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イスラエル放浪記 vol.2

さてさて、前回に引き続きイスラエル放浪記vol.2は、

現地で食べたおいしいものからご紹介します。

やわらか~いイカ(たぶん大王いか)のフライ



シンプルですが、
カリカリとふわふわが絶妙で、今まで食べたイカのフライの中で一番美味しかった・・・

ちなみにユダヤ人はイカを食べないそうです。


何かよくわからないビジュアルだけど衝撃のデザートだった


上にかかっているするめのように見えるものがめちゃめちゃにおいしい、
アイスのお皿。

口に入れた瞬間に溶けてなくなる、
はじめての味。
また食べたいけど何かわかりませんでした。

ソースはメープルとパッションフルーツが混ざったような
キュンキュン風味で、

こんなの日本にあったらすぐに流行りまくってしまう。


地元の食堂はこんな感じでとてもにぎやか。

よく言うと活気がある、
悪く言うと 雑 って感じだけど、

こういうお店が新鮮な食材をシンプルにバっと調理してくれたりするのよね。


有名な聖地エルサレムへ移動。


高いところから見た聖地エルサレム

この小さな町の中に3つの宗教がまじりあって、

ずっと昔から祈りの場所だったり、

争いの場所だったりしてきたのね・・・と思うと、

「遠くまで来ましたね」と、

平和な自分を呑気な人のように感じた。



四角いたくさんあるものはお墓です


手前の映画の中から出てきたような黒い人たちは、

正統派ユダヤ教徒。

伝統的なまっくろの服装はとても目立ち、異様なオーラを放っている。

彼らの仕事はひたすら聖書を学び祈ること。

スマホも持たないし、下界との接触はほぼなく、

ラビ(宗教指導者)が許可した範囲で生活する。

代わり?といってはなんだが、
一般人の義務である兵役や納税は免除され、

働かなくても国の補助金で生活は保障されている。


日本でこれにあたる人ってなんだろう??


駐車場にて 白いベールとワンピースの女性たち

単なるファッションではないと思うが、
ハッとするほどかわいかった♡


有名な「岩のドーム」にて

現存する最古のイスラム建築である「岩のドーム」

エルサレムと岩のドームはイスラム教とキリスト教の2つの宗教の聖地である。

中にある「聖なる岩」は、両者にとって譲れないもので、

なぜ同じ場所に・・・?と疑問に思うほど、

両教の摩擦を感じる、

緊張感のある場所でした。


日差しが強すぎて、ストールを頭にかぶろうとしたらと大声で注意されてびっくり。

キリスト教を感じさせるような行動、たとえば

胸の前で手を合わせようものなら、
銃口を突きつけられて当然、だそうです。


嘆きの壁

アブラハムというユダヤ人の祖先が、

生贄に息子のイサクを捧げようとしたところ、

神が信仰心を認めて止めに入った、という

ユダヤ教徒が神の信頼を獲得した場所。

写真のように男性は左、女性は右というふうに分かれていて、

間違えないように注意が必要。

熱心な人は、額を壁につけて真剣な顔でブツブツ、
涙を流しながら祈っていて、

無宗教の自分には「理解できない」けど、

そこまで真剣になれるものがあることを羨ましい気持ちにもなりました。


みんなの祈りはとても長いので、
待ち時間用のチェアがたくさんある


タイルの隙間に注目

あらかじめ小さな紙に自分の願いを書いておき、

壁のタイル?とタイルの隙間に、

だれにもほじくられないように入れることができたら

願いが叶うとのこと。

結構現金。

猫の健康を祈りました。




つづきまして、

以前から、

[平等をかかげると自由がなくなるし、
自由に寄りすぎると資本主義がすぎる]

その中間の自由と平等がここにあるのではないかな~と
興味を持っていた場所、「キブツ」の見学に来ました。


キブツ とは
イスラエルに300ほど存在する共同村のようなもの

もともとはロシアからの迫害を逃れて、
自分たちの国家建設を願って始めた集団生活。

特徴は、身分の平等・財産の共有・自力労働によって、

生活の全てが保障されるシステム。

学校や医者、食堂、保育園、農業地、遊ぶところなど

キブツ内で人生のすべてをまかなえる、

独立した「村」のような「国」のようなところでした。


食堂


敷地はかなり広く、日本で言う「町」ぐらいの規模感。

食事は全員がこの食堂でとるそうで、家に自炊の設備はなし。

作る人はローテーションで、全員が調理にあたるそうな。

「今日なんかやばい」というまずい日もありそう。


道路もキッチリ、
お花のなる木に美しい木漏れ日

どこをみてもこんな感じで美しく整備されていて気分がいい。

「仕事」という概念がない=「美しい」を最善に考える

ということを実感。

農作物を多めに作って余剰分をキブツの外に出荷することで現金収入を得ているが、

基本的には自給自足ぐらしのイメージ。

毎日決まった時間に通勤するという生活スタイルでない場合、

これも仕事のうちになっていくのだろう。


ふくろうの巣箱(ネズミやモグラを食べてくれる)

イスラエルの農産物は基本100%オーガニック。

そして最先端のハイテクシステムを採用している。

水に恵まれないこの地で、

農薬や肥料に頼らず、

いかに安心でおいしく、たくさん収穫できるか。

・お水をあげるのは、カラッカラになったタイミングでピンポイントで根元のみに散水(コンピュータ制御)

・特定の害虫に対しての天敵をパッケージした「バイオビー」という商品

・害獣駆除の方法(フクロウをたくさん飼う)

など、
日本でも取り入れることができそうな方法もありました。



さてさて、キブツにさよならして、
続きましてはヨルダンとの国境付近にやってきました。

こんなもので向かってこられたら諦めちゃうな、という隙のないボディ

歩いていたら戦車が普通に駐車されている。

体験したことがない戦争というものをリアルに感じました。

殺人の道具の設計ってどんな気持ちでやるのでしょうか。



奥の鉄線ゲートが国境ライン。越えようとした人は射殺!

ヨルダン川の近くにて。

荒れ果てて、誰もいなそうなのに何百人も見張りがいるそう。

こわや・・・



おみやげ

自分ははっきりと宗教信仰はしていませんが、

これぐらい見えない方がむしろ信じられると思ったり。

エルサレムで見た熱心なお祈りを思い出すと、

神様のために生きてるのか、

自分の人生に神様がいるのか、

一体どちら?


わたしのとっての神様は、人生を合理的にすすめるために手助けしてくれる存在、
かもな〜〜




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