入社5年目までに知っておくと違いをだせる会社員になれるちょっとしたコツ㊱
こんにちは、茶っプリンです。
今日は「社風」に対する考え方についてお話しします。
社風ってちょっと不思議な存在
皆さんは勤務先の社風は好きですか?
友人の話を聞いて、他社の社風が羨ましく感じられることもあるかもしれませんね。
同じ業界であっても、パワフルな会社もあれば、おとなしい会社もあります。私は以前、電機メーカーでITの仕事をしていましたが、電機メーカー同士、あるいはITベンダー同士でも、会社ごとの社風はまるで違っていました。社風ってちょっと不思議な存在ですね。
社風ってどんなもの?
「社風」の定義は様々ですが、私は「企業独自の価値観や重要と思う考え方、それに基づいた行動の習慣」と自分なりに定義しています。
社風は、企業理念やトップの考え方、歴史、組織、社内制度、仕事の進め方、人の採用方針などが複雑に絡み合って形成されるものです。人為的に作り出すのは難しいものの、変わる時には一気に変わることもあります。
社長が理想的な社風を作ろうとしても、社員が抵抗すれば社風になりません。逆に、誰も言い出していないのに、多くの社員がある価値観に基づいて行動した結果、いつのまにか社風が形成されることもあります。そして、会社の危機を救うこともあれば、瓦解していくきっかけを作ることもあるのですから、なかなか侮れない代物です。
社風の評価は主観で決まる
社風というと、どんなことを思い浮かべるでしょうか。
よくあるのは、体育会系、おっとり系、家族的、スピード重視、チャレンジ精神旺盛、誠実、真面目、ブラックなどでしょう。トップダウン、ボトムアップなども、社風の一つですね。社風の多くは、自分に合うか合わないか、という点での評価が中心になるかと思います。その意味で、とても主観的なものですし、なるべく自分に合った社風の会社で働くのが、仕事の満足度にもつながるでしょう。
社風に対する慣れにご用心
一方で気をつけなければならないのは、自社の社風に慣れてしまい、改善の余地があることに気づかなくなる場合です。これは入社して年数が経てば経つほど、起こり得ます。
例えば、社内調整に時間がかかる会社では、工夫をすれば早く対応できる余地があるのに、自社のペースが当たり前と思って対応しないことがままあります。お客様のことを第一に思う気持ちがあれば、自ずと行動が変わってくるはずですが、それを忘れて社内論理を優先してしまうのです。
取引先との間では、商談、見積り、稟議、法務チェック、契約、案件進捗、納品、請求など多くのやり取りが発生します。時間感覚が異なる会社同士が取引をすると、片方が期待している動き方と、もう片方が思っている動き方が合わず、クレームやトラブルに発展することもあります。
取引先の視点、社会の視点を持つことが大事
大切なことは、「相手の会社はどういう価値観、スピード感で動く会社なのか」を知ること。そして、取引先と自社の社風の折り合いをつけながら、ベストなビジネス展開を図ることです。社内の他部署も巻き込んだ動きになるので、他部署にも理解してもらい、対応を考えてもらう必要があります。
同時に、社会的に見ても、自社の社風がズレていないか、という視点を持つことも重要です。時間感覚だけでなく、コンプライアンスなどの面でも言えることです。問題を起こしたり、事故や不正などを繰り返す会社は、やはりどこか感覚がズレているのに、自浄作用が働かなくなっています。そして、それ自体が一つの社風になってしまっているのです。
問題意識を持ちながら行動することが社風の変化も生む
一人の力で社風を変えることはなかなか難しいです。しかし、社風は社員一人一人がその価値観に基づいて行動しているからこそ生まれるもの。だからこそ、一社員の勇気のある行動が、会社全体の社風につながっていくこともあるのです。
その意味で、自社の社風はこれで良いのだろうかと、常に問題意識を持ちながら行動することを心がけてほしいと思います。日頃から外の人と情報や意見の交換をしたり、ニュースに目を通すなどして、客観的な視点を失わないようにしましょう。
自社の誇れる社風にも目を向けよう
反対に、とても優れた社風を持っているのに、社員がその価値に気づいていないケースもたくさんあります。私がいた電機メーカーでは、「うちの会社なんて」と会社のことを揶揄する社員が大勢いました。でも、退職して外から見てみると、世の中に誇れることをたくさんしていることに気づきました。私は今では、その会社を新卒の就職先に選んだことを、誇りに思っています。
ぜひ冷静な目で、自社の誇れる社風、改善が必要な社風を、考えてみてくださいね。
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