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リハ塾マガジン

臨床で感じるなぜ?を解決し結果を出したい人のためのWebマガジン。 機能解剖、生理学、病態やメカニズムの理解、そこから考えられるアプローチを学び、より臨床で使える形で知識を提供し…
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記事一覧

膝OAの痛みはメカニカルストレスだけでは説明できない

リハ塾の松井です! 変形性膝関節症(以下、膝OA)で起こる膝関節痛。 これを単なる軟骨がすり減ってるから、機械的ストレスが加わるからと捉えていると良くならない症例もおられます。 何故なら、膝OAの痛みは機械的ストレスからくる侵害受容性疼痛、炎症からくる化学的ストレスが組み合わさって起こっているから。 機械的ストレスという捉え方だけでは不十分なのです。

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歩行分析〜膝関節の荷重時痛〜

リハ塾の松井です! 膝OAでよく聞かれる訴えの1つ「荷重時痛」。 荷重時痛を評価するには、歩行時のどのタイミングでどんなストレスが加わっているのかを分析する必要があります。 そして、そのためには歩行における膝関節に起こるバイオメカニクスを知っている必要があります。 まずはざっくりと歩行分析し、慣れてきたらそこからより細かく見れることが大事です。 そこで、今日は立脚期を初期と後期に分けた時、膝関節を中心に見るとどんな筋肉が働き、どういう視点で考えると良いのかをまとめま

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股関節術後のリハビリにおける術式と方法

リハ塾の松井です! 大腿骨頚部骨折や転子部骨折、変形性股関節症などによって手術を受ける方は少なくありません。 では、どんな方法で、どこを切って手術しているかちゃんと理解していますか? これを知らずにリハビリすると、知らず知らずのうちに侵襲した部位に負担を与えてしまい、それが痛みの原因に繋がるといったことも十分考えられます。 もしそうだとしたら、中々痛みが取れない、炎症が治まらない、創部が治癒しないというのもリハビリが原因ということもあり得ることです。 そうならないた

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歩行分析は足部を見ないとできない

リハ塾の松井です! 歩行分析において重要なのは立脚期ですが、立脚期でも見るポイントは複数ありますよね。 足部、膝、股関節、骨盤と複数あるので、何となく立脚期を見ていても上手く問題点を抽出できません。 では、どこを優先して見るべきか? 答えは「足部」です。 何故なら、歩行は足部が床面に接して始まる上行性の運動連鎖だから。 なので、立脚期における足部の役割や機能を知らない、分析できないのは歩行分析できていないのと一緒です。 つまり、歩行分析するには歩行における足部の

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神経由来の膝OAにおける疼痛の考え方

リハ塾の松井です! 変形性膝関節症(以下、膝OA)の痛みは軟骨がすり減るからだと思っていませんか? よく勉強されている方であれば、軟骨には神経線維がないので痛みを感じないということは知っているはずなので、これは間違いだと思いますよね。 実際、関節裂隙の狭小化が進行しているからと言って痛みと相関があるわけではありません(参考文献①)。 ただ、軟骨の深層にある軟骨下骨が露出すると疼痛を感じる可能性はあります。 また、骨軟骨移行部にosteochondral channe

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仙腸関節障害の評価

リハ塾の松井です! 以前の記事で椎間板性腰痛について書いてきましたが、腰痛や臀部、鼠径部に痛みを起こす可能性のあるのは椎間板性腰痛だけではありません。 いくつもある選択肢の中から、対象者の問題は何なのかを評価で鑑別、仮説を立てて介入しないと症状は改善しません。 当然と言えば当然ですが、例えば、問題が仙腸関節にあるのに椎間板への負荷を減らすために体幹伸筋群のトレーニングをしていても一定の効果はあるかもしれませんが、思うような効果が得られない場合も多いはずです。 今日は仙

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膝OAの痛みは慢性痛を理解するべき

リハ塾の松井です! 臨床では変形性膝関節症(以下、膝OA)の保存例やTKA術後の症例を担当する機会は多いと思います。 ただ、膝OAは外傷などによる急性痛と違い、長い経過を経て慢性痛となっている場合が多く、急性痛とは考え方を変えないといけません。 今日の記事は、保存療法やTKA術後も痛みが長く残存しているような症例に悩んでいる方に読んでほしい記事となっています。

