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2022ピティナ特級

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2022年ピティナ・ピアノコンペティション特級に関するnote記事です。公式レポーター6名の方の記事も合わせてご紹介しています。演奏、文章で特級を丸ごとお楽しみください。
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#芸術

プログラムのフォントで見る特級

ピティナ特級公式レポーターの森山です。 一応趣味、フォントみたいなことを書いた手前、一本くらいはその手の話をしても良いだろうと書きました。 ファイナルのプログラムを見る前ではありますが、恐らくこの時期が一番適切なのではないかと思いました。 きっかけはこのツイートです。 もうフォントについて話すまでもなく、このフライヤーのデザインから、これまでの予選とは大きく異なることは明らかですが、もうちょっと掘り下げて(フォント方面に)楽しみたいと思います。 二次予選保存状態が良

三次予選で印象的だったところ

ピティナ特級公式レポーターの森山です。 三次予選の演奏が全て終了しました。協奏曲を演奏された参加者の皆様、伴奏者の皆様お疲れ様でした。 さて、今回の記事は三次予選を現地で聴いて印象に残ったことについて3つ取り上げて記述します。 チャイコフスキーの協奏曲冒頭今日は、3人の参加者がチャイコフスキーの協奏曲第1楽章を演奏しました。恐らく冒頭どう弾いてもらって、どう入るのかについて、伴奏者の方々と入念に確認したのではないかと想像しますが、この入りが三者三様のものであったことはと

エチュードは何処に入れる?

おはようございます(書いているの朝なんです。) ピティナ特級公式レポーターの森山です。 この記事では、課題曲のショパンのエチュードを参加者の皆様がどこに入れているのかを取り上げてみました。 3つのパターンに分けてみたのでご紹介します。 最初に入れるこの記事で触れていますが、最初に派手なエチュードを弾いて一気に会場の空気を変えるタイプの参加者が何人かいました。Op.25-10を弾いていた千葉まりんさんやOp.10-1の後藤 美優さんです(詳細は記事にあります)。他にも鈴木

プログラムの最初に何を弾く?

ピティナ特級公式レポーターの森山です。 先ほど二次予選1日目が終了しました。 演奏を終えられた皆様本当にお疲れ様でした。明日が本番の方は頑張ってください。 ということで今回の記事の趣旨はタイトル通り、「プログラムの最初には何を書くのか?」ということです。 前の記事で書きましたが、二次予選はショパンのエチュードを1曲弾く以外は固定の課題曲は無く、30分前後の尺に収まれば何を何曲弾いてもアリです。その結果、各参加者のプログラム構成にはさまざまな個性が見られたわけですが、その

二次予選を予習する。

7月26日、27日に行われるピティナ特級二次予選に向けて、出場者の提出曲目を見て予習しましょうというのが本記事の目的です。 予習とは言っても、コンクールで参加者の演奏を聴く前に円熟したピアニスト達の演奏を聴くのはちょっと野暮かなと個人的には思ったので純粋に曲だけの予習です。 二次予選の提出曲目と演奏順はここから とりあえずルールを確認しよう!『孫子』には「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」なんて言葉が書いてあるらしいですが、とりあえず参加者の提出した曲を見る前にまずルール

自己紹介

この度、ピティナ特級2022の公式レポーターとして、コンクール期間中ピティナ特級まわりのことについて、このnoteに記事をせっせと投稿することになりました。とはいえいきなりコンクール模様を投下し続けるnoteが誕生しても読者の皆様超困惑となる可能性があるので、あとピティナの方に指示されたので自己紹介記事を最初に投稿します。 長いので適当に興味のありそうな話に目次で飛んでみてください。 わたしの話わたしはだれ? 東京女子大学大学院の小田浩一先生(今回のことを100%応援し

ピティナ特級公式レポートが始まる

すごく久々にnoteを書こうと思いました。 アカウントを作ったのはだいぶ前で、理由があったんでした。 ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)が運営するnoteで、昨年秋に行われたショパン国際ピアノコンクールをがっつりレポートするということで、ポーランドはワルシャワから、日夜記事をアップすることになったので、その練習といいますか、慣れておかないとソッコー書けないなと思ったので、個人アカウントを立ち上げたんでした。 東京のピティナ・チームの方々とメッセンジャーでガンガンに連絡を取