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平壌のロシア人

  北朝鮮に行くと、ロシア人と接触する機会が多い。観光でも訪朝団でも。初めて訪朝した2004年には羊角島国際ホテルに、金正日総書記の誕生日、光明星節を祝うためにロシアから楽団が来ていて同宿となった。サウナでいっしょになり、よくつたない英語で会話をかわした。幸いお互いに英語はうまくなく低レベル安定で、むしろネイティブの流暢すぎる英語よりもわかりやすかった。

 平壌のロシア人にはいい印象を持っている。裸の付き合いの中での彼らは実に陽気で楽しい人たちだった。

 個人的に日本のロシア大使館の職員たちには、恐怖に近い印象しかないが、北朝鮮で出会ったロシア人たちはみな陽気だった。見学地ですれ違う際に「どこから来た?中国か?」と聞かれて「日本だよ」と返すと満面の笑顔で「押忍!押忍!」と迫ってきて怖かった。なんだ、結局怖いのか。

 ぼくはInstagramで北朝鮮の写真をあげている。→ ここです

 ロシア人の訪問者が多いのだ。ネットワークビジネスのお誘いが多いけど、いいねの多くはロシア人だ。

 ウクライナ情勢は混迷を深め、ロシアに対して様々な制裁が科されている。それに対して異を唱えることはないが、寂しいのはInstagramに来てくれるロシア人の北朝鮮趣味者たちだ。

 基本趣味者ってものはバカである。政治だとかイデオロギーだとか、タブーだとか不謹慎だとかそんなものを抜きにして、好きなものは好き!いいものはいい!面白いじゃん!のひと言で集合する存在。ぼくを含めて。

 ロシアの北朝鮮趣味者もたぶんぼくと同じか、それ以上にバカで、そして元社会主義国家としての関係が深いだけにディープなのだ。ことばで満足にやり取りが出来ない分写真を見て、Coolだの、クレイジーだの、バカだなーと勝手に笑い合う。

 ロシアからのInstagramのアクセスが停止されるという。ウクライナの人たちもそれどころじゃない。

 会ったことのないロシア人の北朝鮮趣味者のみなさん。そして、戦火に怯えるウクライナの北朝鮮趣味者のみなさん。

 またバカな話をしたいですね。それまでぼくは地道にInstagramをあげておきます。 

 そしてまた平壌で会いましょう。でも、頼むから「押忍!押忍!」と笑顔で迫ってくるのはやめてください。体格差がありすぎてしゃれになってないのよ。

■ 北のHow to その138
 ぼくにロシア人の友人はいませんが、印象的なのは平壌で出会ったロシア人たちの姿です。異境の地で出会った外国人同士の邂逅の偶然に、陽気でつたない会話をかわしたものでした。中国人の次に北朝鮮で会う外国人で多いのがロシア人です。

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サポートいただけたら、また現地に行って面白い小ネタを拾ってこようと思います。よろしくお願いいたします。