松井 洸

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松井 洸

身体の専門家 理学療法士/主に運動器に関する専門知識を発信/最高月間22万PVのブログ「リハ塾」運営→https://riha-axis.com/

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トレンデレンブルグ歩行=中殿筋の弱化は間違い?

リハ塾の松井です! 臨床で出会う跛行の1つにトレンデレンブルグ歩行がありますよね。 若手の頃は「トレンデレンブルグ歩行だから中殿筋が弱いな、中殿筋を鍛えよう!」という安易な考えをしていました。 実際、中殿筋を鍛えたからといって全ての方が跛行が改善するわけではないし、トレンデレンブルグ歩行があっても中殿筋の筋力低下のない方もおられます。 ということは、トレンデレンブルグ歩行=中殿筋の筋力低下という思考を一旦捨て、「片脚立位時に骨盤水平位を保持できない」と視点を変える必要

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    • 整形外科テストの応用【股関節】

      リハ塾の松井です! トーマステスト、エリーテスト、オーバーテストなどなど、整形外科テストを普段から臨床で使っていますか? 整形外科テストはしっかりできると色々なことが分かりますし、ちょっとした工夫で評価の幅を広げることができます。 なので、僕も臨床で重宝していますが、今日は整形外科テストの中からトーマステスト、オーバーテストをピックアップして臨床的な使い方を解説します!

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      • 肩関節包を理解して臨床に活かす

        リハ塾の松井です! 肩関節の機能障害がある症例で、肩を挙上する際に肩甲帯を挙上してしまう方ってかなり多いですよね。 可動域制限がある場合はそもそも上手く挙上できませんが、ある程度可動域があるのにもかかわらず、上手く挙上できない方もおられます。 肩関節の関節包は固有感覚の中でも運動覚と関節位置覚に関与しており、肩関節の感覚情報を提供し、それをもとに関節運動をしています。 なので、関節包からの固有感覚情報にエラーがあると、例え可動域や筋力が十分でも上手く動かせない、代償が

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        • 肩甲骨の4つの異常運動

          リハ塾の松井です! 突然ですが、肩関節のリハビリにおいて最も重要なことはなんでしょう? これといった答えは出ないと思いますが、個人的には「肩甲骨」の異常運動の評価とどう改善していくかの考察がかなり重要だと考えています。 実際、肩に何かしらの問題を抱えている方の68~100%で肩甲骨の位置異常と異常運動が報告されています(参考文献①)。 約7割以上が肩甲骨に問題があるのなら、肩関節のリハビリでも肩甲骨の評価が重要になってくるのは言うまでもありません。 では、そんな肩甲骨

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          腰椎屈曲と多裂筋の関係

          リハ塾の松井です! 以前、ヘルニアに関する記事で、ヘルニアによる神経根圧迫によって対応するレベルの多裂筋の萎縮が認められることがあると解説しました。 ですが、ヘルニアに限らず慢性腰痛でも多裂筋の萎縮は認められています(参考文献①)。 今日は慢性腰痛と多裂筋との関係について解説します!

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          臨床で活かせる皮神経の知識

          リハ塾の松井です! 皆さんは皮神経まで考えて臨床で評価や介入をしていますか? 皮神経は軽視されがちかもしれませんが、臨床的には皮神経に着目することで痺れや痛みが軽減することもあります。 今日は下肢における6つの皮神経の解剖学をもとに、「あ、ここを走行してるからそこに痛みが出るのか」というような悩みの解決をしてもらえたら良いなと思います。 今日紹介するのは以下の5つの皮神経です。

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          多裂筋の働きを阻害する因子とは?

          リハ塾の松井です! 腰痛において多裂筋が重要なのは、これまでの記事でも触れてきました。 ただ、多裂筋が重要だからといって多裂筋を狙った運動療法をしたら腰痛が改善するというわけでもありません。 多裂筋の働きを阻害する因子を取り除かないと、運動療法の効果も出ませんし、中々腰痛の改善が見込めないということになりかねません。 多裂筋の働きを阻害する因子として以下の3つが挙げられます。 腹筋群は多裂筋の拮抗筋で阻害する因子となりうるのはイメージしやすいので、今回は割愛します。

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          多裂筋の働きを阻害する因子とは?

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          末梢神経に対する介入とその効果

          リハ塾の松井です! セラピストが臨床で遭遇する痛みや痺れといった筋骨格系の障害は筋肉や関節運動の問題に加えて、神経系の関与も含まれます。 ですが、多くは筋肉や関節に対する評価や介入だけで、神経系に対する評価や介入まで及んでいないのではないでしょうか? そこで、今回は神経系に対する介入として神経モビライゼーション(Neural Mobilization:以下、NM)の効果について解説します。 NMとは、末梢神経の感受性、伸張性、運動性を改善する手技であり、疼痛や痺れの改

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          ドローインで腹横筋は鍛えられる?

