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公共って何?(1)

このnoteでは、「公共」について考えていきたいと思っています。

最初の問いは、そもそも「公共」とは何かというところから始めたいと思います。「公共」というと、政治家や行政(役所)が扱うものというイメージを持つ方も多いと思います。でも政治家や役所がやるものが「公共」なのでしょうか。もしそうであれば、「公共」と言わずに、「行政施策」や単に「政策」と言った方がよいのに、私達はわざわざ「公共」という言葉を使います。「公共」とは誰がやるかで決まるものでしょうか?


ちょっと考えてみるために、まずはクイズです。

次のうち、行政がサービスを提供すべきものはどれでしょう。

税務署  
軍隊   
電話会社 
鉄道   

身も蓋もないのですが、答えは「一概にいえない」です。

なぜなら、どのサービスでも、行政がやっていた時代も民間がやっていた時代もあるのです。現代の感覚では、税務署や軍隊は民間が行うものではありませんが、歴史上、民営化されていた時代もあったのです。

税務署  古代ローマ時代は徴税人は民間請負
軍隊   中世ヨーロッパでは傭兵が一般的
電話会社 1985年まで電話は国営会社
鉄道   1987年までJRは国鉄 

どうやら、「何をやっている」では「公共」は定義できなさそうです。(続く)







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