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ブリッジとテンタクル活動

リハ塾の松井です! 臨床では杖や平行棒など支持物を使って歩行練習などをすること、あるいは杖など歩行補助具を使って歩行する方を対象とすることは非常に多いと思います。 ただ、そういった支持物を用いる際の注意点として、支持物と身体でブリッジ活動となり、屈筋優位となります。 屈筋優位では支持物がないと姿勢の維持が困難なため、支持物はあくまで伸展活動の補助なるような使用が好ましいです。 僕自身、臨床でも杖など支持物を強く握り込まないようにとか、杖歩行中に上から引っ張られるように

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運動機能と感覚はセットで考えるべき

リハ塾の松井です! 普段の臨床では歩行障害などの運動障害、筋力低下などの機能障害に対して介入することが多いと思います。 そんな運動機能を考える際、個人的には運動だけでは50点で、感覚まで考えて100点となります。 (厳密にはこの2つだけではないですが…) 運動には必ず感覚の影響があり、今日はそんな感覚と運動との関係について解説します。

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膝OAの痛みのメカニズム生理学的に解説!

リハ塾の松井です! 変形性膝関節症(以下、膝OA)や変形性股関節症(以下、股OA)など、変形性関節症は臨床でも多く担当する機会がありますし、それだけに新人セラピストでも担当する機会があると思います。 変形性関節症は軟骨の摩耗が着目され、摩耗による機械的ストレスによる痛みが主な症状だと思うかもしれません。 それももちろんありますが、それと同時に炎症が起こっているということをもっと認知するべきだと感じます。 僕も含めてですが、セラピストは解剖学や運動学に関する知識は強くても

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ステップ・荷重練習における4つのポイント

リハ塾の松井です! 脳卒中後、TKAやTHA術後など、歩行障害がある方に対し、歩行前の前段階として荷重練習をすることありますよね。 より歩行に近い状況でするために片脚を前に出して、ステップ練習のようにすることもあるかと思います。 そんな時、股関節が思うように伸展してこない、膝折れあるいは反張膝になる、体幹が前傾してしまう、などなど。 このように、頭で思い描いたようなステップ練習にならないことがありませんか? その際にとりあえず骨盤から重心移動を練習するのはNGです。

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肩峰下インピンジメントに対する運動療法としての四つ這い

リハ塾の松井です! 普段、肩関節のリハビリに関わるセラピストなら肩峰下インピンジメントを呈する方は珍しくないと思います。 僕もそのような方をたくさん担当してきましたが、若手の頃は全然良くならなくて本当に悩みました。 たくさん悩んだ結果、肩甲骨に原因があることが多いことに気づきました。 実際、2020年に出されたシステマティックレビューでは、肩峰下インピンジメントを呈する対象者に対し、肩甲骨の安定化運動をすることで痛みと機能障害を改善できることを示唆する十分な根拠があると

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肩峰下インピンジメントの4つの評価

リハ塾の松井です! 肩関節で運動時の痛みを訴える方は多くおられますが、原因としてよくあるのが肩峰下インピンジメントです。 そこで、肩峰下インピンジメントを呈する症例では肩甲骨のポジションが重要となります。 この辺りを考えつつ介入することがポイントになります。 今日は文献をふまえて肩峰下インピンジメントと肩甲骨との関係を紐解いてみます。

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末梢神経障害の痛みの何故?

リハ塾の松井です! 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、神経根や末梢神経が痛みなどの機能障害に関与する場合、神経系の解剖学の知識は必須です。 何となく、「神経が圧迫されるから痛いんでしょ?」という理解では不十分です。 そのような理解では、結局何となくストレッチして、何となくマッサージして、何となく筋トレして、というような内容で終わってしまいがちです。 そして、患者さんの痛みもあまり変わらないという残念な結果になってしまいます。 そうならないためにも、まずは基本

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