          リハ塾の松井です! 腰痛に対する運動療法として、腹横筋、多裂筋をはじめとするコアマッスルのトレーニングが一定の効果を示すことは様々な報告で言われています(参考文献①、②)。 今日はその中でも、腹横筋に焦点を当ててどんな運動療法が効果的なのかをまとめました。 腹横筋と言えば、ドローインというイメージがあるかもしれませんが、それ以外に効果的な運動療法も報告されていますし、ドローインでも工夫するとさらに筋活動を高めることができるので、是非このまま読み進めてください!

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          歩行に活かす足底の機械受容器の分布

          リハ塾の松井です! 身体には感覚情報を受け取る受容器が至る所に存在しており、それらがあるから関節運動を制御したり、姿勢制御を上手く行うことができています。 姿勢が上手く保持できない場合、筋力低下が問題であれば筋力を鍛えることで解決できるかもしれませんが、全てが筋力で解決できるわけではありません。 むしろ、筋力を上手く使うためにも受容器の存在は重要であり、それをセラピストも理解しておくべきです。 今日は足底の機械受容器に着目し、足底のどこに位置するのか、じゃあどこに荷重

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          股・膝関節の手術と下肢痛の関連

          リハ塾の松井です! 臨床では痛みの訴えを多く聞きますが、主病名に関する部位の痛みとは離れた部位に痛みを訴える方も多くおられます。 例えば、 などなど。 手術をした部位が痛いのは当然ですが、術前に既往歴がなかったとしても離れた部位に痛みを訴えることあると思います。 そんな場合、色々仮説は立てられますが、今日は股関節と膝関節の関連痛に関して、末梢神経の関節枝から考える視点を解説します。

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          股・膝関節の手術と下肢痛の関連

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          肩関節リハのポイントは骨頭求心位

          リハ塾の松井です! このような悩みありませんか? 短縮した筋をストレッチしたり、痛い部位をマッサージすることも必要ですが、それだけでは大きな改善は見込めません。 ここで大事になるのが、如何に骨頭を関節窩へはめ込むかということ。 これができれば、あとはそんなに難しくないと思っています。 具体的にどういうことか解説していきます!

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          肩関節リハのポイントは骨頭求心位

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          筋力低下を起こす5つの要因

          リハ塾の松井です! 筋力低下というのは臨床でも度々挙がる問題点の1つで、それに対して介入することは多いですよね。 ですが、筋力低下と言っても原因は様々であり、単純に筋力低下=筋トレという図式は成り立たないことも少なくありません。 上手くいかなかった場合に上記以外の手段が考えつかなければ問題点も当然解決できないわけで、筋力低下が起こる原因としていくつも仮説を立てられる必要があります。 今日は筋力低下の原因を5つに分けてみましたので、それぞれ解説します。

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          筋力低下を起こす5つの要因

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          大腿内側に痺れは内転筋群が原因かも

          リハ塾の松井です! 臀部や大腿の痺れを訴える方は多くおられます。 主病名や既往歴に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などがあると、それが原因だと決めつけてしまっていませんか? 大腿内側に限局した痺れは、ヘルニアや脊柱管狭窄症ではなく、閉鎖神経が原因の可能性があります。 閉鎖神経が絞扼されることで、大腿内側の異常感覚や神経支配を受ける内転筋群の筋力低下が起こり、それが痺れやだるさ、違和感を起こしているかもしれません。 今日は大腿内側に症状を起こす閉鎖神経について解説し

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          大腿内側に痺れは内転筋群が原因かも

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          隣接関節から腰痛を考える

          リハ塾の松井です! 僕が臨床でリーズニングする際の基本となっていることの1つに、隣接関節との関係を考えるというものがあります。 例えば、腰痛が主訴の場合、腰部を評価するのはもちろんですが、隣接する胸椎や股関節の動きの結果として、腰部へ代償的に負担となっていることがあります。 この場合、腰部だけでなく、胸椎や股関節を関連させた評価も重要となりますよね。 今日は腰痛の訴えに対して、股関節や胸椎をどう絡めて評価すると良いのかを解説します!

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          隣接関節から腰痛を考える

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          臨床的な腹筋の評価方法

          リハ塾の松井です! 養成校で習う体幹屈曲のMMTってどんなのか覚えていますか? 背臥位で膝を立て、体幹を屈曲してくるというものですが、これは主に骨盤に対する体幹の動きを評価しており、腹直筋の筋力評価として用いられます。 回旋の動きを加えると、腹斜筋群の評価にもなりますね。 ですが、臨床的には体幹を屈曲するという動きよりも、骨盤の前方偏位や前傾を制動するという役割の方が重要だったりします。 この場合は既存のMMTの評価法では評価しにくく、必要なのは体幹に対する骨盤の制動

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          臨床的な腹筋の評価方法

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