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【熊本県】FMユーザー会始まりました!

大分に続いて、熊本でもFMユーザー会が始まりました!
第1回目の今回は、益城町の公共施設「ミナテラス」にて開催しました。
ミナテラスは、住民の活発な学習、情報発信、交流等を応援する総合拠点施設として、「学習スペース」「情報スペース」「交流スペース」の3つの機能が合わさった複合施設です。
熊本の第1回FMユーザー会の様子を報告します。


FMユーザー会の目的

公共施設マネジメント(公共FM)について、なかなか上手く進まないなぁと悩んでいる方が多いのではないでしょうか?

FMユーザー会では、株式会社地域科学研究所が提供するFMシステムを活用して、公共FMに関する課題等を共有し、課題解決に向けた伴走支援を実施することを目的としています。

個別の相談、実践サポートも行っています!


大分では昨年度から開催しており、今年度から熊本でもユーザー会を行うことになりました!

↓大分でのユーザー会の様子はこちら↓


第1部 施設マネジメントの基本

今回のユーザー会は3部構成で行いました。

第1部では、施設マネジメントの基本について学んでいただいた後、ユーザー会の概要や目的について共有しました。

↓施設マネジメントについての詳細はこちら↓

第1部では、FMの「3つのレベル」と公共FMの「3つの戦略」がキーワードでした。

一言に「施設マネジメント」といっても取り組みは多岐にわたりますが、その内容に応じて3つのレベルと戦略に分けられます。

3つのレベルと3つの戦略

まずは、「3つのレベル」についてですが、これは「現場レベル」「管理レベル」「経営レベル」の3つのレベルに分けて施設マネジメントを考えていこうという方法です。

FMの「3つのレベル」

実際に効果を出すために、総量縮減などの経営レベルの取組みから着手してしまいがちですが、現場レベルの取組みから始めることも必要です。ここがしっかり出来ていないと、どんなに素晴らしいビジョンや戦略・計画も絵に描いた餅となってしまいます。現場レベルから管理レベル、経営レベルへと取組みのレベルを上げていくにつれ、得られる効果は大きくなりますが、成果が出るまでの期間も長くなります。着実にわかりやすい成果を出すために、現場レベルの取組みから始めることをお勧めします(目視の劣化調査や軽微な修繕も所管課の職員で対応できるようになるとメンテナンスの精度が上がり、維持管理のコストを大きく削減することができます)。

次に、「3つの戦略」とは、「なおす」「ふやす」「へらす」という岡山県津山市で実践されている公共FMの手法です。
先月、大分のFMユーザー会にお越しいただいた岡山県津山市役所の川口様のお話をこちらの記事にまとめておりますので、ご覧ください。

これら2つを組み合わせると以下のような図になります。

FMの「3つのレベル」と公共FMの「3つの戦略」

それぞれの取組みがどのレベル、戦略に該当するか整理することで、全体としての戦略を描くことができると考えています。
例えば、「住民の理解を得るために、減らすと増やすをバランス良く実施する」「庁内の理解を得るために、まず現場レベルで小さな効果を出し、管理レベル、経営レベルの取組みに着手する」「計画をより具体的なものにするため、現場レベル、管理レベルの視点から検証を行う」など。

弊社の伴走事例

冒頭でも述べましたが、今回のFMユーザー会では、出てきた課題に対して伴走支援を行うことを目的としております。
弊社の伴走事例として、大分県中津市の温泉施設「中津市西谷温泉公園」再生事業の紹介も行いました。
気になる方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。


FMの「3つのレベル」と公共FMの「3つの戦略」の話は好評でした!

第2部 実践的学習

第2部では、弊社が提供しているFMシステムの使い方についての説明と演習でした。参加者の皆様にシステムを実際に触っていただきながら、各自治体様が保持している施設に関する現状を把握していただきました。

FMシステムの活用事例の紹介

 FMシステムについては、お客様の声を聞きながら、改修を重ねております。目標達成に向けた実践を着実に進めていくために、打合せ協議の中で決めたことをシステムに登録して、振り返ることができるようになりました。担当者が異動になっても記録が残るので、引き継ぎも楽になると思います。ぜひ、ご活用ください!

第3部 課題抽出ワークと課題の共有

第3部では、課題抽出ワークを行いました。第1部でご紹介した3つのレベルと戦略、第2部の演習でとらえた施設の現状をヒントに、各自治体が抱える公共FMの課題について考えていただきました。

共通の課題として、課を横断した連携・検討ができていない、修繕・解体の予算がなかなか確保できない、遊休資産の売却先が見つからない、などの声がありました。
また、実際に具体的な施設名を挙げて課題を共有していただいたことで、より実態に即した課題を把握することが出来ました。

ワークシートをヒントに課題の洗い出しを行いました
課題がたくさん出てきて盛り上がりました
他自治体の様子も聞きながら、具体的な取組みを検討しました

これから公共FMを本格的に進めていくにあたって、他自治体の事例を参考にしたり、悩みを共有したりする、自治体間の交流はとても意義のあるものです。
今後もユーザー会を通して、自治体間の交流も増やし、県全体で公共FMのレベルをあげていけたらと思っています!

毎月第3水曜日は熊本FMユーザー会の日です!

熊本のFMユーザー会、第1回目が無事に終了しました。
今回共有した課題や事例をもとに、実際に行動するきっかけになれば幸いです。
熊本のFMユーザー会は、毎月第3水曜日に実施していきますので、今後ともよろしくお願いいたします!

↓熊本のFMユーザー会のスケジュール↓

毎月第3水曜日は熊本FMユーザー会の日です!
~実地研修の候補地募集中です~

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