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2022年5月の記事一覧

腸脛靭帯が緊張すると良くない?原因と運動療法を解説

火曜日ライターの松井です! 突然ですが、皆さんは臨床で腸脛靭帯を評価していますか? 腸脛靭帯は多くの筋や骨と連続性を有するため、その張力は連続性のある筋の収縮や伸張、関節角度の影響を大きく受けます。 特に下肢疾患では、股関節と膝関節を繋ぐ組織なので、腸脛靭帯を評価することが1つのポイントとなることも多いです。 今日はそんな腸脛靭帯について、もう一歩踏み込んで考え、そもそもどういった組織なのか、どんな影響を及ぼすのか、どんな役割を持つのかを解説していきます。 多くの筋

肩こり 臨床で結果を出す秘訣〜見極めるべき2つの要素〜

二足歩行の弊害である肩こり。一度は皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか? 上図は厚生労働省がまとめている国民生活基礎調査 (2019 年度)のグラフです。このグラフの中で性別にみた有訴者率の上位 5 症状によると,肩こりは男性では腰痛に次ぎ第 2 位。女性では第 1 位という結果が出ています。 なぜ皆がこんなにも肩こりに悩むのか?についてはこちらの記事もおすすめです!⇨肩こり・腰痛はなぜ無くならないのか?〜歴史から紐を解く〜 2種類の肩こり 肩こりには「症候

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【膝の痛みはここがポイント】臨床で見落としがちな膝蓋下脂肪体への改善アプローチ

こんにちは! イクサポです! 今回は『膝蓋下脂肪体』について書いていきます!! 以前、僕が見ていたアスリートもこの脂肪体の炎症に悩まされ、半年ほど競技ができない時期がありました。 特に膝の術後や変形性膝関節症などで痛みが出てきやすい部分ですが、臨床的にあまりアプローチされていない場所でもあるので、まとめていきます! 膝蓋下脂肪体の治療が上手くいけば疼痛(運動時痛、荷重時痛)や関節可動域(屈曲、伸展ともに)が改善することが多いです! それではいきましょう!!! 膝蓋

アキレス腱障害の治療では確認必須〜Kager’s fad padについて〜

子供の保育園でコロナが流行り、暴れん坊がずっと家にいて大変です。 1日5回くらいシャボン玉しています笑 はじめに足部には多数の脂肪体、滑液包が存在しています。 代表的なものは、Kager’s fad pad(KFP)、踵部脂肪体、踵骨滑液包、中足骨滑液包などです。 滑液包や脂肪組織には可動性、滑走性が求められ、KEPはアキレス腱と長母趾屈筋の間に存在し、関節運動を行う際にそれぞれの滑走性を補助しています。 短期間の固定や軽微な炎症であっても滑走性は低下するので非常に

変形性膝関節症で勧められている介入プラン5選!

勉強する時間は決して多くとれないけれど・・ という方のために、 質の高い論文を集めてきました。どんな論文から引用しているのか知りたい時は、最後の引用文献の欄をご覧ください^^

産後のメンタルケアについて

「マタニティブルーズ」 「産後うつ」 一度は聞いたことのある言葉だと思います。 「妊産婦さんに多い」 「出産の影響」 「育児ノイローゼみたいなもん?」 うんうん、そうです。 でも、今日はそこからもう一段階 知識を深めていきましょうー! 他人事ではない産後うつの現状妊娠中〜産後1年以内に発症するうつ病を 「周産期うつ病」といいます。 結構ショッキングな数字じゃないですか? 海外のデータですが、 産後の死亡の約20%は自殺で、 妊娠中・産後の自傷企図は5~14%との報

THA術後の疼痛、重だるさに運動療法が著効した症例

火曜日ライターの松井です! 今日はTHA術後の症例を外来で担当する機会があり、無事に外来終了となったので、問題点の考え方、運動療法の方法などを紹介します! THAだけでなく、股関節疾患の方なら全般的に考え方としては参考になる内容だと思うので、股関節疾患の方を担当していて悩んでいる方は是非お読みください!

