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変わった好き嫌い

多くの人は、ひとつくらいは嫌いな食べ物や苦手な食べ物があると思います。

ピーマンや人参なんかは子供が嫌いなものの代表格という印象があるし、大人でもアルコールが全く受け付けないという人や、酢豚にパイナップルなど許せんという人も世の中には存在します。

かくいう自分もいくつかありまして、たとえばキノコ類は全般的にダメです。

あのヌメッとした食感が、どうも気持ち悪いのです。味が美味しいと思ったこともない。味噌汁に入っている小さい榎茸ならふつうに食べられるのですが、大きめサイズのものはダメ。おかげで松茸という高級品の魅力が全く理解できません。

あとは豆類。これもピーナッツくらいしかろくに食べられません。

小学生の頃、近所の同級生のお母さんに枝豆をいただいたことがあるんですが、申し訳ないけど食べずに捨ててしまいました。

カルビーのさやえんどうなら美味しく食べられたんですけどねえ。そういえばカルビーのさやえんどう、最近あんまりスーパーで見なくなった気がするな。

弟が逆に豆が大好きで、お母さんがたまに豆ごはんを炊いてくれたのですが、これもまた申し訳ないけど完全に拒絶。家を引っ越した頃に炊いた赤飯も華麗にスルー。


キノコと豆。

この2つは、嫌いな食べ物として、わりとメジャーだと思うのです。実際、「オレもキノコの食感ムリ」「わたしもカレーにグリーンピース乗せられるのイヤ」と同意してくれる人に会ったこともあるし。だからまだ救われている。

友人に、米が大嫌い、という人がいます。

米が嫌いという人に、少なくとも自分は他に会ったことがなく、初めて聞いたときは衝撃を受けました。

というか米って好きとか嫌い以前に食卓に当たり前に存在する空気のようなもので、味がどうこうとか考えたこともなかった。

強いていえばまあ、冷めたごはんより温めたごはんのほうが美味しいよね、という……何をわかりきったことを書いとるのかと自分で思うくらい、米を食す、ということは常識で、そこにいつでもあるものだ。

丼や定食といった和食の飲食店の王道のメニューは、米がないと成り立ちません。ハンバーガーのピクルス抜きはあっても、ホッケ焼き定食のごはん抜きなんて聞いたことがない。

いや、もしかしたらやよい軒とかにはごはん抜きというオプション(って呼び方も変だな……減らすわけだし)も存在したりするのだろうか?……とりあえず自分はホッケ焼きをごはんと共に楽しみたいので、試す気はありませんが。


そんな彼がよく行くのはマクドナルドです。うんまあ確かにな……。米の国で生まれたチェーン店でありながら、米がいっさいそこに介在しない。

ひとり暮らしの彼は自炊もするのですが、カレーのルーを食パンに浸して食べるという、その発想はなかったという独自の食べ方をします。

確かにナンと同じく小麦ではあるので、理にかなっているような気はするけども……。インド式と和式の折衷ともいえるこの発明には驚きました。ちなみにふつうに美味しいです。まあ素材は同じだしな。

日本の飲食店で出てくるカレーは大抵はライス付きですし、インド料理店でナンの代わりに食パンを出すところは見たことがありません。

そこでふと思ったのですが、最近になって増えてきた高級食パン専門店とコラボした食パンカレー(?)を看板メニューにした飲食店ができたら、ちょっと面白そうだなあと……。

このご時世だし、飲食店をこれから始めるという人もあんまりいなさそうですけども、もしかしたらビジネスチャンスということも……ないか。

実現させてみたいという方がいらっしゃいましたら、このテキストのことは伏せて、ユーチューブの令和の虎チャンネルに応募してみてください。岩井社長に説教されても責任は取りません。

いやまあ、おらんと思うが。そして自分は、カレーは米かナンとともに食べたいですし、グリーンピースはいらん。

サウナはたのしい。