IBARAKI - Ihsahn✖️Matt、Black Metal
今回のBLACK METALの記事はEMPERORのIhsahnの近況の最近の活動を紹介します。
Ihsahnの公式Facebookでもわかるのですが、IhsahnはMatthew kiichichaos Heafy(マシュー・キイチ・ヒーフィー)のBLACK METALのProject『IBARAKI』に参加しています。
参加というと微妙な言葉なので経緯を説明します。
スラッシュメタル系バンドのTrivium(トリヴィアム)やテクニカルデスメタル系バンドのCapharnaum(カファルナウム)のギタリスト・ヴォーカリストのMatthew kiichichaos Heafyことキイチ。この文字列だけでも何かすごそうな、やってくれそうな感じが伝わってきます。
実はキイチのことをBLACK METAL、EMPERORのメンバーであるIhsahnがとにかくお気に入りという話が聞かれたのは、2013年の来日公演時のインタビューです。
本当にIhsahnは、ずっと「キイチ」しか言ってないです。
そのキイチがBLACK METALをおこなう事を思い悩んでいたそうです。「どうしたらBLACK METALができるのだ?」と考えた頃、「北欧神話」が出てきたそうです。BLACK METALのインスピレーションとして「北欧神話」はよく出てきます。Varg VikernesのBurzumの由来も「指輪物語」に関連していますが、EMPERORのIhsahnから以下の様な助言をキイチは得たそうです。
なにか、すごくいい話です。カッコいいです。
こうして、EMPERORのIhsahnからの助言によって、当初は"MRITYU"というコードネームで進行していたキイチの、BLACK METAL Projectは一気に進展します。
10年以上の制作期間を得てできた、BLACK METAL Project「IBARAKI」。
ネーミングにもある「IBARAKI」は県名ではなく、日本の伝承によるもので、「茨木童子」からだそうです。
平安時代の酒呑童子の配下のものが「茨木童子」と呼ばれる鬼でした。母の体内に長くいて、生まれた頃にはかなりの知能を持ち、容姿の優れた者であった事から女性に言い寄られるものの、断り続け、恋文に血で書かれた文の血を舐めた事から、覚醒し、血を欲することで鬼になってしまった、「茨木童子」です。
「茨木童子」は酒呑童子と共に京の都で悪の限りをつくしたと言われています。
鬼とBLACK METALに何か隠された命題がありそうな予感です。
茨木童子は羅生門で片腕を斬られ、腕を取り返しに来るなどの話がありますが、北欧神話も殺伐としたエピソードがあり、鬼をテーマにしたBLACK METALを確立し、今回のリリースになった模様です。
常々、思っていましたが、BLACK METAL界隈の人達は非常にフランクでハートフルな人物が多い。気づいていましたが、本当に今回の制作話にはハートフルなエピソードがあり、BLACK METALは深いものがあります。
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