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悪夢から覚めてもまだ悪夢

ちくわ【どんぐり】さんの「コメントランナーズ」という企画に、ここ数ヶ月ほど参加させていただいています。

この企画は毎週金曜日の夜に開催されており、与えられたお題に対してコメント欄で答え、それから1週間のうちにコメントに対するスキ数がいちばん多かった人が勝者、というシンプルなもの。

お題の内容も「自分の心のマンガは?」「今朝なに食べた?」などシンプルなものが多く、誰でも参加しやすい内容になっています。ちくわ【どんぐり】さんをよく知らない方でも気軽にコメントできると思いますので、皆さまもよろしければご参加してみてください。

と、珍しく他人の宣伝をしたところで本題に入るのですが、この「コメントランナーズ」の今週のお題は、今までに見た悪夢についてです。

悪夢。よく見るという方も、あまり見ないという方も、そもそも夢そのものをたいして見ないという方もいらっしゃると思いますが、自分は夢そのものをほとんど毎日のように見るし、悪夢を見る確率も、恐らくはまあまあ高い。

1週間のうち2日はよく覚えていないふわふわドリーム、3日はそれなりに覚えているぼんやりドリーム、2日はがっつり覚えているしっかりドリームといった感じで、がっつりドリームの半分が有名人に会う夢、あるいは悪夢ですね。

有名人に会う夢のほうは、なぜかGACKTさんと学校教育について語り合うとか、なぜかアンジェリーナ・ジョリーさんがうちでごはんを食べているとか、なぜかバナナマンの日村さんと昔から面識があったかのように仲良く遊んでいるとか、愉快で豪快な内容がほとんどなのに対して、悪夢のほうはなんというか、不快で地味です。

たとえば、重要な書類にサインをしているときに指を切って、その切った指から出た血が書類に付いてしまう悪夢。

前を歩いている人がいきなり後ろを向いてこちらを見てきて、「おまえなに見とんじゃボケェ!」と怒鳴られて追いかけ回される悪夢。これは途中までは微妙に現実で遭遇したことなので、多少は現実のエッセンスが含まれているが。

こういった地味なやつは、悪夢には相当するものの、たいして怖くないし、起きた後になぜかスカッとします。

しかし、最近は全く見なくなったものの、めちゃくちゃ怖くて、起きてもモヤモヤする類いの悪夢を、昔はよく見ていました。

いつまでも起きられない、という悪夢。

どういうことかというと、夢から覚めて起きたと思ったらそれが夢で、その夢から覚めて起きたと思ったらそれもまた夢で、……というのを何回も繰り返すタイプの夢。何度も目覚めてもずっと夢の中で、いつまでも現実で起きることができない。めっちゃ怖い。

よく考えたら、部屋の間取りがおかしかったり、明らかに自分の家ではないところだったりするのですが、起きるという事象を夢の中でしているぶん、微妙に現実感があるという奇妙な感覚。

夢のENDはいつも目覚まし来たりて笛を吹くもので、あのままズルズルいい感じでいってほしかった、と願うのは歌の中だけでの話であり、実際に夢の中から出られないというのは、『クレヨンしんちゃん』のなぐられウサギの回レベルの恐怖である。

こういうのは「多重夢」というそうで、現実で逃げ出したいことがあるときによく見る悪夢なのだそうです。

実際に、この悪夢をよく見ていたのは、クソでカスでLUNA SEAの『SINGLES』のディスク2が愛聴盤だった中学生の頃と、安酒に溺れていた無保険フリーターの20代前半の頃だったので、まあ逃げ出したい気持ちがあったんでしょうな。

いいかい学生さん、トンカツをいつでも食えるように……は、なってもならんでもいいので、安いやつでいいから、保険には入れ。

無保険で生きる恐怖は、いつまでも起きられない悪夢なんかよりもよっぽどやべーし、社会的地位が被扶養者ニートよりも低いから……いや、マジでガチで……。ニートにはなっても無保険者にはなるな。人権ねえぞ。

お陰様で今は正規労働者であり、保険にも加入していますし、つみたてNISAも始めているので、社会的地位はそれなりにはあり、両親も健在で、職場の人と「東大理Ⅲ以外はカス」の動画を視て盛り上がるなど、人間関係も良好です。

本気で人生で今がいちばん楽しいので、現実から逃げ出したい気持ちはなく、起きられない悪夢は見なくなりました。

でも、それはそれで、あの、いつまでも現実に戻れない感覚が、なんとなく懐かしくなってくるんだよな。残念ながら自分の夢をコントロールするということはできないので、なんらかの逃げ出したい物事をつくろうか……?

しいていえば、仕事に行きたくないという気持ちは、昔も今も変わらないのですが。ただ、「東大理Ⅲ以外はカス」の感想を今週中に提出することを部下(バイトの子)に求められており、自分もその感想を言いたい気持ちがあるので、仕事はしたくないけど、『こづかい万歳』の会社推しの大石さんのようにウズウズもしている。

というか、「東大理Ⅲ以外はカス」で盛り上がる職場って、どういう職場なんだよ。

サウナはたのしい。