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夢を操りたい

夢の中によく有名人が出てきます。

その顔ぶりたるや圧巻でして、タモリ、所ジョージ、GACKT、滝沢秀明、アンジェリーナ・ジョリー、アルベルト・アインシュタイン、宮沢りえ、乙武洋匡、人造人間18号、荒岩一味(クッキングパパ)、天童よしみ、西村博之、伊能忠敬などなど……(順不同、敬称略)。

多彩なジャンルから、豪華ゲストの方々がいらしております。

子供の頃からほぼ毎日のように夢を見るので、ぷらーなの夢の部屋の放送回数は1万回を超えているでしょう。

1976年から続いている『徹子の部屋』が2021年に放送1万1111回を記録していますが、それに追従できるほどのロングランであるといっていい。

しかも、あちらは週末はお休みなのに対してこちらは年中無休、さらには日に2本立てや3本立てもあるので、黒柳さんをとっくに追い抜いている可能性すらある。

もはや夢のエキスパート、夢検定試験があるとしたら3段あたりまでは行っていると思われますが、どうしても破れない壁がひとつあります。

夢の中で、したいことができない。

自分の見る夢の多くは神視点タイプ、つまり、周りで起きている出来事を俯瞰で見ることや、誰かが何かを言っているのを聞くことはできるものの、自分の身体は動かせず、喋ることもできない。

仮に銃撃戦が繰り広げられていて、弾丸がこちらに向かってきたら、避けることが不可能なので即DEAD ENDだし、何かを問いかけられたり、暴言を吐かれたとしても言い返せない。

夢でGACKTさんにお会いした際は、現代の学校教育についてどう考えるか問われたものの何も発言できず。

アンジェリーナ・ジョリーさんは、なぜかうちのばーちゃんちでごはんを食べていて、「サカナ、おいしい、サカナ、おいしい」とおっしゃっていたのをただ見るだけ。

アルベルト・アインシュタインさんには、なぜか「Fxxk!」とめっちゃ怒られたが、これも一方的に中指を立てられるしかなかった。

ごく稀に、自分も動けて喋れることもあるのですが、大抵は、友達から電話がかかってきたとか、トイレの出入り口の手前で向こうから来た人とぶつかりそうになって「すいません」と言うとか、現実と同じでつまらない内容ばかり。

どうせなら、もっとファンキーな夢でめいっぱい暴れたい。

空を飛べるとか、透明人間になるとか、女体化とか、異世界転生とか、ラスベガスでいち資産を築き上げるとか、大谷翔平さんと入れ替わるとか……。望みは尽きない。

所詮は絵空事であり、何が起きても、他人の人生にも自分の人生にもなんの影響もないのだから、いっそうのこと。

極論をいえば地球を破壊してもいいし、新たなる新世界を創造してもいい。どうせ夢だからみんな幻だし。

夢を操れる方法があれば良いのですが、それをどうすれば習得できるのかわかりません。

寝る前に枕の下に好きな子の写真を挟むなどといった古来のおまじないがありますが、それもしたことがない。

だが、その効果に対する信憑性も微妙なものがある。

こりん星にいた頃の小倉優子さんが表紙の少年マガジンを枕元に置いても会えなかったし、おバカタレントと呼ばれていた頃の南明奈さんが表紙のサンデーを枕元に置いても会えなかったですからね。

あまり期待しすぎてはいけないのかもしれないし、欲をかいて特定の人物を望むべきではないのかもしれない。

そういえば、冒頭のクッキングパパさんや人造人間18号さんは2次元の人物なのですが、自分の夢の中では次元の違いはあまり関係ないらしく、ごちゃまぜになっていることがよくあります。

と、ここまで書いて、私はnoteの自分のページを開いたままのスマホを横に、しばらく微睡んでしまいました。

アイコンでは、ウサギ耳の2次元の女の子がうっすらと笑っています。そういえば、自分のキャラクターに夢で会ったことは一度もないな。

2次元の自分のキャラクターとキャッキャウフフする世界観ってどんな感じなのだろうか。味わってみたい。出てこい詩織ちゃん(※現在の自分のアイコンの女の子の名前は詩織ちゃんです)。

しかし、あまり期待しすぎると出てこないので、あえてアルベルト・アインシュタイン氏の顔を思い浮かべながら寝てみよう。詩織ちゃんに会えなくても、こりん星には行けるかもしれない。

サウナはたのしい。