見出し画像

【note版】ロリポップみたいにかわいい建物ばかりのロシア

クリエイターの皆さま、2022年が明けましたね。本年もご愛読のほど、よろしくお願いいたします。パーリーメイ今年第1弾ののお連れ先は、ロシアでございます。

こちらの旅行記、実際に行ったのはまったく別の季節なんですが、国自体のイメージ的に「サムイ」ので、いま載せちゃいます。ロシア人って、アイススケートの選手とかをテレビで観てもそうですが、これまで自分が出会ってきた人たちも実際すべて美男美女ばかりだし、憧ればかりが先行してましたが、現地を訪れてもその期待は裏切られることなく、通りすぎる人たちは・・

アレ?いや、いま写真でふり返ると、やっぱむしろ『おおきなかぶ』みたいなスカーフ顔に巻きつけてそうなおばちゃんも多いなぁ・・。でも、建物はソフトクリームみたいにこれまた巻き巻きな感じの、丸くてトンガってる屋根のものとか、色使いがパステルカラー童話から飛び出てきたようで、期待以上でした。

※以下は他媒体に掲載中の記事から転載(自著)した、過去のものです。noteには私の個人的な記録として一部割愛、再編集したものをお届けします。フルバージョンの原文はこちらをご参照ください(2019年9月16日執筆分)。

ロシアの代表的な観光地と言えば、真っ先に赤の広場とクレムリン、聖ワシリイ大聖堂が挙げられますが、モスクワから少し足を延ばすだけでまた別の世界遺産、「至聖三者セルギイ大修道院」を日帰りで訪れることができます。モスクワ市内にはない、フォトジェニックな写真が沢山撮れるスポットを紹介します。

お菓子の家のようなかわいさ

モスクワからの行き方

モスクワ(MOCKBA RR)駅から鉄道の往復券を買い、1時間15分ほどローカル列車に揺られます。目的のセルギエフパサド(Sergiyev Posad)駅は終点なので、一度乗ってしまえば乗り換えもなく安心です。バスターミナルがある方から駅を出て、右手に向かって5分ほど歩くと修道院全体が見える高台が現れます。そこがひとつめの撮影スポットです。皆いっせいにカメラを取り出し撮影し始めますが、道路を渡った交差点にある銅像越しに、背景のように修道院を写真に収めるのもおすすめです。同じ風景でも、視点を変えるとちょっと違った雰囲気が見られます。

その後さらに5分ほど下ってトンネルを抜け、再び上ると入り口に到達します。大型観光バスが乗り付け、中国人ご一行にイタリアの旗をなびかせた団体客もいました。お供え用なのか、pussy willow という猫柳の枝が、100ルーブル(約170円)程で沢山売られています。

観光の際の注意点


入場は無料なのでチケットを買う必要はなく、見学も自由ですが、ロシア正教会を信仰する現地の人々にとっては最も重要な修道院の一つであることを、常に念頭に置いておきたいです。

女性は現地式にスカーフやショールを頭に被るか、ジャンパーやパーカー等のフードをかぶると良いでしょう。なくても入場は可能ですが、警備員より注意を受ける場合があります。

美しい天井画が施された入り口のトンネルをくぐると、ロシア特有の特徴あるタマネギ型屋根を持つ修道院や鐘楼(時計台)があり、息を飲む光景が広がります。

テンションが一気に上がってパシャパシャ写真を撮りたくなりますが、施設内は基本的に静かで厳かな雰囲気が漂っているので、こころなしか撮る人の数は少なく、撮る場合もあくまでも控えめな気がします。

参拝が目的の人も多く、特にメインの至聖三者聖堂と鐘楼横のウスペンスキー聖堂には、順番待ちの列ができています。扉の前では入る前と出てきた後に十字を切っており、信者でない場合は入らない方が無難なようでした。

敷地内おすすめ撮影スポット


宗教的な観点から言えば、至聖三者聖堂が最も重要な意味を持っていそうでしたが、あくまでも観光的見どころ、写真映えする建物という視点では、中央広場にそびえ立つ鐘楼が一番のおすすめです。

タマネギ型屋根のウスペンスキー聖堂も、屋根に星柄が描かれているのがとてもキュートで魅力的ですが、鐘楼の方も、その存在感とパステルカラーの緑と白、ゴールドの時計文字盤など、イギリス紅茶ブランドのフォートナム・アンド・メイソンを思わせる色の組み合わせが、高貴な雰囲気で素敵です。これら裏手に位置する神学校からはコーラスがかすかに聴こえ、そこから夕陽を受けた鐘楼とウスペンスキー聖堂の両方を、カメラに収めるのもよいですね。

ロシアらしい飲食店とみやげ物店

学校前にはロシア名物ピロシキなどを売る、ベーカリーのワゴン屋台が出ていますが、敷地内ではこのような軽食が中心なので、本格的な食事は施設訪問前に済ませておくか、敷地外のレストランを利用するとよいでしょう。

おみやげ屋さんは、出入り口付近に書店を兼ねたもの、数珠や正装用の衣装といった宗教グッズを売るものが数軒あります。本も宗教関連の物にもあまり興味がそそられない場合、絵葉書、色とりどりの花模様や修道院の絵柄が綺麗な紙袋などが、かさばらず適当かと思います。また、日本でも人気のマトリョーシカなど、観光地らしいおみやげも揃っているのがうれしいです。

定番の観光地だけでは物足りない、せっかくなのでモスクワ以外も見てみたい、といった旅行者でも大満足できる、セルギイ大修道院を紹介しました。行き方も電車で1本とシンプルなので、モスクワを訪れた際は、ぜひ足を延ばしてみてはいかがでしょう。

至聖三者聖セルギイ大修道院(The Holy Trinity-St. Sergius Lavra)
住所: Sergiyev Posad, Moskovskaya oblast ロシア
アクセス: 鉄道 セルギエフ ポサード Sergiyev Posad 駅より徒歩約15分
開場時間: 毎日5時〜21時<br>URL:http://www.stsl.ru/languages/ja/

※記事中の価格、および為替レートは、2019年8月現在のものです。


こちらでもフォローして頂ければ大変嬉しいです! 【Instagram】https://www.instagram.com/surreymay_calligraphy/ イギリス生活、旅、カリグラフィー