大腰筋を目覚めさせる2つの機能

腰椎と股関節をを繋ぐ唯一の筋肉である大腰筋。 大腰筋は姿勢や動作に大きく関与するとても重要な筋肉です。 人間の身体重心は第2仙骨前方と言われています。 図で見てわかるように、大腰筋は身体重心位置を大きく覆っています。 覆っているにも関わらず骨盤には付着していません。 そのため、上半身と下半身を結ぶ蝶番づかいのような機能をしています。 結果、大腰筋が機能低下すると、身体は「逆くの字」のような姿勢をとりやすくなります。 身体重心が第2仙骨前方にあることを考えると、この大

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【パターン別解説】超簡単なランジ動作のシンプルな評価法と改善アプローチ

こんにちは! イクサポです!! 今回は、スポーツ選手にもトレーニングでよく行うランジ動作について書いていきます! と流れで見ている方も多いのではないでしょうか? しかし、ランジ動作を見てどのように評価・解釈してトレーニングに繋げていくかはあまり書かれていません。 よくあるのは前額面でのKnee-in Toe-outを評価すること。 ここに加えて、矢状面からの評価が加わることで、その選手の動き方を正確に把握することができます。 今回は、ランジ動作を矢状面からパターンに

肩関節をみるための肩甲骨オススメ評価3選〜肩インピンジメントについて〜

はじめにセラピストの皆様が患者を前にして行うことは評価です。 それは、医師が行う解剖学的な疾患や障害の原因を特定するものであるのに対して、疾患や障害によって生じた運動機能障害と活動制限を特定・分類する行為と言われています。 医師との違いは、各々の診断過程ではなく、特定・分類される対象の違いです。 運動機能障害と活動制限は個人差が大きいので、たとえ医師の診断名が同一であっても、我々は各患者の個別性を尊重したものとなります。 我々の評価のキーポイントとなるのは以下の通りで

【滑液包】解剖学から学ましょう!

おはようございます^^ 今日のテーマは、解剖学と臨床をリンクしよう!ということで「 滑液包 」について書いていきます!イラストを交えてサックっと学べるようにしています! 滑液包とは?

腰下肢痛のリハビリで悩んだら読んでほしい【腰下肢痛の評価~治療介入まで】

火曜日ライターの松井です! 腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など、腰下肢痛を呈する疾患や病態は多くあります。 多くあるが故に、的確に評価して介入しないと、いまいち効果が薄いということはよくあります。 ですが、障害レベルと症状が一致しなかったり、痛みに再現性がなかったり、臨床的に難しい症状の1つだとも言えると思います。 今回はそんな腰下肢痛の評価から介入をスムーズに進めるための考え方を解説していきます。 疼痛の分類

前鋸筋の機能を上げる2つの仕組み

本日は感覚が非常に分かりにくい筋肉の一つ前鋸筋! 前鋸筋をより効果的に賦活する方法について解説していきま〜す! 前鋸筋の起始停止と2つの線維まずは簡単に筋肉の起始停止と線維ごとの働きについて説明します。 <起始>  第1~第9肋骨側面 <停止>  肩甲骨肋骨面の内側縁の全長 また、前鋸筋の作用は2つの線維から作られています。(下図参照) ①上部線維の作用 ⇨ 肩甲骨の上方回旋・外転  ②下部線維の作用 ⇨ 肩甲骨の下制 上部繊維 第1肋骨と第2肋骨に起始する線維の

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【見逃しがち】膝関節を最大限機能させるためのトレーニング再考

こんにちは! イクサポです!! 今回は膝関節について話をしていきます! 膝関節といえば、運動軸が屈曲・伸展と限られており、運動連鎖を考える上では『安定』に寄与する関節として考えられています。 そのため、股関節ばかりに目が向けられ、膝関節はおざなりになっていることも臨床場面ではよく目にします。 そのため、今回は膝関節について機能解剖からトレーニングまで深掘りして見ていきたいと思います!! それではいきましょう^^ 膝関節の機能解剖膝関節は大腿脛骨関節と膝蓋大腿関節か