまさに時代とマッチしています。
なかなか逢いたい人に逢えない方が多い状況ですし、笑われないまでもどこから心ない声が浴びせられるかわからずウイルスよりも人が怖いとさえ思える感じながら怯える日々。
さらには物が買えないことも、あらゆる業種において苦境が迫られていることからも自明です。

そして

むなしいblue 僕を包みこんで 行く道を閉ざそうとする 自分を救う それは誰なのか 答えのないまま それでも光をさがしている
むなしいblue 僕を包みこんで 行く道を閉ざそうとする 自分を救う それは自分なのか? 今さら答えはいらない

自らの虚しさや閉塞感を救ってくれることを他者へも期待していた頃から次第に、救世主は自分自身であるということに気づいていき、さらにはそれが確信へと至ります。

これは先にも登場した中村天風氏が

本当の幸福というのは、人生がよりよく生きられる状態に 自分ですることなんだもん。 自分でしないで、ほかからしてくれることを 待っているかぎりきやしないよ。

とまさに同じ内容の言葉を残しています。

さて、光芒の歌詞はここから希望へと続きます。

消えない truth すべて請けおって 半歩でも 進めるなら 景色は少しずつ変わってゆく

ここまででも十分過ぎるほど感動しているのですが、さらに、さらに続くのです。歓喜のラスト。

光を求め 歩き続ける 君の情熱がいつの日か 誰かにとっての光となるでしょう 誰かにとっての兆しとなるでしょう

もう言葉は見つかりません。

お聴き下さい。


おわりに

この混迷する時代に多くの方が不安とともに日々を過ごす。

そこへ一筋の光を。

どこかで誰の言葉に、姿に、奮起させられるかは分かりませんが、やがて誰かに届いてくれればと思えれば。

B'zと再会出来て本当によかった。

この一筋の光を追い、不透明な世界から抜け出したい。


おしまい





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