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べ、別にTwitterのことなんか好きじゃないんだからね

Twitterがなにやら騒がしく、noteのタイムラインもまた、Twitterの話題でどうにも騒がしい。

イーロン・マスクさんが2022年の秋に買収して以降、Twitterには様々な仕様変更が加えられ、そのたびに賛否両論を呼び起こしてきました。

まあ、基本的に否の意見のほうを圧倒的に多く見かける気がするけど……。

しかし、今回の仕様変更に関しては、否しか見かけない、というか、Twitterが好きな人であればあるほど、否定せざるを得ないだろうという内容。

簡単に説明すれば、1日に見られる書き込み(ツイート)の数に制限がかかり、有料ユーザーなどの認証済みアカウントは6000ツイート、無料ユーザーのアカウントは600ツイート、作成して間もないアカウントは300ツイートが上限だという。

ほとんどのユーザーは真ん中に該当し、1日に600ツイートまでしか見られなくなると戦々恐々、というのが現在の状況。

数字だけを見れば、いやいや、1日に600件も見るかなあ?と思ってしまいそうですが、大抵の人は、ツイートの一字一句を丁寧に読み込んでいるわけではなく、Twitterなんて、目をあちらこちらに滑らせながら流し読んでいるはずです。

というか、そうでないと見ていられないと思う。

タイムラインの中には、爆笑している人も、号泣している人も、ブチギレている人も、意味不明な言語を発している人もいる。喜怒哀楽すべての感情が通りすぎていく。

街中ですれ違っている人のおしゃべりのひとつひとつに耳を傾けていられないのと同じで、すべてを受け止めることはできない。

同時に10人の悩みごとを聞いていたという豊聡耳をお持ちの聖徳太子さんならできるのかもしれんが、凡人の私にはまず不可能である。

というか、豊聡耳をお持ちの聖徳太子さんだって、できることはできるのかもしれないが、すべてのツイッタラーたちの発言を聞き終えた頃には、疲れ果てて気持ちが病んできて、つい裏アカで延々と愚痴ツイートをぽろぽろと溢してしまうのではなかろうか。

やがてそれが週刊文◯によって暴露されて炎上、カリスマ摂政として人気を博していた太子さんの評判は一気に地に落ち、所詮は推古天皇の下僕だよねとか言われてしまう始末。つらたん。

そんなことが日常的に起きているのがTwitterなので、週刊◯春と同じくらいテキトーに見た方が精神的にいいし、なんならやらないほうがいいような気さえしてくるのですが、やはりまあ、文章としてまとまりのない言語を垂れ流したい時だってあるわけですよ。

口頭で友達や奥さんに言えばいいでしょうというような、些細なことだったりするのですが、それを誰かに聞いてもらいたいわけではないので、あえて誰に言うでもなく吐き出したい。まあ現在わたくし、友達はいますが奥さんはいませんけどね。

自分は滅多にリアルなつぶやき、というか、ひとりごとを口にしません。「えーと」とか「おっと」とか「あ、やべえ」とかみたいな、日常でよくするような感嘆符のひとりごとすら言わない。明確に相手がいる時でないと、言葉を発することがない。

しかし、脳は常に動いているわけで、物事に対する感想とか、他人に関する感情とかは、毎日のように毎秒のように、確かにポンポンと湧き出ています。良いものも悪いものもありますが、その湧き出たものをどこかで放出しないと、それはそれで精神の健康によろしくない。

尾籠な話をすれば、美味しいものを食べても、不味いものを食べても、必ずそのうちのなんパーセントかはうんこに変換して出さないと、人間は病気になってしまいます。

それは身体のみならず心に関しても同じで、笑いも泣きも怒りも、どこかで吐き出さなければならない。

でも、少しでも酒を呑んで駅前で爆笑しながら号泣して怒り狂おうものなら、近くにいた若者に動画を撮られてネットにアップされて、全国的に辱しめを受けることになってしまう。

それ以上に、近くに警官がいたら職務質問されてしまうし、最悪のケースだと軽犯罪法に引っ掛かり、前科がつくというリスクもある。

わりと真面目に思うのですが、駅員に怒鳴る人とか、店員に横柄な態度を取る人とかが昔に比べて減ったのは、SNSの普及もそれなりに関係していると思うのです。

というかその手の怒鳴る人とか横柄な人って、なんか機械とかネットとかに弱そうな人が多くないですか?キレている理由もだいたい、精算機の使い方がわからんとか、レジのはいのボタンを押すのがめんどくさいとかだし。

話が逸れそうなので、それについての言及はともかくとして、生活の中で生まれるモヤモヤを吐き出すインターネット上の場所というのは、やはり必要だと思うのです。

昔はSNSなんてなかったといっても、昔よりも世の中の情報の量は増えているのだから、そのぶん受け取る回数も増えて、良いことも悪いことも考えてしまう。

そんな時にいちばん便利なのは、今のところ、なんやかやでTwitterです。つまり要約すると、私はTwitterが好きなのです。だから頼むよイーロンさん。お願いしますよ。僕たちのTwitterを守って。

まあ、mixiをやっていた頃は、自分は一生このSNSをやり続けるんだろうな、と思っていたにもかかわらず、あっさり離れちゃったので、わからんけれども……。

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